◇ 「5月は売り」のパターンか = 米中貿易戦争が一段と激化し、先週の株価は初めから大きく下げた。その後は反発に転じたけれども、戻し切れずに終わっている。ダウ平均は週間178ドルの下落、日経平均は95円の値下がりだった。5月に入ってからダウ平均は829ドルの下げ、日経平均は1009円の下落。特に日経平均は10連休のあと、9営業日のうち2日しか上昇していない。「5月は売り」の格言が、現実味を帯びてきたようだ。
ダウ平均が週初に急落したのをみて、トランプ大統領は「中国との協議は成功すると感じている」とリップ・サービス。さらにFRBに対しては「中国との競争に勝つためにも、1%の利下げが必要だ」と要求した。市場はこれで反発の手がかりを掴んだが、実際に利下げされるかどうかは全く不明。ただ市場の利下げ期待は、急速に膨らみそうだ。
日本株の割安感が、顕著になってきた。東証1部でみると、半分以上の銘柄のPBR(株価純資産倍率)が1倍を割ってきている。にもかかわらず買いにくいのは、実体経済の先行きに不安があるためだ。景気動向指数では「景気が悪化」と認定され、3月期決算の結果も減益がはっきりした。そのうえ消費増税が控えている。
今週は20日に、1-3月期のGDP速報。21日に、4月の外国人客数。22日に、4月の貿易統計と3月の機械受注。24日に、4月の消費者物価と3月の全産業活動指数、5月の政府月例経済報告。アメリカでは21日に、4月の中古住宅販売。23日に、4月の新築住宅販売が発表される。なお25日には、トランプ米大統領が来日。
≪20日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
ダウ平均が週初に急落したのをみて、トランプ大統領は「中国との協議は成功すると感じている」とリップ・サービス。さらにFRBに対しては「中国との競争に勝つためにも、1%の利下げが必要だ」と要求した。市場はこれで反発の手がかりを掴んだが、実際に利下げされるかどうかは全く不明。ただ市場の利下げ期待は、急速に膨らみそうだ。
日本株の割安感が、顕著になってきた。東証1部でみると、半分以上の銘柄のPBR(株価純資産倍率)が1倍を割ってきている。にもかかわらず買いにくいのは、実体経済の先行きに不安があるためだ。景気動向指数では「景気が悪化」と認定され、3月期決算の結果も減益がはっきりした。そのうえ消費増税が控えている。
今週は20日に、1-3月期のGDP速報。21日に、4月の外国人客数。22日に、4月の貿易統計と3月の機械受注。24日に、4月の消費者物価と3月の全産業活動指数、5月の政府月例経済報告。アメリカでは21日に、4月の中古住宅販売。23日に、4月の新築住宅販売が発表される。なお25日には、トランプ米大統領が来日。
≪20日の日経平均は? 予想 = 下げ≫