経済なんでも研究会

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今週のポイント

2019-05-13 08:17:04 | 株価
◇ ロス・タイムに期待する株式市場 = 世界中の株価が下落した。言うまでもなく米中貿易協議が難航し、アメリカが中国製品2000億ドル分に対する輸入関税を25%に引き上げたからである。ダウ平均は先週563ドルの値下がり。日経平均も914円と大きく下げた。中国や東南アジア、それにヨーロッパの市場でも、株価は軒並み下落している。ただ10日にアメリカの関税引き上げが実施されたあと、ニューヨークや上海は悪材料が出尽くしたことを理由に反発したが、東京市場は続落して終わっている。

アメリカの高関税は、10日以降に中国から積み出される商品に適用される。それ以前に船舶で積み出された商品には適用されず、これらの商品がアメリカの港に陸揚げされるまでには2-4週間かかるという。この間は、いわばサッカーで言うロス・タイムだ。市場はこの間に、米中協議が進展し合意に達することに期待をかけている。

今週はこのロス・タイムの1週間目だ。早々と協議が合意に至る可能性はまずない。したがって市場は、協議を巡るいろいろな憶測に一喜一憂することになりそうだ、東京市場も反発して始まるかもしれないが、大勢としては弱含み。円相場が上昇の気配を示していること、それに景気の先行きに注意信号が点滅し始めたことが、その根底に存在する。

今週は13日に、3月の景気動向指数。14日に、3月の国際収支と4月の景気ウオッチャー調査。16日に、4月の企業物価。17日に、3月の第3次産業活動指数。アメリカでは15日に、4月の工業生産と小売り売上高。16日に、4月の住宅着工戸数。17日に、4月のカンファレンス・ボード景気先行指数と5月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が15日に、4月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。

       ≪13日の日経平均は? 予想 = 下げ≫

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