始めていくスキー場というのはどうしてもすべてのコースを滑り
山の頂に立ち風景から雰囲気からすべてを味わってこそというのが
あり、全てのリフトに乗るのを目標にし、全てのコースを滑るものです。
ですが、初心者用のコースや迂回路などは滑らないのですが、この福島の旅でも
おおむねそれを果たしてきたわけですが、初日の猫魔は三本のリフトにそれぞれ右左と
コースと解りやすい配置で巡りやすく解りやすい構成のせいか滑りごたえとか繰り返し滑り
たい斜面とか新雪をなくなるまで踏みたいとか思わせるがつがつした意欲が湧かないこの世の
物とも思えない雰囲気のところでそれはもっちりとしたあまり踏んでも心地よくない雪質から
かもしれないと感じました。
そして本日のアルツ磐梯はその猫魔の反対斜面にあるスキー場で越後の舞子後楽園と岩原の
関係にあります。
初日の猫魔が非常にけち臭いと感じたのと同様このアルツもやるなら徹底的にという感じを
受けました。破綻したスキー場というのは使わなくなったコースとかリフトとかレストランの施設
とかがあり、歴史を感じたりするわけですが、コースがきれいに開いているのにそこに行けないと
いうのは非常にストレスを感じさせます。
初日と同様吹雪状に降る中、また同じ道を通りアルツに向かうと今までになくスキー場に向かう車
が現れ着くと駐車場には場内案内人もいて盛況です。ここにも大勢の小学校の団体もいて左端の
リフトは止まっていてキャットのコースとなっているようです。右端のゴンドラは動いている
気配がありません。結局真ん中のフード付きのリフトしか行き場がなく、四人乗りなのに相乗りも
させてないのでたいして人もいないのにリフト待ちがあるというストレスを感じる状況でした。
吹雪状で視界が悪く、コース状況も頭にない中どちらに行けばいいのか解らない状況で滑り出すと
コース表示も非常に貧弱で今ではブラックとかホワイトとかネーミングしているくせにその表記はなく
かつての19番コースとかの表示がそのまま残り、奥に行くとその表示板の取れた棒だけのところもあり
なんとも打ち捨てられたスキー場のイメージです。
華々しく、社長がマスコミにたびたび登場する最も進んだ企業のイメージながら今の顧客満足の時代に
外国人も多く滑るスキー場に打ち捨てられたようなイメージがあるのはいかがなものかということと、
昨今多い行方不明になって救助されたものの救助費用を踏み倒して帰国する外国人などあらわれるのも
こういう表示の不徹底があるのではないかと思われます。
私は最初乗った時に気が付かなかったのですが、フード付きのリフトのフードが手動だったというのも
非常に驚きました。
とはいえ真中のリフトから奥ヘ奥へと行くだけでも面白い斜面や未圧雪急斜面など滑りごたえのある
斜面が続き、一つ一つのリフトが冒険の連続のようなワクワク感もあります。これは野沢の動物シリーズ
みたいな斜面でひとつの尾根から三つの降りるコースがすべて急斜面で未圧雪です。ただしこの尾根の部分が
まっ平らですべて滑るのに何度もこののぼりのような平行移動をしないと行けないのです。
この様に各コースの移動はよいとは言えず、吹雪でリフトは減速運転をしており全てのコースを滑るだけで
三時までかかりました。上のリフトは三時半くらいが最終ですが、リフトに降りる上級者コースは三時には
閉められていました。
一番上のリフトから帰ってくるだけでも三十分くらいかかりますから、ここも実質三時に終了という感じです。
アルツは小学生の団体などがいたものの他はほとんどが若いボーダーであるというのも今までと違う雰囲気で
ただ、猫魔同様星野リゾートとわざわざ銘打つならもっとけち臭くない対応をと願います。
特に食事処のメニューなどもリゾートとは程遠くメニューも貧相で何日も通う人が多いはずなのに
選びようのないカレーとラーメンしかないという貧しさと食堂の寒さはとてもリゾートのイメージからほど遠い
のでした。
しかし、この三日間で巡った斜面ではやはりアルツ磐梯が最高であり、もう一度訪れたいと思うのも
ここなのでした。ハードな斜面の連続で思ったように滑れなかったところも多く、自身の進歩を感じて
いたところがもろくも崩れ去り色々と反省したり見直しを迫られたのでした。ただ、先週の草津での
ひざの故障があり、これが完全であればという恨みもあり、是非ともまた再挑戦したいという願いとともに
帰路に就きました。
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