異世界転生

朝のニュースは新幹線の連結器の故障と未だ鎮火しない大船渡の山火事です。

大船渡は東日本大震災で津波の被害があり、高台に移転した人がローンで建てた家が全焼してしまったりという能登の人が地震と大雨にあったように重ねて災害にあったというものでした。

最近の少子化は住環境が大きくかかわるということが最近ようやくいわれ出しました。

都内の子育て世代が12万程の家賃でワンルームの賃貸で子供を育てているというような環境の人が多く都内の住宅事情がにわかに注目されて来たといいます。

一方福島や東北の震災を受けた海辺の家など500万で海を望める広い家が買えるといいます。

子育てのために田舎に引っ越したという話もよく聞くもののやはり都会を離れられない人が多いのは医療とか福祉とか教育とか本来平等でなければならないものが片寄っているからに相違ありません。

都会の方がなにかとチャンスに恵まれ簡単に豊かな生活がおくれると思われ賃金の格差や便利さ豊かさに差があると思われているからです。

最近地方で暮らす豊かさをアピールして移転を促す動きもみられますが少子化を含めて豊かに暮らすことや地方の医療格差自治体の格差を含めてモデルケースやら経済モデル人生設計のシュミレートが議論されてこなかったから地方の過疎化人口減と産業の衰退、都心の一極集中を招いてしまったり安易にインバウンド誘致に逃げて本質のところを見誤ったのではないかという気がします。

そんな局面のひとつとしてアマゾンビデオで多い異世界転生物のアニメの多さに今さら驚かされます。

そしてみんな引きこもりの男が突如異世界に転生して魔法と魔物がいる世界で特殊能力を得て自分の王国を築いたり冒険の旅をするという話で果たせなかった成功や女の子の協力者や魔女や妖精の仲間を得るといった成功体験を繰り広げるのです。

アメリカのヒーローものもスーツとマントでスーパーパワーを得て正義のヒーローになるといったものはあるのですが人生の逆転劇が魔界転生で似たような話が数多ありネットではそんな話を発表する場所まであるというのが日本の特殊性でそんなアニメを見ているとこんなことになっていたのかと思ってしまいます。

健康に豊かに暮らすとは自然と都会の豊かさと利便性とか人の豊かさも人それぞれであり簡単に押し付けられはしないものではありますが例えば秩父というこんな山のなかに暮らしていて窓に目をやれば雪を抱いた山が見えついこの間の葉をおとした山より近くに見える山肌の様子や自然の営みを間近に見たような変化は日々景色を見るだけでエネルギーを得たような気分になります。

南に見える武甲山にはいつも守られているような安心感を与えられるし夜走って北に見える大きな北斗七星の全貌を見ながら自宅に近付くスケール感など環境のよさは感じられるものの受けられる医療サービスとか道路の混み具合とか色々な専門店とか教育とかどうなのだろうか。

そんなもろもろを考えたどり着くのは人の心を癒す珈琲のもたらす心地です。

そんな共通なところから環境や豊かさとはといった議論を重ねていくと地方の豊かさと都会の豊かさを理解し一極集中も異世界に逃げることなく解決していけるのではないでしょうか。