
クアラルンプールやマラッカからはちょっと離れたペナンへわざわざやって来たのは
このチョン・ファッツイー・マンションへどうしても泊まってみたかったのが大きな理由のひとつ。
このホテルは1880年に7年の歳月をかけて建てられた華僑の邸宅だったもの。
屋敷全体がインディゴ・ブルーで覆われているところから通称「ブルーマンション」とも呼ばれている。

究極の風水屋敷としても知られ、柱の数から部屋の内装などありとあらゆるところまで風水にこだわり抜いて建てられているのだそう。

妻壁につけられた鮮やかな陶板の飾り。

外壁はほんとに目の覚めるような鮮やかなブルー。
私たちがやってきたのは夜行バスがペナン到着後の明け方の5時くらいだったので
闇の中に浮かびあがるホテルは怪しさいっぱい。
明りを落としたホテル内もゾクゾクするようなすばらしい雰囲気だった・・

早朝のチェックインにもかかわらずすぐに部屋を使わせてもらえたのも有難かった。
朝までみんなで爆睡・・


正面玄関を入ったところの広々としたロビーは象嵌タイル貼りの床に豪華なシャンデリアに透かし彫りの衝立、アンティークの螺鈿の家具や大きな壺などが配されている。

アールヌーヴォー風のステンドグラスも美しい~


そして吹き抜けの中庭。
風水を追究したためこの中庭にはパワースポットが生み出されているという。


二階の繊細な模様のフェンス

柱の装飾もとても細やか。

客室が並ぶ廊下。
ここにも中庭があって明るい雰囲気。

部屋の外のテラスでくつろぐ旦那と宿題する子どもたち。

16室ある客室には全て名前がついていてそれぞれ内装が違ってる。
我が家が泊まった部屋は「Batavia」という名称がつけられていた。
「The old Kitchen」という大きなかまどがついた部屋もあるそうで、他の部屋のネームプレートを見ると「scholar」学者、や「50’s」「Peony」芍薬なんていうのもあった。
知ってたら「芍薬」をリクエストしたのに・・
他の部屋の内装も気になるなぁ。

重厚な部屋の鍵

廊下の奥にはとても美しい螺旋階段

なんてきれいな階段なのか~~

二階廊下にあったソファーベッド

廊下などあちこちにアンティークの家具が

二階正面のベランダには縁起物モチーフを模した陶器のモザイク装飾。


子どもたちが仲良くなった猫「サラ」
この猫は人懐っこくて通りかかりのベンチでいつもお昼寝していて
子どもたちのいい遊び相手になってた。

マラッカ動物園で買ったトラのぬいぐるみを横においていたずらする息子。

こちらの「ポーシェ」は人見知りだそうで
いつも裏口にいてほぼお客の前には姿を表わさなかった。
写真を撮られるのも迷惑そう;

夜行バスまでの時間、レイトチェックアウトが取れなかったのだけど
この娯楽室?やソファのある別室を用意してもらいゆっくりくつろぐことができた。
息子は娯楽室の隅に片付けてあった卓球台を見つけてきて、
この象嵌タイルが敷き詰めてある文化遺産でもあるこのホテルの部屋で卓球までしてしまった。
この後、私は風水によりパワースポットになってるという中庭で
ヨガをしてそのパワーを体いっぱいに取り込んでもみたりもした・・
出発ぎりぎりまでこのホテルを満喫・・楽しい滞在だった。