今月の建築巡り講座で、ウェスティン都ホテル京都へ訪れた。
村野藤吾設計の和室別館「佳水園」へ。
佳水園は昭和35年に建てられた新興数寄屋旅館。
お庭を囲んで平屋建ての棟が建つ。
緩い勾配の銅板屋根が軽快で、庭との一体感がもてる配置となっている。
よく見たら芝生はひょうたん型
自然の岩山をそのまま利用したといわれる庭園
ごつごつした岩山が迫力いっぱいに迫ってくる。
その岩山の上にも客室棟が1棟。
一番良いお部屋だそう。
客室棟の内部へ。
玄関では斜めに入った桟が斬新な障子に驚く
庭園との一体感が味わえる大きな窓が入ったロビー
草を編んだような天井も趣がある。
テーブルやいすなどの家具も村野藤吾設計のもの。
座り心地のいい低めのいすに華奢な脚のテーブル、繊細なデザインの棚。
スタイリッシュでスマートな空間があちこちに見られ、家具も建築の一部なのだと実感。
階段の手すりも曲線が美しい
二人用の客室へ案内していただけた。
6畳という部屋は決して広くはないけれど、大きめの窓には細い窓枠が使われるなど外の景色をそのまま取り込める工夫がされていたり、
部屋の出入り口に少し角度をつけることで部屋に広がりを感じさせるようになっていたりと随所に工夫がみられる。
小さいけれどこじんまりと品よくまとまったヒノキのお風呂も。
そして宴会場へ。
二間続きのお部屋はとてもシンプルで、欄間の部分が空洞?というような思い切ったデザインにも驚いた。
床の間
途中、琵琶湖疎水記念館の見学を済ませ、
披露宴が終わるのを待って、葵殿の見学へ。
葵殿は大正4年建築当初は木造の独立した建物だったそう。
折上格天井に豪華なシャンデリア、
部屋の周りをぐるりとステンドグラスが囲む。
ステンドグラスは京の三大祭をモチーフにしている。
繊細な色合いの美しいステンドグラスを堪能!