前から一度見て見たかった京都国際会館へ、月一の見学ツアーに申し込んで訪れてきた。
係の方の案内により、内部空間を堪能することができた。
京都国際会館は昭和41年に日本で最初の本格的な国際会議場として創設された。
設計は日本初となったコンペによって選ばれた大谷幸夫氏により
人と自然の調和をテーマに、日本の伝統様式をモチーフとして建てられたそう。
外観の壁は直立することなく斜めに傾斜しているのは背景の比叡山の山並みなど自然との調和を考えてとのこと。
アルミ素材でできた照明カバーはまるで折り紙で折った花のよう。
あちらこちらに和の要素が垣間見られるデザインがある。
エントランス。
V字の柱や壁が用いられている。
玄関受付を入ると正面にまっすぐ伸びる廊下は吹き抜けの空間。
機能面を考えた受付ブースが縦に並び、天井からは柔らかい自然光が差し込み、
各ブースには三本の竹をイメージした照明スタンドが立つ。
内装の壁面は主に四国の高松産の種石に墨が入ったものが用いられ、
壁面の照明は、先ほど見たアルミの照明カバーのデザイン違いのもの。
受付ブースを抜けて、まずはメインロビーへ。
巨大なV字の柱が中央部に連続してそびえ立つ。
照明カバーと同じアルミの灯籠のオブジェ
2階から見下ろす。
二階からV字の谷間を見下ろす。
一番奥のV字柱の壁には、こちらにもデザイン違いの照明が。
この種石とアルミの質感や色合いがぴったりだなあ
天井からぶら下がるシャンデリアも同じ素材で統一されている。
ロビーにはインテリアデザイナー、剣持勇デザインの六角形の椅子が並べられている。
座ってみると心地よいホールド感が。
六角形の組み合わせによってさまざまなレイアウトができそうな椅子。
赤と紫のビビッドカラーがこの大きなロビーの空間に色どりを添えていて素敵だなあ。
薄緑色の絨毯は龍安寺の石庭をイメージしたものだそうで、水の流れを表す波形が地模様に描かれている。
そして落ち着いた色合いのステンドグラスも
こちらの一段下がったところにあるロビーは同じく波形の模様が入った白色の絨毯が敷かれていた。
白にこの差し色の草色が効いているなあ。
大きな会議場には必須だというゆったりとしたロビー、ラウンジは建物の70%を占めるという。
「フォーマルなものが会議場。ラウンジはインフォーマルな会議、会談、交流が行われる広場のような空間。」
ということで自然をモチーフにした心地よい空間が広がっていた。
その二へ。