イケフェスの続き・・安井建築設計事務所へやってきた。
事務所では「建築家・安井武雄 船場を彩った作品たち」という写真や模型で建築作品を紹介する展示が行われてた。
安井武雄の建築では後ほど通る高麗橋野村ビルディングの東洋風な不思議な外観が好み。
展示室の入口両脇には安井武雄が設計したという元野村銀行社長、野村元五郎邸の玄関格子扉が移設されていた。
こちらの曲線が美しいアールヌーヴォー調の衝立も安井武雄設計のものだそう。
展示室前にあった椅子もカッコよく、座りやすそうなデザインだなと思ったけど、これは違った。
展示室の中は写真撮影禁止だったけど、今は無き安井武雄設計の建物が大きなパネルや模型などで紹介されていたりと
興味深かった。
後で通った高麗橋野村ビルディング。
昭和2年に安井武雄設計により建てられたもの。
いい色合いのタイル貼りの一階部分や、瓦で縁取られた各階の壁面やこのなんともいえないコーナー部分などなど・・
(天気のいい別の日に撮った)このビルの入口も不思議装飾にあふれてる。
看板周りの装飾も中華風で面白く、両脇には月と竹?がモチーフの柱が立つ。
玄関ホールも東洋風な意匠が興味深い。
1階周りに貼られた大ぶりのニュアンスのある色合いのタイル
すぐ近くにはこちらも安井武雄設計の昭和8年に建てられた大阪ガスビルがある。
大阪ガスビルは去年のイケフェスで見学ツアーに参加→☆
前を通った生駒ビル。
こちらも前回見学ツアーに参加→☆
前後するけど、その前に見に行った大阪商工信用金庫本店ビルに移築保存されたモザイク。
元々は昭和36年に東洋紡本町ビルの屋上に設置されていたもので、繊維産業の街大阪・船場のシンボルとして制作された
今井兼次による「糸車の幻想」という作品。
モザイクには廃棄される陶磁器などをリサイクルしたものもあるそう。
今井兼次は日本のガウディと呼ばれただけあって、ガウディっぽい。
長崎で見た聖フィリッポ教会や日本二十六聖人記念館も今井兼次デザインのもの。
よく見ると、ほんとに小皿、お茶碗、お皿などなど、そのまま貼られてるものも。