とけいやでランチを済ませた後は竹中大工道具館へやってきた。
「洋菓子の道具たち」というこのチラシに一目ぼれしたのだけど、エーデルワイス所蔵のものだと知り
ずっと以前にエーデルワイスミュージアムへ行ったことがあったので同じものなのか?とも思ったが、
展示方法なども違うということだったで行ってみることにした。
「型で味わうお菓子の歴史」ということで、さまざまな菓子型やその歴史についての展示がいろいろ。
最高峰の工芸菓子、ピエスモンテのデザインや解説について書かれた本。
緻密なデザインだけど、これを菓子で表現するのか・・
2枚の鉄板の間に挟んで焼き上げるワッフルの型。
花模様や動物、錨などの模様が描かれていて、裏表図案が違ったりして凝ってる。
これもまた繊細な模様
ワッフルの起源はカトリックでミサの際に食べられる、小麦粉と水から作られるホスチアというものから始まったとか。
そのホスチアの型は十字架や聖杯など宗教的な図案が描かれている。
こんな兵隊さんの形をした半レリーフ状のワッフル型も。
この木型はビスケットの起源であるスペキュロスの木型。
ベルギーやオランダ発祥で、12月初旬に聖ニコラウスのお祝いをするために作られる大きなビスケット。
聖ニコラウスの型がポピュラーだそう。
他にも馬車や聖書のエピソードなどを描いたものなど。
スペキュロスの材料は小麦粉、ブラウンシュガー、バター、卵、膨らし粉、に必ず基本4種類のスパイスが入るだとか。
貴重な保存食でもあったそう。
どんな味なのか食べてみたいなあ。と思って帰って調べてみたら、
あのロータスのスパイスの入った定番のクッキー(カルディとかで見るやつ)はスペキュロスだった。
細かい模様の入ったこんな動物の型も。
生地を剥がすのが大変そうでもある・・
そしてチョコレート型。
チョコレート型は錫メッキの型でできている。
素材が固まりやすく、型から外しやすいのだとか。
愛らしい猫ちゃんの型や
バイクに乗ったサンタクロース
こんな大きなウサギの型と、実際にその型を使って作ったチョコレート。
小さなチョコレート型と型のデザインのカタログも
そして、銅製の菓子型
薄い銅板を裏から打ち出し作るため、高度な技術が必要だそう。
銅製の菓子型は高価なため、元の所有者は貴族がほとんどで、王冠型が定番の一つだったという。
ベルランゴ飴というテトラポット型の四面体にストライプ模様のついた飴の製造機。
手作業で作られた飴を最後にこの機械に入れてテトラポット型に折り目をつける。
飴の製造のVTRも流れてて、機械から折り目が付けられた飴が出てくる様子は楽しかった。
飴の形によって付け替え可能な製造機。
最後はお菓子の缶のコーナー。
何冊かの本をベルトで束ねたようなデザインの缶はイギリスのビスケットの缶。
おしゃれだなあ。
フランス製のトラム型のビスケット缶。
チョコレート自動販売機型のチョコレート缶はドイツ製。
バスケット風の缶も面白いなあ。
お菓子の缶のセレクトもツボで、膨大だったエーデルワイスミュージアムのコレクションから絞り込まれた100点の展示も
見ごたえがあって楽しかった。
でもまた本家の方へも見に行きたくなってしまった。
今回は常設展は流して、奥の休憩室でゆっくりすることに。
前回訪れた時の常設の模様など。→☆
ここでセルフのコーヒーとシフォンケーキでしばし休憩。
ぽかぽかと日が差し込んで居心地のいい休息所だった。
この後は、マジョリカタイルがあるという開帝廟へ向かった。