昨日はぷにょさんと梅田で待ち合わせをしたので、ちょうどリクシルギャラリーで開催中の
「吉田謙吉と12坪の家」の企画展を見てきた。
吉田謙吉のことは知らなかったのだけど、舞台美術家、映画の美術監督、衣装デザイナー、タイポグラフィ作家、
更には店舗設計や後の考現学誕生のきっかけとなった路上観察などのスケッチと、多彩なジャンルで活躍された人だそうで、
興味深い展示がいろいろあった。
こちらは12坪の家の模型。
ホール兼居間を中心に、台所、浴室・便所、家事室兼寝室、書斎、
そして舞台美術家らしく居間との境に緞帳がつけられたステージ兼アトリエまで設けられていて、
12坪という省スペースながら、工夫とオリジナリティのあふれた設計に。
居間には造り付けのテーブルの付いたバースペースなどもあって、こだわりの暮らしぶりも楽しそうな家だった。
ステージ兼アトリエが再現されたコーナーも。
天板が寄木貼りのテーブルは実際に使われてたもので、もともとは座卓だったものに
脚をつけ足してテーブルとしても使えるようにしたものだとか。
雑誌に描かれた12坪の家の理想形。
家のホールで度々開催されたという蚤の市のチラシは毎度手作りだったそう。
手作りのチラシいいなあ。蚤の市も楽しそう。
店舗の設計も手掛けていたそうで、こちらは神田にあったという「小さな家」というバー。
小さな家のモチーフがあちこちにちりばめられてるとても可愛い内装なのだ!
他にも内装が鉄板で張り巡らされた、バー機関車なども。
こちらは実現しなかったという喫茶アラビアンのデザイン画は興味深い意匠が盛りだくさん。
この喫茶アラビアンのマッチのデザインもツボるー
街中を歩き回って風俗の記録調査をしたというイラストによる記録も面白いなあ。
ヨーロッパのお土産を描いたイラスト。
スケッチやイラストを見ていると、昔はまってた妹尾河童の細密画を思い出す。
こういう細かく描き込んだ絵は好きなのでとても楽しかった。
まだまだたくさんの展示があって、
今回も小さなギャラリースペースながら、効果的にパーテーションが使われ、
まさに12坪の家的にぎゅっと詰まった盛りだくさんな展示を楽しめた。