去年イケフェスで北加賀屋の旧半田文化+千鳥文化ツアーへ参加し、その近くの旧名村造船所跡地へも
一度行ってみたいと思ってたので月一の見学会へ行ってきた。
北加賀屋は昭和の初め頃、主に造船業などで栄え、木津川沿いには造船所が立ち並んでいたという。
そのひとつ、名村造船所大阪工場跡は2007年に近代化産業遺産に認定され、現在はクリエイティブセンター大阪として
活用されている。
クリエイティブセンターを囲む防潮堤には壁画プロジェクトによるアーティストの作品が描かれている。
人間とエイリアンとロボット、動物たちが仲良く手をつないでる絵が面白い。
ギリシャ人のアーティストの作品だそう。
ツアーはこの4階建ての総合事務所棟から案内していただいた。
1と2階が吹き抜けになっているブラックチェンバーといわれるホール。
演劇やダンス、音楽イベントなどに使用されているそう。
ホワイエギャラリー
2階にあるホワイトチェンバーと呼ばれる白い壁で覆われたホールは造船所時代には会議室として使われていたそう。
さまざまなイベント時に使用されてるという。
結婚式の披露宴に使われる方もおられるのだとか。
一見、殺風景だけど、どんな風に使われるのか興味深いなあ。
3階に上がると広大なスペースがあり、こちらは造船所時代は社員食堂として使われていたそう。
こちらも現在はイベント展示などに使用されてるとか。
更に4階へ上がると、屋根裏が圧巻の広大なスペースが。
造船所時代は原寸の設計図を作成していた空間だったそうで、
床面には当時の設計図が直接描かれていて、貴重。
当時の作業の様子。
このスペースは撮影などに使われるそうで、
ちょうど映画の撮影に使用するために打ち合わせに来られたというグループがおられた。
2階にある資料室へ。
造船所時代の写真。真ん中辺りの白い屋根の建物がこの事務所棟になるらしい。
当時こちらで造られていたいろいろな船が進水記念絵はがきで紹介されてた。
このような大型タンカーを製造するようになり、こちらの造船所では手狭になり、
現在、名村造船所は伊万里へ移転しているのだそう。
1階のブランクチェンバーのホールを造る際に出た石のがれきをそのまま残したコーナーがあって、
コスプレ撮影などでも人気のスポットらしい。
レッドフレームと呼ばれる屋根のみの建物では野外イベントなどで使用されている。
レッドフレームの奥の建物にはスタジオパルティックと呼ばれる、
リハーサル用のスタジオが備えられていて、
数々の有名人がリハーサルに使用してきたそうで、通路の壁にはサインがびっしり。
去年9月の台風21号による被害ではスタジオなどが浸水し、復旧作業が大変だったという。
こちらの壁も1m以上の高さまで浸水し、その名残が残されていた。
更にその奥の普段立ち入りできないという敷地へ。
こちらも映画の撮影などにも使用されてきたそう。
対岸には製鉄工場があって、こちらは廃工場でもなく、細々使われてるそう。
以前は何度か対岸の工場内の見学ツアーも行われていたそうだけど、かなり危ないらしい。
気になるなあ。
そんなツアーがあれば参加したい。
敷地内ドック。
見学ツアーは3、40分で終了。
この日はイベントなど何も行われてないのでガランと寂しい印象を受けたけど、
又イベント時の活気ある造船所跡の雰囲気も味わってみたいなあ。
見学ツアー前後に歩いたところいろいろ。
こちらの三つのアパート、白馬荘、乗鞍荘、穂高荘はかつて名村造船所で働いていた人たちの宿泊所だったところだそう。
今も現役のアパートのようで、建物と建物の間の路地には自転車がびっしり並んでた。
乗鞍荘玄関周りのタイル。
オレンジ色のタイルに細い糸ミミズが這ったような模様の入ったタイル。
穂高荘の玄関周りもタイルに囲まれてた。
玄関ポーチのタイル。
アートスポットも点在。
青のグラデーションからなる壁画?!
民家の玄関扉脇に貼られてたタイル。
植物にすっぽり覆われた喫茶店。
玉出商店街。
金魚屋さんの店先には
足元に玉石タイル
この入口周りのタイルもインパクトがあった。
ゴツゴツした存在感のあるタイル。
寿楽温泉。
モザイクタイルで文字が書かれてるのかな?と思ったが、
モザイクの上に黒で文字をいれたような。
足元はふっくら飴釉タイルが
お花のある面格子のついた可愛い窓辺。