先日、久しぶりに池田の逸翁美術館へ行ったついでに、旧加島銀行池田支店の建物に立ち寄った。
建物は大正7年に辰野片岡建築事務所設計により建てられたもので、現在はインテリア用品店、河村商店として使われている。
木造モルタル造りの建物のファサードは赤煉瓦と石積みに。
前を通ると、ウェルカムな雰囲気だったので、内部空間や中の金庫を見せていただくことにした。
子供の頃、祖母が近くの建石町に住んでいたので、建物の前はよく通っていて、
建物の重厚感や威圧感は子供のころから感じてて興味を抱いてたのをふと思い出した。
今回初めて足を踏み入れたら意外に明るい店内だった。
昔はアーケードもかかっていて、もっと暗めで怪しく近寄りがたい雰囲気を感じてたけど・・
銀行時代、当初は吹き抜けの1階建てで、廻廊が巡らされていたそうだけど、
現在の河村商店になった時に鉄骨補強され、2階を造られた際に廻廊は取り外されたそう。
銀行時代のカウンターはそのまま使用されている。
縦長の上げ下げ窓は、ちょうど商品のカーテンを何枚もディスプレイするのにもってこい?!
フロアのタイルは当初からのものだそう。
ご主人が言われるには、当初は入口に銀行らしく、回転扉がついていたとか。
そして奥の立派な金庫室。
現在は倉庫として使用されてるそう。
この階段も昔のままのようで、当初から2階の一部に支店長室があったという。
NHKの朝の連続テレビ小説で取り上げられてから見学者も増えてるそう。
この日は偶然見せてもらうことができてよかった。