皆と別れ、坂出へやって来た。
坂出も何度か来ているのだけど、今回はまだ未見の、タイルの素晴らしい暖炉があるという淡翁荘へやって来た。
淡翁荘は昭和11年に淡翁、鎌田醤油の鎌田勝太郎が迎賓館として建てた鉄筋コンクリート造りの洋館。
現在、淡翁荘は四谷シモン人形館として、四谷シモンの人形が常設展示され、公開されている。
1階応接室の照明と天井の漆喰装飾。
寄木貼りの床。
2階の大広間へ。
天井全体に入れられたアールデコ風の装飾が華やか。
大理石と木で豪華に仕上げた暖炉が存在感たっぷりで、その両脇には四谷シモンの人形が
置かれ、クラシックな部屋の雰囲気に妙に人形がマッチしてた。
暖炉の中に置かれた電気ストーブ。
こちらの部屋の床もまた違ったデザインの寄木貼り。
そして大広間の隣はタイルの暖炉のある洋室。
こちらの天井はゆるやかに弧を描くかまぼこ型天井。
これがその大理石とタイルでできた暖炉。
三彩のような色合いが美しく、鷲のような鳥と翼の生えたヤギのような動物が描かれたレリーフタイルがびっしりと貼られてた。
暖炉の内側の大理石の柱の彫刻。
暖炉の中のタイルはる角やラインが崩れた手作り感のあるタイル。
唐草模様の装飾の入った照明も部屋の雰囲気にマッチしてた。
人形はあちこちにディスプレイされてて、突如現れるリアルな人形にぎょっとさせられる。
このアールデコの机がいいなあ。
33歳で夭折した大正時代の家具デザイナー、森谷延雄の「洋風書見木具」だそう。
椅子は復元品。
各部屋の照明
これは和室の照明。
1階には金庫室も。
淡翁荘のそばにあった元医院?の建物は玄関周りがタイル尽くしだった。
ポーチのタイルは立体風モザイクタイル。
腰壁や柱にも茶系の大小いい色合いのふっくらモザイクタイルが貼られてた。
ガラスの玄関扉越しに。
たたきにもポーチと同じタイルがびっしりだった。