ポルトガルのリスボンからバルセロナへ。
当初は、移動日にも夕方に着いてから、内部公開物件の予約を二つしていたのだけど、
移動に使ったLCCのブエリング航空は遅延することが多いと聞いて、ギリギリの予定だったため、直前に慌ててキャンセルしていた。
案の定、遅延した挙句、恐るべき?事態にも遭遇し、移動日は観光どころではなくなってしまった。(事件については後日アップ予定)
そして翌朝、朝一8時から予約していたグエル公園へやって来た。
バルセロナへは20数年前に新婚旅行で訪れたことがあり、
グエル公園も2回目だけど、今回はタイル目的なので、モザイクを存分に楽しもうと思ってた。
グエル公園はグエルとガウディが自然と芸術の調和を目指し、1900年から1914年に建設された分譲住宅。
当初は60戸の建設計画がされていたが、買い手が付かず、2戸の住宅の建設だけに終わったという住宅計画事業の跡地。
現在はバルセロナ市の都市公園としてにぎわっている。
入口を挟んで建つ建物のこちらは守衛さんの家だった建物。
茶色の石造りの建物に、屋根や窓周りには白にカラフルなモザイクタイルが貼られていて、まるで砂糖を掛けたお菓子の家のようないでたち。
窓周りは白いモザイクタイルをカラフルなモザイクのボタンで留めたようなデザイン。
門を挟んで向かいに建つ管理事務所棟も又、窓枠にはカラフルなモザイク、
屋根の上には十字架を頂いた塔が立つ。
角度を変えて撮ると、また違った建物に見えるなあ。
屋根の上のモザイク。
こちらはブルーのモザイクタイルでコーディネイトされた窓枠。
面格子の網が細かく、凸状に膨らんでるなあ。
さすがに全て曲線、曲面で造られている。
一枚のタイルをあえて一旦細かくして、貼り合わせることで、
曲面に対応できるのかあ。
茶色と白のツートンモザイクで彩られた窓枠。
プロムナードの壁は市松状に貼られたモザイクタイルが彩っている。
こちらも又、ひとつのタイルを砕いて
凹状に凹んだ曲面に貼られ、四角いお皿のようになってる。
模様のモザイクタイルは凹面に周りの白いタイルは凸状に膨らみをみせ、
タイルはお花模様のものからイスラム風の幾何学模様、モダンなデザインのものなど多種多様。
そして階段の中央にはグエル公園のシンボル的存在のトカゲの噴水。
後ろから見ても、カラフルないでたちのトカゲ。
口からは水がちょろちょろ流れ出る。
トカゲの上にはカタルーニャの旗の色のモザイクから、動物の頭が突き出る。
更に上には竜を表わすモザイク
このベンチらしきものに貼られてるモザイクの中の花のタイルは
なんか日本の瓦の模様ぽく見える。
飴釉がまだら掛かってるところも和っぽい雰囲気。
階段を上がると、ドリス式列柱が86本並ぶホールがあり、
当初は市場になる目的で造られた空間が広がる。
円柱の下には貯水槽が設けられていて、上の大広場の雨水を貯める仕組みになっているという、機能性も考えられたデザインに。
天井には白い陶片のモザイクが貼り巡らされ、
円形に貼られたカラフルなモザイクも見られる。
足場が組まれ、天井のモザイクを職人さんが修復作業中。
そしてホールの上のテラスに続く石の回廊。
ゴツゴツした石は工事で出た石が利用され、そのまま使われいるという。
らせん状に回転する列柱。
ダイナミックな石
回廊は傾斜面を支えるための壁の役割も兼ねているという。
頭にかごを載せた洗濯女の柱
回廊の入口には鍛鉄の扉がつく。
列柱のある上の広場は、ギリシャ劇場と名付けられたテラスがあり、
ギリシャ劇場の縁にはモザイクタイルが貼り巡らされた波打つベンチが取り囲む。
ベンチの長さは110m。
ガウディの助手、ジュゼップ・マリア・ジュジョールにより装飾されたベンチは
座り心地などの形状も考えられ、カラフルなモザイクで彩られている。
使用されているモザイクはタイル工場の廃棄物として出たタイルや食器などが
再利用されたもの。
いろんな模様のタイルが寄せ集まって貼られてるところや、
下の階段でも見た、日本の瓦をイメージさせるような花模様のタイル、
そして、この背もたれの天辺を覆うタイルは、竹をイメージしたものではないか?
と思うような節のようなラインが入ってる。
ダークな色合いのタイルもあれば、
マーブル模様のもの、
ピンク色のグラデーションも可愛い。
内側だけでなく、外側もカラフルに。
バラのようなレリーフタイルに、
ボーダー状のレリーフタイル、
オレンジと黒など、色目が統一された箇所も。
半円状のタイル、色合いが複雑できれい。
和の雰囲気を感じるコーナー
淡いグリーンやピンクのタイル。
凹模様のレリーフも。
各コーナー、それぞれ違ったタイルが使われているので、
ついつい見入ってしまう。
グリーン系の寄せ集め。
テラスからの眺め。管理事務所棟の塔がよく見える。
イスラム風幾何学模様タイル。
黒地にカラフルなタイルが映える。
ブルーがきれいなコーナー
大判のレリーフタイルも。
こんなモールディング風なタイルも。
花模様のものもあった。
見晴らしのいい一番の特等席。
こんな立体感のあるレリーフタイルも
こんな風にタイルの模様を切り取ったような貼り方も面白い。
思う存分、グエル公園のベンチのタイルを愛で、写真に撮り、載せることができて
大満足。。
私もいつか行きたいです。美しいですねかお(≧∇≦)b
ありがとうございます!うれしいです!
ぜひいつか行かれて、実物を見てきてください~