先日、カレー好きのKさんと以前から行きたかったスパイスカレーのお店へ行く予定だったが、
阿波座近くのお店の前まで来て、臨時休業の貼り紙にショックを受け・・
その後は近代建築を巡りつつ、カレーを求めて彷徨い、なんとかカレーにありつけた。
その後予定してたキュートガラスショップ&ギャラリーへやって来た。
ここは去年のイケフェスの時に初めて訪れたのだけど、大正14年の町屋、宗田家がリノベーションされ、
日本精工硝子株式会社のショップ&ギャラリーになっている。
安価でガラス瓶も購入できて、ジャム作りで瓶を大量消費するKさんにぜひ紹介したいお店だった。
イケフェスの時は混雑していたけど、この日は私たちで貸し切り状態?!
親切で感じのいい店員さんにゆっくり案内していただけた。
入口を入ると、町屋でいう通り庭の部分にずらりと並ぶガラス瓶たちは圧巻。
こちらでは不純物の少ない透明度の高いガラス瓶が製造されているという。
通常のガラス瓶だと、少し青みがかかったものになるそうだが、こちらのは全く色味のない透明。
もちろん日本で製造されていて、伊賀に工場があるとか。
最近は人気のハーバリウムやジャム作りをされてる方が、大量に購入していかれることもあるそう。
友人もまさにジャムに使用する瓶を物色。
シンプルな瓶も素敵だけど、前回はたしか見かけなかったこんな柴犬モチーフの可愛い瓶も。
中蓋をつけると塩やコショー入れになる。
こちらのスノーマンはつまようじがぴったり収まるサイズ。
私はこれら二つを購入。
通り庭から吹き抜けの空間を見上げると、ガラス瓶を使ったステンドグラスが美しい。
イケフェスの公開の時は2階へ上がれて、見れたけど、通常は2階は上がれないようだ。
更にショップの奥の、元蔵を改装したスペースはギャラリーになっていて、
「ルネラリックとガラスの香水瓶・化粧品」という企画展示をやっていた。
瓶の蓋や縁に繊細な装飾とかすかにガラスに色付けがされているルネラリックの香水瓶。
こちらは複製品だそうだけど、三羽のツバメの蓋が華麗な香水瓶。
こちらはクラゲをモチーフにしたものだそう。
ラインの突起を浮き彫りにしたものだと、たしか言われてた。
資生堂の化粧瓶もレトロで美しい。
薔薇の花をガラスの多面カットで表現したという香水瓶
原料的にこの色合いを出すのは難しいと言われていた赤いガラスの化粧瓶。
大正初め頃のキリンの2ℓ入りのビール瓶。
昭和初期の頃のハエ取り器は優雅なガラス製。
大正時代の哺乳瓶。
一見尿瓶のような形だけど;
丸薬の容器もガラスだ。
座敷には防空壕の跡も残されている。
現在は防空壕はそのままに、カレットが敷き詰められ、床のガラス越しに中を見ることができる。
床の間の天袋の引手は七宝焼きの細工が入ったもの。
改装にあたり、腐っていた柱の根本だけを新しい木材に差し替えるという高度な技術を要する作業の跡も。
改装を手掛けた大工さんの遊び心が伺える細工があちこちあるのだとか。
中庭では当初はカエルを飼っていて、その鳴き声を楽しんだと言われていた。
イケフェスの時はやや慌ただしかったけど、この日はゆっくり旧宗田家住宅の建物と展示、買い物を楽しむことができた。
ルネ・ラリックの香水瓶・化粧品企画展は8/30まで。