この夏は久々青春18きっぷを使って何か所か行きたいなと思っていて、
こちらも久々の備前へ訪れた。
当日、備前→日生→姫路という強行軍に変更。
伊部駅に降り立ち、街中の備前焼のタイルや陶板などを眺めつつ、
天津神社へやってきた。
天津神社は備前焼の里の氏神様として祀られていて、創建は1411年と古く、
歴史的な由緒ある神社。
なんと神社内は備前焼尽くしなのだ。
参道には様々な色味の備前焼のタイルが貼られている。
自然な焼きむらのグラデーションが美しい。
もちろん狛犬も備前焼。
神門に乗る赤茶色の瓦も又備前焼。
屋根の棟の両端には備前焼のしゃちほこが。
主祭神の医薬の神様、少彦名命と共に祀られている菅原道真にちなんで梅の文様が入る瓦。
棟瓦にも細かく梅紋が入ってる。
瓦の焼き色も美しいなあ。
門の両脇には獅子のレリーフと、さまざまな表情のある備前焼きのタイルが貼られ、
下を見ると、門の前後にはキャラメル型のクリンカータイル。
これらも備前焼なのかな?
クリンカータイルの先にもまた風合いの違った備前焼のタイル。
階段脇からのびる塀には備前焼関係者から奉納されたという陶印の入った陶板がずらりと並ぶ。
それぞれ個性のある陶印が見られる。
寄進札板も備前焼に書かれてた。
たしか前回訪れた時は工事中で、拝殿、本殿までは上がれなかったが、今回は上まで。
拝殿床に敷かれたタイルは、淡い色合い、緋だすき模様が独特な風合いを見せる。
拝殿の周りには、狛犬のレリーフタイルが貼られ、
足元にも凸凹と荒々しい雰囲気のタイル。
安産の子宝犬が祀られたコーナーや七福神のコーナー、
十二支のやきものなど、備前焼のオンパレードが楽しめた。
神社脇の社務所への通路にも素敵な壁を発見。
土壁に埋め込まれた備前焼が土壁に映えていい感じ。
社務所兼住居?の壁面にもうっとりするくらいいい色合いの備前焼。
社務所前の床。風化した感じがいい。
この神社だけでもさまざまな備前焼を楽しめた。
釉薬を使わずして、よくこんな色合い、風合いのバリエーションが出るものだなあ。
駐車場には備前焼製の二宮金次郎もいた。
地面から出ていた塩ビパイプの排水口?にもかわいい蓋がかぶせられてた。
天津神社を出た後、フラフラと歩いていると、古民家で備前カレーが食べられるお店を発見し、時間もないので、即ここで昼食をとる決断。
衆楽館本館は、150年前に建てられた古民家で、元地主のお家だそう。
なんと、今見て来た天津神社を建てられたスポンサーのお家だったとか。
現在はこちらの古民家を利用し、備前カレーと陶芸体験教室をされているようだ。
建物内部には、繊細な組子細工の欄間なども見られた。
カレーは種類が多くて迷ってしまったが、
全国ご当地カレーグランプリの連続6位に輝いたという備前焼きカレーを注文。
備前焼のタジン鍋に入って出てくると聞いていたので楽しみにしていたが、
備前焼の器と食材との間に紙が一枚入ってる・・
焼きカレーなので、熱された器で米やチーズが焼かれるのが重要なのでは?備前焼の遠赤外線効果も半減なのでは?たしかに紙を敷いてれば洗いものは楽かもだけど・・正直がっかりしてしまった。
セットのしょうゆアイスはわさび付き。
この後は、電車の時間まで備前を散策・・