丸亀からこんぴらさんへお参り&腹ごなしに。
参道で、扉周りにレリーフが入ってるかわいらしい不動産屋さんを発見。
向かいには2階に細かな漆喰装飾のある洋服店。
更に3階にステンドグラスの入ったただならぬ雰囲気の洋館を見つけたが、、家族一緒だった為、よく観察できずに素通り。
屋台やお土産屋さんがひしめく参道は、とにかく人でごった返していて
やっと抜けたかと思うと、延々続く階段も人でいっぱい・・
さすがに、三が日を甘くみていたみたい。
相当上ったので、やっとゴールかと思いきや、旭社、まだ途中、、本宮はもっと先だった;
さらに本宮手前では交通規制?!が入っていて、しばし順番待ち。
ここに来るまでもずっとだったが、そこそこ急な石段をこの人ごみの中、上がっていくことに恐怖を感じる。
誰かひとりでも足を踏み外して上から落ちてきたら終わりだな~と。
御本宮の前がそれほどスペースなく、すぐ階段なので、
これは、押し合いへし合いになるとかなり危険。人数制限はごもっともだな。
無事お参りを果たす。
階段を785段も上がると、さすがに見晴らしも良い
さぬき富士がいい形。
犬を連れて上がってる人も多く、江戸時代に飼い主の代わりに代参する役割を果たす「こんぴら狗」という風習があったのだとか。
今でも犬を連れてお参りをすることもできるのだそう。
かわいい犬みくじもあった。
帰りの下りは、ますます転げ落ちそうで怖かった;
帰りに見つけた和繋ぎ文様のレリーフタイル。
車で来たので、駅舎まで走って見に行く。
JR琴平駅は1922年建築の三代目の駅舎。
こんぴらさんへお参りの後は、宿へ向かいつつ途中の三豊市の下高瀬簡易郵便局へ立ち寄る。
1935年に建てられた元呉服店の建物が郵便局になっていて、
今も現役で使われているという。
住宅街の中、ものすごいインパクトでそびえ立っていた。
レリーフ装飾もデコラティブで、呉服店時代の屋号が入っている。
お正月休み中なので、新年のあいさつ看板が出されてた。
扉や外壁、床のタイルもいいなあ。
もう一つ出入口。
床の無釉タイル。
壁面の一部に使われている型押しタイル。
南面
こちらにも出入口が設けられてた。
使用されてないようだけど。
そして、日本のウユニ塩湖、父母ヶ浜へも立ち寄る。
干潮時に潮だまりができて、そのリフレクションが美しいのだそう。
だが、この日は干潮ではなく、やや風も出ていたので
そこまでの絶景?は望めず。
波が立ってないと、鏡のようにリフレクションがきれいなのだそう。
宿に一旦チェックインした後、この日の夕食にやってきた骨付き鶏が食べれる観音寺の「味鶴」
ここで、骨付き鶏他、鶏三昧の夕食を。
この日、宿泊したのは、一棟貸しの「ゲストハウス花鳥苑」(写真は翌朝撮ったもの)
鳥取家の迎賓館として約100年前に建てられた建物。
現在、ホストさんが住まわれてる母家は更に古いのだとか。茅葺屋根がトタンで覆われてる。
1棟貸しの元迎賓館は、家族四人で使うには、もったいないくらいの広さ。
1階の8畳二間を使わせて頂き、一間はリビングとして、もう一間は、寝室として、家族四人分の布団を敷いてくださってた。
他にも、洋室や台所、2階にもお部屋があり、3家族くらいでも十分泊まれそう。
松竹梅の細工が施された書院欄間。
そして、最も素晴らしかったのは、浴室。
五右衛門風呂の浴槽に、モザイクタイル貼りの床、凝った天井の湯気抜きもあり、実際に入ることもができるのだ。
五右衛門風呂は、薪で焚くこともでき、薪で温めた湯は、体の芯まで暖かくなると聞いたので、是非ともやってみたかったのだが、、
家族全員がやらないと断言、それでも一人でやろうと思っていたのだが、
夕食から帰って来て、沸かすのに1時間かかると聞いて断念・・
結局給湯器のお湯で入った。
モザイクタイルにうっとり。
ヘキサゴンの無釉モザイクタイルが一面に、お花模様が可愛く、縁取りのラインや、入口の一段上がったところには、違うモザイクが敷き詰められていたりと華やか。
コーナーには、こんな小さなタイルの洗面台も。
実際に入るとなると、広すぎてちょっと寒かったが、現役のタイル貼り五右衛門風呂、堪能できた。
外へ回って、お風呂の焚き口。
畳敷きの脱衣所もとても素敵だった。
床の間風のしつらえには、こだわりの木材や雀の可愛い透かし彫りが入っていたり、、
浴室前の洗面シンクにもモザイクタイルが敷き詰められていた。
浴室床と同じヘキサゴンのタイルでワンポイントの模様が入る。
お手洗いの扉。
型板ガラスもきれい。
中庭から見えるアーチの窓のついた洋館は、
台所ともう一室応接間のような空間になっている。
内部は改装されてるようだが、窓枠や扉は大きく立派なまま。
もちろん全部屋使用可能。
台所と続きの洋室。
元々は、壁は全て漆喰だったそう。
擬宝珠のついた階段親柱。
今回は、1階しか使わなかったが、
翌朝、2階へも見学に。
階段途中の飾り棚。
2階には、広縁のコーナー部分がサンルームのように広くとられてて、朝日が差し込んでとてもいい空間だった。
半分戸袋が閉まってたので、開け放つと更に開放感あって良いだろうな。
2階にも8畳の二間続きの広間があった。
1階の和室と同じく、松竹梅の書院欄間の細工。
部屋との間の欄間の細工が、浮き彫りのような立体感のある彫り物で、
とても手が込んでいた。
少し新しく見えた欄間。こちらは、建物が建てられた次の代、昭和初期くらいに入れられたものとのこと。
これは、たわわに実る桃?!
こちらは、へちまやひょうたん、くるくるした蔓までリアルに彫られていた。
襖の引手は六角形。
中には草花が描かれている。
鶴。
もう一方の廊下には、カーテンを開くと、そこには手摺壁に様々な動植物の
透かし彫りがされていた。
ちょうちょに
カキツバタ、
ユリに
梅。
全て図案が違っているようで、楽しい。
2階の見学も終え、建物も十分満喫できた。
そろそろ二日目のうどん巡りに繰り出すことに。
現当主さんと、奥さんが見送りに出てきてくださり、
なかなか起きずに一人準備が滞ってた息子が出てくるまで立ち話。
宿にされるまでのいきさつなど、いろいろとお伺いすることができた。
最後に家族写真を撮ってもらって、宿を後にした。
つづく・・