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ベルギー&フィンランドの旅2024【アントワープの建築&タイル巡りその二】

2024-06-25 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

アントワープの建築&タイル巡り、次々に現れるアール・ヌーヴォー建築に
心の中で感嘆の雄叫びを上げ続けながら巡る至福のひととき。

隣同士、よく似たデザインで少し変化を付けた邸宅もよくみかける。
窓の形や位置などは同じだが、少しずつ違ってる細部を見つけるのも楽しい。


2階の窓のステンドグラスと、玄関扉上部のステンドグラスがお揃い。


お隣と扉のデザインは同じようだったが、色が違うと全く違ったものに見える。



1901年に建てられた3軒がひとつにまとまった邸宅。
黄土色のタイルに、赤と青のタイルがクロスステッチのように所々に入り、
素敵なアクセントになっていた。



バルコニーのフェンスのデザイン、アーチ窓を縁取る赤と青のタイルもいいな~

1904年建築。
タイル貼りで、2階には石造りのバルコニー、3階窓上には、
組み絵タイルが入っている。

タイル絵は、日の出とコウノトリ。





四つ角のそれぞれの角に建つ4軒の家、「四季の家」は、
1899年にジョス・バスコート設計により建築。
タイル貼りで、南側の2軒はエメラルドグリーンのタイルが建物の上下にライン状に入っている。


各家の壁面には、四季を表すモザイク画が入れられている。
ミュシャっぽいデザインのアール・ヌーヴォーのモザイク画。





扉のそばには、素敵なデザインの面格子も。


四つ角の北側の2軒は赤茶色のタイルのラインが入る。
こちらは、秋と冬を表しているようだ。



ぶどうをモチーフにしたモザイク画が入れられていた。



1901年に建てられた邸宅。
窓や扉の意匠が直線的で、幾何学的なアール・ヌーヴォー。


2階、3階部分に貼られているのは、レモンが描かれた組みタイル。





ドアハンドルのアイアンワークもちょっと変わっていて、
何かタワーを表しているかのような形。


向かいの邸宅も、アール・デコっぽい。


デザインが違う二つの扉がある。




窓ガラスにはステンドグラスが入っていて、中央に家が描かれたデザイン。
建築家との表札があったので、設計事務所だろうか?


タイル貼りで比較的シンプルなお家。
見逃してはならない2階の窓上に絵付きのタイルが並んでた。


拡大してみるとバラの花の銅板転写のタイルかな?


他にも、一見シンプルに見えるお家の外壁に、さりげなくマジョリカタイルが貼られていたり、


外壁の煉瓦のアクセントにセメントタイルが入れられていたりする。








アール・ヌーヴォーデザインのセメントタイルも。


ハーフティンバーの外観がクラシックな邸宅。


アーチのある玄関の柱や階段にバラが絡まる素敵なエントランスだった。



セセッション風味のある階段柱と手摺子。

赤い煉瓦造りの家に、目の覚めるような鮮やかな赤のバルコニーや玄関周り。
背後には塔も聳え立っている。


日本だと完全に浮いてしまうであろう色が街並みにしっくりなじんでるのは
ヨーロッパならでは。
赤も青も色のバリエーションが豊富で、その色遣いのセンスにうなってしまうことがしばしば。


扉の横に何気に掛かる番地表示板、そのお家ならではの個性が出ていたり、
たまにとても可愛いものに出くわす。


ここのお宅は、こんな可愛いリスのプレートだった。


こちらの建物は、煉瓦造りの建物にアーチ部分にはひなぎくモチーフのタイルがデザインされていて可愛かった。


それにしてもひなぎくモチーフのタイルが多い・・





煉瓦の間に、数種類のタイルが貼られていた邸宅。












1900年に建てられた3軒がまとまった家。
左の最上階に張り出し窓のある家と、中央の台形の張り出し窓のある家、
そして右端の孔雀が描かれたタイルのある家の3軒。


孔雀の組み絵タイルが鮮やかで美しく、


窓の上のアーチの中にもミュシャ風の女性が描かれたアール・ヌーヴォーのタイル絵が2か所。






ちょっとマンガちっくな孔雀が描かれたタイル絵と


オウム?がデフォルメされたようなタイル絵も。


1905年に建てられたこの辺りで最も立派な邸宅。
さまざまな様式が混在。
最上階の窓上にあるモザイクが豪華。


モザイク画はワーテルローの戦いが描かれている。



火薬と炎を描いたモザイク画。


1906年建築。
石造りの豪華な邸宅で、2階のバルコニーには鋳物の柱やフェンスが優雅な曲線を描いていて、


3階のバルコニーの両脇にはライオンが見守っている。


アーチの上には女性と日の出が描かれた組み絵タイル。
ダイヤモンドディーラーだったという家、女性は職業を表すダイヤモンドを持っている。
ちなみにアントワープはダイヤモンドの取引量世界一の都市、ダイヤモンド研磨の聖地といわれている。


目の覚めるようなブルーの扉、お花の面格子も美しい。


1898年、ジョス・バスコート設計により建築。


六角形に張り出した窓部分が特に装飾的で、上部にはステンドグラスや、細工の凝った持ち送りなど見所がたくさん。



こんなタイル絵も。
古代ギリシャ語で北風「ボレアス」が描かれている。


1901年、ジョス・バスコート設計の2軒の邸宅。
最初に歩いた通りに、この窓と周りの装飾とそっくりな邸宅があったが、同じ設計者だった。
こちらの邸宅が先に建てられていて、アーチの先が少し尖った尖塔アーチに。


蓮の花が描かれたタイル。


アーチ上部にも蓮の花が描かれたタイルが貼られている。






1階の窓辺。
お花がきれい。


こちらの邸宅にもタイルが数か所


3階のバルコニー下両脇には魚を描いたモザイクタイル、


中央には、女性?の顔のモザイクが。



2階のバルコニー下には帯状に手描き?のタイルが貼られてた。

お隣の邸宅にも・・


2階のバルコニー下に一列タイルが貼られてる。


ハーフティンバーが立派な邸宅。


3階のバルコニーを支える持ち送りが、よく見たら人が膝をそろえて座ってる人たちだった。まるでアフリカの木彫りの人形みたい・・



こちらの邸宅も、正面は端正なファサード


お庭に張り出したバルコニーやテラスが一癖あるアール・ヌーヴォーだった。

散策はまだまだ続く・・






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