埼玉の小川町から東京の上野まで1時間半ほどかかってやってきた。
予定時刻の4時半より1時間ほど早く着いたので、うまくいけば銀座のビル巡りまで到達できるかも~
上野の公園口を出ると、目の前には東京文化会館の建物。
昭和36年、前川國男により建てられたモダニズム建築。
時間ないけど、少しだけ見て行こう。
エントランスロビーは金箔を貼ったようなきらびやかなタイルと朱色のカウンターなどとのコントラストが華やか。
足元のタイルは公園の落ち葉をイメージしてるとか。
石が詰まったような面白い壁面。
ホールへは公演があるようで立ち入りできなかったけど、あちこちに素敵なデザインが散りばめられている建物の
ようで、時間があればもっとじっくり見学したかった。
向かいにはコルビジェの設計の国立西洋美術館があり、コルビジェ展をやってた。
興味はもちろんあるけど時間ないのでパス。
そして今回お目当ての東京国立博物館へ。
ここへは20数年前に東京美術館巡りに来て以来。
当時は一泊二日で美術館を10館巡るという過酷な旅をしていた。
しかし20年経った今も美術館がタイルと建物に変わっただけで、いまだに同じようなことやってるような;
本館の建物は関東大震災で被害を受けた建物に代わり、昭和7年に渡辺仁設計により建てられたもの。
この瓦屋根や鬼瓦も泰山製陶所により造られたものだそうで、
よく見ると鬼瓦や瓦の一枚一枚が味わい深い色合い。
車寄せの天井装飾。
建物は和風建築のようだけど、内部の装飾は洋風。
玄関を入ると大理石の大階段がすごい迫力。
正面には繊細なレリーフのついた時計
トップライトから光が射しこむ。
時計のレリーフ飾りとよく似たデザインが換気口のグリルにも使われてた。
階段の照明も素敵。
階段踊り場のステンドグラスも美しい。
こちらの扉にも繰り返し使われる文様。
そして今回は建物見学のために入ったので、展示室は素通りして、表玄関のちょうど裏手にあるラウンジへやって来た。
これがその泰山モザイクタイルで作られた壁面の飾り。
うおおぉーーっ、素敵すぎる。。
細かな陶片が宝相華を形作る。
東洋的なデザインだなあ。
一粒一粒の陶片が味わい深い色合いをしてる。
周りの漆喰に櫛目模様が入れられ、
モザイクと周りの漆喰との調和もしっくりと
床のモザイクタイルもいいなあ。
所々に布目タイルが入ってる。
床からの立ち上がり
扉の両脇コの字型にこのモザイク壁画で埋め尽くされているこの空間は神がかった美しさ。
とても贅沢な空間なのだけど、モザイク壁に足を止める人は皆無のようだった。
換気口のグリルも壁面のデザインの一部として馴染んでいる。
シャンデリアに、
時計も
和洋折衷の空間にぴったりと。
ラウンジからはテラスに出ることができて、そこからは庭園を眺めることができる。
テラスに敷かれてた布目タイル。
博物館のこのラウンジにどっぷりはまってしまった。