m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

日野・旧山中正吉邸

2023-04-06 | 建築巡り・街歩き【その他】

向町カフェでランチをした後は、すぐそばの旧山中正吉邸へやってきた。
山中家は、静岡県の富士宮市で酒造業を営んでいた日野商人。
建物は、万延元年から昭和13年に渡り、増改築され、現在の形になったという。


門をくぐると、左手にドイツ壁の洋間の外観が見える。


玄関を入ると、江戸期に造られたという田の字型に並んだ四間が並ぶ。


釘隠しは蝙蝠。
それぞれ、形が違ったもの。


同じ蝙蝠で、それぞれ形を違えてるというような凝り方をしてるのは、初めてかも?
まだ他にも数種類。


毎年5月3日に行われるという日野祭を見物するための桟敷。


ぴったりビルトインされた金庫。


江戸末期から明治初期に増築された座敷のひとつ、だるま部屋と呼ばれた部屋は、丁稚見見習いに読み書きなど教育を行った部屋だそう。
欄間には、珍しく襖が入れられている。


梅が描かれていた。
季節毎に変えられると言われていたような?!


台所のおくどさんは昭和13年に改装されたもので、排煙設備も備えられている為、
全くすすけておらずきれいに保たれていた。


浴室、脱衣所は昭和初期に増築されたもので、



大理石の浴槽に亀甲型のタイル貼り、


椿と鳥が配されたステンドグラスが華やか。


当時、最新設備だったシャワーも完備していた。






脱衣所には、床面には、畳の下にコルクが敷かれていて、防湿面の配慮もされている。


天井は、網代貼りで照明もおしゃれなもの。



新座敷へ。
縁側の欄間には、結霜ガラスが入る。


昭和2年に建てられた新座敷。
お庭を一望できる部屋では、要予約でランチも頂けるそう。



次の間との境には、
細かい桟が入るおさ欄間が入れられている。


障子の引き手も様々で楽しい。
七宝焼で装飾されたものや、



船を引く人が描かれた地袋には、



櫂をモチーフにしたような引き手がついていた。


新座敷から庭園を望む。


次の間。


欄間には、鳳凰の透かし彫り。





結霜ガラスの入った廊下に入れられた建具


大正末期に建てられた洋間。
接客用に使用されていた洋間には、直接入れる専用の玄関もあった。




洋間に敷かれてた絨毯。


扉の向こうは、洋室専用の玄関。


洋館専用玄関と同じく、もう一方の出入り口にあったステンドグラス。
ガラスが膨れ上がって今にも割れそうだった。

増改築されながら、大事に使われてきたお屋敷を堪能することができた。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 水口&日野の街歩き&向町カフェ | トップ | 明日から台湾キッチンさんで... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

建築巡り・街歩き【その他】」カテゴリの最新記事