
バルセロナ巡り2日目、朝一にやってきたのはミラーリェス邸の石門。
出版、印刷業を営んでいたミラーリェスが友人であるグエルより購入した敷地に
建てた邸宅と門と塀。
現在、邸宅は残っておらず、ガウディのデザインした門と塀のみが残る。

大きくウェーブを描く門・・真ん中は馬車で通るための門で、右側の門が人用だそう。

門につく庇の瓦はガウディのオリジナルデザインの石綿スレート。
建築当初は庇は前後に大きく伸びていたそうだが、規制に違反し、大きく道にはみ出していたため、現在は改修され、かなり小ぶりになったのだとか。

なぜかガウディのブロンズ像が。

波打つ塀は龍をイメージしたもの。
現存しているのは一部で、当初は塀の長さは36mもあったそう。

こちらは人用の門。
やはりただのアーチではない不思議な形。

塀の上の鉄製の柵も当初からのオリジナル。

石門の前の集合住宅のタイル。

こちらも飴色のきれいなタイル。

床のタイルはこんな人魚の模様が入っていた。
他所でも見かけたデザイン。
ここからグエル別邸まで約10分ウォーキング。

めちゃかっこいいタイルが貼られた玄関を見つけた。
インターフォンもいい感じ。

クレーターのようにぼこぼこ穴が開いたタイルの表面。

大胆な釉薬の色と掛け方・・
アートなタイル玄関だった。

そしてグエル別邸にやってきた。
こちらはグエルの週末の邸宅で、ガウディが邸宅の増改築を手掛け、
門や塀、門番小屋、馬小屋、馬場などがガウディによって新たにつくられた。

邸宅は現存しておらず、敷地内に入るには10時からになるので、
外観だけ見にやってきた。

1885年に造られた正門のドラゴンの門。
鍛鉄ではなく既製の工業製品が使われているそう。

口を大きく開けたドラゴンの姿はリアルでインパクト大。

二枚に分かれた舌までリアルに表されてる。

ドラゴンの翼のひだも細かく表現されていて、鉄製とは思えない造形。

脚や手のウロコまで・・

迫力満点のドラゴンの門だった。

通用門の方もアーチの上部が複雑なデザインに。

煉瓦とモザイクタイルを組み合わせた透かし彫りの塀。

赤い煉瓦にセラミックが映える。

馬小屋のドーム。

グリーンのタイルに、青と白の細かなモザイクタイル。

放物アーチ窓はガウディが初めてこの建物で使ったといわれる。


門柱にはグエルのイニシャルが入る。
煉瓦を積み重ねた目地の中にも細かいセラミックが貼られている。

門柱には複雑怪奇な飾りが。

外壁は煉瓦やセラミックのモザイクの他に、こんな青海波的な模様のコンクリートで装飾されてた。

そして地下鉄に乗り換えて、蝶のモザイクが天辺に貼り付いた蝶の家へ。
プラザ・エスパーニャ駅だったか?
蝶の家はバタフライハウスで住所をネット検索。

住所がわかったので、探したのだけど、
それらしき家が一向に見当たらず・・
それもそのはず、天辺以外は普通の集合住宅のようで、
蝶のモザイクは木々に隠れて真下からは見えなかった;

建物は1929年に建てられたカサ・ファジョル
こちらはその入口玄関扉。

少し離れて、木々の間から見えた建物の天辺につく蝶のモザイク。

オレンジ、黄色、ブルー、グリーンとモザイクタイルのグラデーションが美しい。
ちゃんと触覚まで可愛くついていた。
ここからは10時に予約してたカタルーニャ音楽堂へ。