m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

伊東・下田・熱海の旅2020【下田・喫茶PEPE&タイル尽くしの美容室他】

2020-10-18 | 伊東&下田&熱海の旅2020
下田の続き、、
旧澤村邸見学の後、お昼はこの可愛い店構えに惹かれたのと、お腹が空き過ぎて、一番近かった喫茶PEPEでとることにした。
ペリー通りに面した入口。(裏口?)


表はこんななまこ壁の立派な店構え。
喫茶PEPEは貸しおしぼり業を営む大傳商店の直営店として昭和44年に創業したそう。


こちらが正面玄関。


中はこじんまりしていて、老舗の純喫茶の雰囲気。


この落ち着く隅のスペースに陣取った。


壁付けの照明のデザインがいいなあ。


椅子は背もたれだけでなく脚にも彫刻が入っている。


カレーが食べたいと思って入ったのだけど、このカレーが超自分好みの味で美味しかった。


お手洗いの扉を開けると、床が玉石タイルの変形?モザイクタイル貼りになってて、お店の雰囲気からして予想外のタイルに思わず声を上げてしまった。


銭湯、下田湯。
後ほど別の温泉を予定していたので入らず。
中はタイル貼りだと聞いたけど、どんな感じなのかは分からなかった。


そしてこの建物のファサードの真ん中に入れられたタイルが目を惹く床屋さん兼美容院。
2階の面格子といい、タイル使いといい、とても可愛い。


このタイルはイタリア製かなあ?
大判タイルが華やか。


入口扉周りにはベージュ系のモザイクタイルが貼られてる。
中をふと覗くと、また違ったデザインのイタリア製ぽいタイルが貼られてた。


玄関ポーチのクリンカータイル。
ここでまたしても、中におられたお店の方と目が合って、タイルを撮らせて頂いていると、断りを入れると、店内のタイルも見せて頂けることに。
うれしい~


こちらのタイルも、ファサードの中央に貼られていたタイルもやはりイタリア製だそう。
ご主人が理容院を、奥さんが美容院をされていて、お店には入口から二つに分かれている。


こちらは理容院の方で、ご主人のセンスでタイルを選ばれたのだとか。


待合コーナーの天井にはこんなガラスのシャンデリアが下がってる。
しゃれてるなあ。


奥さんがされている美容院の方もタイルがあるよ、と言われ見せて頂く。
こちらは女性らしい柔らかい雰囲気のピンクのタイルが素敵だ。


こちらも又違ったガラスのシャンデリアが下がっていた。
見せて頂いてありがとうございました。


下田商工会議所の建物。


入口両サイドに淡いブルー&グリーン系のタイルが貼られてる。


〇が繋がった面格子もお花で華やかに。


こちらの建物はは明治15年より、唐人お吉が料亭「安直楼」を経営した店。その後、寿司店となり、108年間営業を続けてきたそう。現在は見学できる施設となってるみたいだけど、この日は閉まってた。


面格子や玄関横のモザイクタイル壁に目を惹かれた家。


入口扉の格子も可愛い。
ブルーのタイルの壁面がオレンジの細かなタイルで縁どられてる。


いい色合い。
建物は古そうだったが、タイルの輝きは色褪せてなかった。
更に町歩きは続く・・
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伊東・下田・熱海の旅2020【下田・なまこ壁と伊豆石の建物&タイル貼り冷蔵庫他】

2020-10-17 | 伊東&下田&熱海の旅2020
下田の町には伊豆石を使った建物があちこちにゴロゴロある。
こちらは明治20年創業の酒屋、土藤商店。
伊豆石の壁面を覆う清酒「アケゴコロ」の看板がインパクト大。


店内にはこんなタイル貼りの冷蔵庫があった。
タイル貼りの冷蔵庫って初めて見たかも?
思わず写真に撮らせて頂いた。


酒店の向かいの蔵はギャラリーにもなっていて、
懐かしいホーロー看板がたくさん飾られている。








下田でも最大規模のなまこ壁の民家、雑忠。
元は廻船問屋だった家で、一面なまこ壁に覆われた家。


なまこ壁が途切れたところから、伊豆石の塀が続く。


ふとここが海に近いということを忘れてしまいそうになる。


なまこ壁の老舗の喫茶店、邪宗門。
この日はお休みだった。


赤い屋根とアーチ窓が可愛い美容室。


腰壁には石っぽい質感のタイルが貼られてる。


三島信用金庫下田中央支店。
モダンなデザインとなまこ壁の融合?!


2階のベランダの面格子。


ごく普通の民家もなまこ壁が使われている。


富士塗装と、ショーケースらしきものに書かれてた建物。


ショーケース土台はモザイクタイル貼り。


オレンジ色のマーブルタイルが縁を彩る。


こちらは伊豆石の倉庫。
地層の縞模様の入った伊豆石がいい味わいを出している。



伊豆石と言っても見た目も様々で、こちらは
白っぽい石に茶色かかっている。
伊豆石は雨などで水がかかると、緑に発色するそう。
江戸城の60%は伊豆石で造られたのだとか。
旧澤村邸のガイドさん情報・・


こちらの家の1階部分も黒っぽい縞模様がモダンな伊豆石が使われている。


このなまこ壁の建物は旧松本旅館。
築150年以上の建物で、現在は住居として使われているようだ。


ガラス戸には松本旅館の文字と電話のマーク


そして、旅館の前にあったシャッターが半開きだったお店。
チラッと見えた店内のタイルを私は見逃さなかった・・


キャー、プレーンな白タイルとマーブルタイルの組み合わせ、コーナーのアールが最高なショーケースのタイル台。
ちょうどお店の方もおられたのでお話を伺えた。


精肉屋さんだったお店は、中にもまだ背の高めなタイル貼りショーケースの台も。



店先にはモザイクタイルが天板に貼られたタイル台もある。
下のタイルの色が変わっているのは、なんと営業中、車が突っ込んできて、
破壊された為、その部分だけ、新しいタイルを貼り替えたとのこと。
縁のマーブルタイルが無傷なのがまたすごい・・


そして更にお店の奥にも案内してもらえて、そこにはタイル貼りの冷蔵庫があった!
先ほどの酒屋、土藤商店と同じだ~
少しこちらの方が大き目。
こちらも大正時代からのもので、残されているとのこと。


冷蔵庫の上部には役物タイルと雷文のマジョリカタイルが一列入っている。
ほんとに立派な冷蔵庫だ~
見せて頂いてありがとうございました!


こちらは可愛い佇まいに喫茶店?と思ったら、レストランやまがたという洋食屋さん。


大正11年創業のお菓子屋さん。
三島由紀夫が下田で過ごした時に贔屓にしていたマドレーヌの美味しい店だそう。


現在も手染めを続ける相馬染物店にはお祭り時に使われる鮮やかな染物が並んでた。


削り節が店頭に並ぶ鰹節店


なまこ壁と伊豆石の蔵を利用したカフェ、くしだ蔵。


下田の町にはいくつか手湯や足湯があって、こちらの黒船社の手湯には
前を通る度についつい浸けてしまった。
手が温まるとなんだかほっとする。

下田の町歩きはまだまだ続く・・
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伊東・下田・熱海の旅2020【下田・ペリーロードの建物】

2020-10-16 | 伊東&下田&熱海の旅2020

2日目、伊豆急行のフリー切符にて下田へやって来た。
かつて花街だったというペリーロード辺り、風情のある川沿いには趣のある建物が立ち並ぶ。
橋の袂に建つこちらの建物は大正3年建築で、現在はカフェ&ギャラリーになっている。残念ながら週末のみの営業で、この日は開いてなかった。


建物は下田ならではの伊豆石が使われていて、2階は銅板貼り。


こちらの石造りの洋館はパスタと雑貨のお店、ページワン。
同じく開いてない・・


玄関にモザイクタイルの柱


伊豆石でできた蔵。
美しい~


雨上がりの風情ある石畳の通りを歩く。





明治時代の元遊郭建築。現在はアンティークショップ&カフェ。


川沿いを更に進むと、こんな建物も。


入口扉周りに貼られてたのは竹風のタイル。
色も形もリアルだった。


エンブレムのようなレリーフのついた建物。


こちらも元遊郭建築ぽい。


旧澤村邸へやって来た。
なまこ壁と伊豆石という下田の特徴的な建築様式を用いた建物。


旧下田ドック創業者で戦前に旧下田町長を務めた澤村久右衛門により
大正4年に建築された。
現在は休憩、案内施設として公開されている。


こちらではガイドの方にいろいろとお話をお聞きすることができた。
こちらに来るまでの道中で、やたらとなまこ壁の普通の民家を見かけたことを伺うと、安政の大地震後、なまこ壁で建てられていた蔵だけが残ったことから、地震に強いことがわかり、そこから普通の住宅もなまこ壁で建てられることが多くなったのだそう。
こちらの旧澤村邸もなまこ壁が用いられている。


伊豆石は、海底火山の噴火によってできたもので、硬いものややわらかめの
もの、層になっているものなどさまざまで、硬いものは建物の基礎に使用するなど使い分けられてるそう。


旧澤村邸は奥の蔵はギャラリーになっていて、展示室になっている洋室と、
こちらは和室。


襖の引手。孔雀?




展示室にかかっていた澤村氏の肖像写真。


革にプリントされていて、額も革でできていた。


廊下の窓ガラス上の欄間は羽目殺しでなくちゃんと引き戸になっているのが
珍しい。
こちらの木材は船の竜骨に用いられる赤松が使われているという。


廊下の先の現在休憩室になっている部屋は、


真正面にペリーロードを見渡せるようになっている。

ガイドさんには、タイルの話をしていたら、特別にタイルが使われてる箇所を
見せて頂いたり、昭和湯はタイル貼りだとの情報(この後、行ってみて撃沈)
美味しいお店などなど、教えてもらいながら、すっかり長居してしまった。

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ふるさと庵和ごころ幟でランチ&福崎の町歩き

2020-10-13 | 純喫茶&リノベカフェなど

日本玩具博物館を出た後は福崎にある「ふるさと庵和ごころ幟」へランチにやってきた。


築100年以上の納屋蔵を改装したお店。


店内へ入ると、梁が見える吹き抜けの部屋もあったが、
予約していたので、半個室のような部屋へ案内された。


床はもともとは土間になっていたそうで、新しく改装された部分だけど、
彫り跡が雰囲気のある廊下。


料理は釜飯と飲み物&デザートがついた松花堂弁当が、盛り付けも美しく、
料理がどれも美味しくて大満足!
旦那や友人が頼んだ気まぐれ御膳や天ぷら御膳もボリュームもあって美味しそうだった。



プチデザート付きがうれしい。


食後は福崎の町並みを歩くことに。
やってきたのは旧神崎郡役所跡。建物は明治19年に建築されたもの。
昭和57年に現在の場所に移築され、福崎町立神崎郡歴史民俗資料館として
開館。


下見板張り、日本瓦葺きの擬洋風建築。
2階のバルコニーにはコリント式柱が見える。


元郡長室


郡長室には暖炉跡も残されている。


三木家住宅へやって来た。
三木家は江戸時代、姫路藩の大庄屋を務め、地域の発展に尽くした。
敷地内には主屋をはじめ9棟の建物が現存していて、重要文化財に指定されている。


こちらの主屋は300年以上前のもの。


土間には煉瓦造りのおくどさんが並んでる。


上の間から中の間、玄関、店の間を見通す。


上の間と中の間の間にはこんな欄間が入っていた。


草花の透かし彫りが入ったものが市松状に入れられている。


打ち出の小槌と大根?!
模様は全て違ったデザインのもの。


釘隠しは桃。



中の間は貴人が来られた際、お供の控え室として使用されたという。
違い棚の壁の一部が取り外せ、奥の部屋が武者隠しとなっている。


襖の引手は小さな瓢箪の透かし彫り入っていた。



この天袋の襖の引手も面白い形。
植物?なんだろう?


中の間の照明。


上の間



電話室もある。


この奥にも酒蔵や内蔵、離れなどがあるようだが、それらの建物は改装されて
宿泊施設、「NIPPONIA 播磨福崎 蔵書の館」として来月オープン予定だそう。
重要文化財に宿泊できる施設としては日本初らしい。


三木家住宅のすぐ隣には旧辻川郵便局がある。
9代目の当主が大正11年に郵便局長となり、郵便局を建設したのが始まりだという。
こちらも同様に1階はカフェ、2階は宿泊施設としてオープンするのだとか。


車寄せの天井には郵便局のマーク。


桜の花の彫り物も。


扉横にはこんな庇のついた小窓が設けられてた。



窓越に中を覗くと、本がディスプレイされてて、ブックカフェのようになってた。

この後はお茶をしに、ほんとはことほぎへ行きたかったのだけど、、
もう閉店時間が近づいてたため断念。
近くの「コミュニティカフェ河童の散歩道」へやって来た。
こちらは東三木家だった建物が改装されている。




中はきれいに改装されているが、天井の太い梁はそのまま。


こちらでしばしゆっくりお茶をした。


車へ戻る道すがら、コスモス畑もあって、
コスモスが見れて得した気分。



楽しい一日だった~
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「世界の民芸玩具」と日本玩具博物館

2020-10-12 | 美術館・ギャラリー他
週末、E家の夫妻が、めっきり長距離運転が出来なくなったうちの旦那に代わって、どこか車で連れて行ってくれるというので、この前から興味を抱いていた姫路の「日本玩具博物館」へ連れて行ってもらうことになった。
そもそもはこちらの「世界の民芸玩具」の本を購入し、この本に載っていた
素朴なおもちゃたちに惹かれ、実物も見てみたいと思ったのがきっかけ。
世界各国から集められたおもちゃは、その地方ならではの自然素材が使われ、その土地の伝統的技法で作られ、長年伝承されてきたもの。どれも素朴で妙な味わいがあって興味深い。


日本玩具博物館は昭和49年に個人の方が会社員のかたわら、収集した郷土玩具を展示するために開館。最初は1棟だった建物だが、その後も資料収集と施設の拡充に努められ、現在は世界160か国9万点の資料を所蔵し、6棟もの建物に5千点の展示が行われているという。


最初見た時はいくつもの古い蔵を改装して、博物館にされたのかと思っていたら、
一棟一棟、館長さんが一代で徐々に増やしていかれたと伺って驚いた。


最初の展示室は、凧と、比較的新し目の昭和から平成にかけてのおもちゃ
や食玩などの展示があって、懐かしいな~と、自分の子供の頃を思い出させるものもあり、親子で訪れても楽しめる工夫がされている。


博物館を作られた館長さん直々にお話を伺うこともできたのだけど、
玩具を集められたきっかけは、単なる趣味ではなく使命感からだ、
というお言葉が印象的だった。
子供たちのために創り上げられてきた庶民の文化が各地で失われつつあることを危惧し、それらを守ることが自分の使命だと感じて、長年収集と保存に携わってこられたのだという。


玩具や人形に関しては世界屈指の博物館ということで、外国からのお客様も多く、又これまで世界数か国でも、企画展を開催してきたのだそう。


田んぼから出土したという「泥めんこ」
紙のめんこしか知らないけど、最初は陶器だったんだな。
各地方のめんこが並べられている。
落雁みたいでかわいい。



グリコのおまけ。
30年代にはウレタン製のおまけが作られてたようだ。


ブリキのおまけ。
いろんな道具類がリアルで可愛い。


木製の乗り物のおまけも。
おまけにしては質が高いなあ。


プラスチック製のおまけ。
この辺は自分世代かなあ・・なんとなく見覚えがある感じ。


ゼンマイ仕掛けのおもちゃ。
戦後、輸出用に作られたおもちゃも多くあったそう。


このクマ、可愛い~


昭和20年代終わりには新素材としてプラスチックのおもちゃが登場。
プラスチックの色合いは毒々しいほどカラフルだなあ。






陶器の水笛もかわいらしいな。
たぬき型も。


明治末期のブリキのお皿やじょうろのおもちゃ。


明治末期から大正期の貝殻のおはじき。
カラフルに色が塗られてる。


子供たちが遊べる木製のおもちゃコーナーも充実してる。
大人もついつい遊んでしまう。

3号館では日本女性が古来から伝承してきたちりめん細工やてまりなどの展示もある。


4号館は1階は日本の郷土玩具、2階は世界の玩具と人形が展示されている。


土人形も地方によってそれぞれ特色があるようで、
館長さんから頂いた冊子には、一軒一軒蔵のある民家を訪ね歩いてその地方の土人形を苦労して収集したエピソードなどが綴られていた。


福岡県筑後市の赤坂土人形。
笛状になって素朴でほのぼのした感じがいいなあ。


熊本県玉名の木の葉三猿は、造形がなんだかもう突き抜けた感じがあって面白い。


2階の世界の玩具コーナーへ。
中国の起き上がりこぼし。
いろんな表情が面白い。


ドイツの木のおもちゃいろいろ。



ペルーの箱型祭壇レタブロ。
「世界の民芸玩具」の本によると、レタブロはクリスマスに飾られる携帯用の祭壇だそうで、人形の生地には主食であるジャガイモが混ぜ込まれているものもあるのだとか。


イヌイット族の毛皮人形や抱き人形など。
動物の骨や毛皮などで作られた人形、さまざまな造形に興味そそられる。



ギリシャのキャンドルスタンド。
壁掛けみたいで、細かな細工が美しい。
まだまだ展示ケースには山のように日本、世界各地の玩具が展示されていて、
ゆっくり見るといくらでも時間がかかってしまいそう。


奥にある6号館では「日本の祭礼玩具と節句飾り」の特別展が行われていた。
来月からはクリスマスのおもちゃの展示も始まるとか。
ああ、それが見たかった~


ミュージアムショップもさまざまな玩具が置かれてた。
この神戸人形は、廃れそうになっていたものを館長さんが作者を養成し、
復刻させたものだそう。スイカを切って食べる人形と、お酒を注いで飲む人形。単純な動作が面白い。



本当にまだまだ膨大な展示があって、なかなか一つ一つ見切れないくらいだったけど、「世界の民芸玩具」の本では、その中から取り上げられたいくつかの民芸玩具にスポットが当てられ、丁寧に解説されているので、後から見ても楽しい。
最後は館長さんにも様々なお話もお聞きすることができた。81歳というお年にはとても見えないくらい早口でしゃきしゃきされていて、廃れゆく玩具を守りたいという情熱をひしひしと感じることができて、私も応援したくなった。

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伊東・下田・熱海の旅2020【伊東のタイルと町歩き】

2020-10-10 | 伊東&下田&熱海の旅2020

川奈ホテルのランチ&見学から帰ってきてからは、伊東の町歩きを開始。



湯の花通り商店街を歩いていると、「寿司の海女屋」の看板の背後に
タイルがびっしり。


V字を横にしたようなレリーフ模様が入ったタイル。
海をイメージしたような透き通ったようにきれいなブルーの濃淡のタイルが美しい~
建物全体が広範囲にタイルに覆われていた。


居酒屋さんの入口付近に貼られたタイルは、こちらも四枚合わせると花になるという、色味は渋いが、デザインは可愛いタイル。
表面に凹凸もあって見た目、タイルとは思えない質感が面白いなあ。



こちらの建物は壁面は石貼りだけど、柱の部分や軒裏に細かなモザイクタイルがびっしり貼られてた。


どこかのポーチだったか?
花模様が真ん中に入った七宝繋ぎ風デザインのタイル。



こんなタイプも何度か見かけたことのある、真ん中をボールで凹ませたような
形のリッチな厚みのあるタイル。


ブルーの濃淡がきれいなタイル。


所々に突起のあるタイルとポスト。


美容院トミタはパステルカラーのモザイクタイルに囲まれた美容室。


軒裏と入口周りの壁面はパステルオレンジのモザイクタイル貼り、


両脇の円柱もモザイクタイル貼り。
緑のモザイクタイルの中にピンクや水色のモザイクが散らされてて可愛いー



床のポーチも白と水色の市松模様に。


スナックMは壁面に色とりどりの石が貼り付いている。


この辺りは遊郭跡だったか、こんな照明のついた鉄製のアーチが残っている。

タイル貼りの壁面に、大きな面格子が入れられた建物。


住宅のドアの面格子。


こちらの家の門柱は、深みのある色合いがきれいなタイルが使われてた。


ざらざらした砂混じりのような土に銀河系?のような釉薬が美しい~


こちらはちょっと美味しそうな茶色のチョコレートタイル。


下田屋という旅館の入口に貼られていたタイルは、いろんな色が入り混じっている変わった風合いのタイル。


こちらのアパートは、角の中央部分がタイル貼りに。


文字もモザイクタイルで描かれてた。


そしてハトヤホテルへ喫茶がてら見学にと思ってやってきたのだが、「本日休館」の看板が・・
めちゃめちゃ坂を上ってようやくたどり着いたのに、ショック過ぎる。


更に翌日、電話でやっているのか?尋ねてみたが、ホテルでは外部の者が立ち入りできる喫茶はなく、見学も宿泊者以外はできないとのことだった。


増田屋の建物・・遠目で見るとよくわからないが、
細かいモザイクタイル貼り。


「味の素マヨネーズ」の部分と1階の壁面部分が


白地にブルーとピンク混じりのモザイクタイル貼り。


商店街の中の手芸屋さんの建物。
窓の面格子などがとても凝ってて可愛い。


入口付近にこんなタイルも貼られてた。


松原温泉会館へやって来た。
伊東は温泉の町なので、いつ入れる機会があるかわからないので
一応温泉道具を持ち歩いていたが、こちらの施設は現在は地元民のみの利用になってて、旅行者は入れなかった。
建物はタイル貼り。


キネマ通り商店街では、


この切り絵のような看板がシュールでカッコよかった。


何パターンかあるのだけど、どれもいい感じ。





薬局の店先のタイル。


外から見ると、壁面のタイルも可愛かったので、
お店の人にお断りして撮らせてもらった。
ちょっと笑われたが・・



タイルと面格子。


パステルカラーのモザイクタイル半円柱。


和菓子屋さんもタイル貼り。


角が丸く真ん中がちょっと膨らんだタイル。
あまり見かけない形。


この建物も面白い。
2階部分にも三角の庇がついていたり、窓の付き方など。








元喫茶店かスナック?
斜めにつく扉、ひし形の窓、煉瓦の装飾が可愛い入口。


路地にいた猫がポーズをとってくれた。



アーチが二つ並ぶクリーニング店。


タイルも鮮やか。



こちらは元写真館。
タイルが貼られた玄関周り。
「寫場」の看板。



玄関横の縦長の窓を覆っていた面格子とタイル。


アパートのエントランスに敷かれたタイルが可愛かった~


赤いタイルの階段ともマッチして


壁面には黄土色のもやもやタイル。


シャッターが下りてたけど、何かのお店か?
飴色をベースに様々な窯変がきれいなタイルが貼られてる。


アーチの上部はトーンを変えて黒のモザイクタイルが内側にもびっしりと。


この日もよく歩いた~
最後に駅前のパン屋さんで見つけたソフトクリームがインされたシュークリームに惹かれてここでお茶。
ソフトクリームがめちゃ濃厚で美味しかった。シュー皮もパリパリ。


歩いている時に見つけた、駅近くのマックスバリュには地物のお菓子コーナーがあって、興味のあったお菓子をいくつか購入。
K's houseは自炊もできるので、朝ごはんに地物の干物なども購入した。


夜ごはんはK'houseで教えてもらった居酒屋へ。


宿泊者にはお得な定食が用意されていたので、そのさしみ定食を頂いた。



せっかくなので、他にここで食べておかねばならないものをリクエストしたら
ワニ肉を勧められたのだけど・・さすがに勇気がわかず、
それなら伊東で獲れるグルクンを。とグルクンの唐揚げを頂いた。
グルクン、沖縄でしか食べたことなかったけど、伊東でも獲れるんだ~
お腹もいっぱいになったので、K's houseへ戻って温泉にゆっくり浸かって就寝。


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マジョリカタイルの組タイルの壁掛けが完成。

2020-10-08 | 陶芸&タイル作り
5月くらいからいくつか同時進行で作ってたマジョリカタイルの壁掛けが紆余曲折あって完成した。


今回は、一つのピースを四枚合わせると、一つのデザインが出来上がり、
それを繋げていくと、どんどん模様が広がっていくというものを考えた。


ピースを180度回転させると、こんなデザインにもなる。


いつものように石膏を釘で彫ってマジョリカタイルの型を作る。ちゃんと彫れてるか、仮の粘土で試しつつ。


必要枚数を量産。
同じものを量産できるのが型で作るマジョリカタイルならでは。


素焼き後、着色。今回もスポイドと針を使って。
黄瀬戸を背景に、飴釉と紫釉を使うことにした。


額は四天王寺ののみの市で手に入れたもの。


焼きあがった。色目はほぼ思い通り、シックな感じに仕上がった。


額の雰囲気にも合ってる。
が、しかしここで問題が・・
予想以上に縮んでしまって(計算違い?!)
いつもはある程度は目地で調整するのだけど、
とても調整しきれないくらい上下左右に3センチづつの隙間が空いてしまうという事態に;


そこで苦肉の策として、周りにぐるりと一周、飴釉のタイルを作って入れることにした。
なんとかこれでぴったり収まった~
額に合わせるのはつくづく難しいなあ。


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伊東・下田・熱海の旅2020【川奈ホテル・ロビー&メインダイニング他】

2020-10-06 | 伊東&下田&熱海の旅2020

タイル編の続き、、
食後は、スタッフの方に建物のことについて尋ねたのをきっかけに
案内してくださることに。
こちらはメインロビー。
創立者の大倉喜七郎がイギリスへの留学経験があり、英国のリゾートホテルに感銘を受けたというだけあって、英国風に設えられたロビーは重厚感いっぱい。


二層吹き抜けのロビーはなんだかもう日本じゃないようなスケール感が漂う。



オリエンタルな模様が入った絨毯。



石のねじり柱に支えられた風格のある大理石の暖炉


鷲の上に槍と盾のエンブレムが輝く。
当初の川奈ホテルのシンボルマークだそうで、


現在はこの暖炉のグリルになっている槍がゴルフクラブになったこちらのマークがシンボルマークとなっているそう。





ロビーを支える重厚な大理石の柱は、石の模様が先ほどの川奈ホテルのマークの形、Xになるよう、あえてそういった石を選び、切り開いて用いたというこだわり。
もう一本の柱も、同じくXの形の模様が浮かび上がっている。
これは教えてもらわないとさすがに気付かないなあ。


メインロビーの奥にもまだ第二のロビーがある。
こちらも更に落ち着いた雰囲気で、壁面は和の雰囲気の壁紙が用いられ、大きな日本画がいくつか掛かっている。
2階にあるボックスのようなもの、あちらは映写室とのこと。
後ほど映写室にも案内して頂けた。


そしてこちらのロビーの暖炉は大理石とタイルが貼られたもの。
暖炉上も天井に届くまで、ボーダータイルとモザイクタイルが貼られている。





出入口上部にモザイクタイルが貼られたコーナーもあった。


そして2階へ案内して頂き、こちらの映写室の中も見せて頂いた。
中は今は何もなく、がらんどう。
この扉のCINE BOXの文字も、当時手で彫られたものが残されている。


映写室から第二ロビーを見下ろす。
ちょうど真向かいにスクリーンが張られ、上映されていたそう。


ロビーのシャンデリアを2階から。


階段途中に入れられていた面格子。
付け根には細かい装飾が入っている。


メインロビー前の階段。


この案内板もいいなあ。
グリル前で見たのとは又違ったフォント。


メインダイニング前。
ホテルと広大なゴルフ場となっている敷地が描かれている。
ホテルのインテリアデザインなどを担当した繁岡ケンイチによるものだそう。


メインダイニングはヨーロッパの教会をイメージして造られたという。


木組みのトラスがむき出しになった天井は雰囲気があって素敵。


シャンデリアはアールデコっぽく、軽めの感じがおしゃれだなあ。


そしてタイルの壁泉も!


ブルーのモザイクタイルと伊豆石が使われた壁泉はさわやかで、
ワンポイントで入れられた色違いのモザイクが小花のようで可愛い。



入口上部にはオーケストラボックスが設けられ、
開業当時は生演奏をBGMに食事ができたという。


控えめなステンドグラスとシャンデリア。


入口周りにはパステルトーンの水色と赤茶色のボーダータイルが貼られている。


面格子のデザインもいいな~


廊下などで見られる照明も、デザインいろいろ。


これは傘型?!





更にスタッフの方は、古い建物が残っている場所として、ビリヤードルームも
案内してくださった。


このビリヤード台もポケットにボールが落ちたら都度拾わなくてはいけない
年代物の台だそう。


ビリヤードルームの廊下側はこんなガラス貼りになっている。


分厚いガラスはイタリア製の貴重なもので、透明のものと、不透明のものがランダムに入れられている。


最後に、江戸時代の茅葺民家が移築され、田舎家という建物へ。


太い梁が通る店内は、普段は和食が頂ける食事処となっている。


地下一階には川奈ホテルの歴史に関する展示のコーナーがある。
ホテルのインテリアやさまざまなデザインを担当したデザイナーの繁岡ケンイチによるメニュー表紙。


富士山と噴煙を上げる大島を描いた食器は創業当時から変わっていないそう。



スタッフの方にはランチ客にも関わらず、丁寧に案内して頂き、
おかげさまで、ホテル内の見どころを十分満喫することができたと同時に、このホテルのホスピタリティーの高さにも感激した。






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伊東・下田・熱海の旅2020【川奈ホテル・タイル編】

2020-10-05 | 伊東&下田&熱海の旅2020
伊東では東海館を見学した後、以前ぷにょさんのブログで見て、ぜひとも行きたいと思ってた川奈ホテルへランチにやって来た。


川奈ホテルは昭和11年、大倉財閥の二代目、大倉喜七郎により日本で最初のゴルフ場を併設したホテルとして建てられた。
設計は前田侯爵邸や高島屋日本橋店などを手掛けた高橋貞太郎。


風除室の照明。


換気グリルのデザインも素敵だなあ。



ロビーの照明。
グリルでのランチ利用を伝えると、地下のグリルへ案内された。


地下へ下りる階段で、もうすでにこのタイル壁にノックアウトされた。


緩やかなカーブを描く階段の壁には渋い色味のモザイクタイルがびっしりと
貼り巡らされている。


タイルは一粒一粒に美しい窯変が見られて独特の輝きを放っている~
明るい茶系のタイルの中に、濃い飴釉や白萩のような色合いも混ざって、
落ちつきと華やかさのバランスが絶妙。


間にボーダータイルが入れられた壁面。
金色の真鍮の階段の手摺ともぴったりで高貴さが漂う。






タイルはこちらの階段の左の壁面に貼られている。
階段に敷かれた絨毯は赤と緑で華やか。


階段下のアールの窪みにもびっしりと貼られている贅沢なタイル使いにもクラクラ・・



この案内表示板のフォントも味わいあるなあ。


こちらはトイレ前のパーテーション。
くるくるしたアイアンワークが最高に可愛い。


グリル前のタイル壁と面格子。


モザイクタイルの壁面をボーダータイルの柱が脇を固める。


落ち着きのあるシックな色合い。


そして回り込んだところには、タイル貼りのバーカウンターが。


柱のボーダータイルとは少しニュアンスの違う色ムラのある茶色のタイルが
白のモザイクタイル合わせられている。
コーナーのアールも最高~


そしてカウンターの向かいの柱には、タイルに囲まれたニッチ。
平日にもかかわらずランチ客が多く、待たされたのだけど、
おかげでこのタイル空間をじっくりと味わえた。


ランチにはウニクリームのパスタを頼んだ。
めちゃめちゃ美味しい!


本来の?グリルのコーナーはオープンしていなかったようだけど、
声をかけ見せて頂けた。


階段の壁面に貼られていたタイルに、ブルー系の色味が多めに加わり、
斜めストライプ状に貼られてる。
それらのモザイクタイルをグリーン掛かった水色のボーダータイルが
挟み込む。


美しい~美しすぎる~~


角柱だけでなく、円柱まで!


自然光に照らされたタイルは又違った輝きを放ち、
私の心を鷲掴みにする。


美しいタイルにため息の連続・・

ロビー&メインダイニング他編に続く・・

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伊東・下田・熱海の旅2020【旧温泉旅館・東海館の大広間・意匠いろいろ・浴室】

2020-10-04 | 伊東&下田&熱海の旅2020
東海館2階の大広間は120畳もの広さ。
格天井に和風のシャンデリアが下がる。


部屋を仕切る上部の欄間


鶴や松の透かし彫りが見事。


格調高い和風のシャンデリア。
格天井には神代杉の杢板が使用されている。


床の間の床柱はごつごつした節が独特なエンジュ、相手柱は黒檀が使用されている。


書院障子の細工もデザイン性があふれ、とても繊細。


桟は一つ一つは面取りされてるというこだわりよう。


エンジュの床柱の存在感。
火灯窓を半分に割ったような狆潜り。





舞台両脇に彫られた孔雀の彫刻も素晴らしいものだった。


その他、館内で見た手の込んだ意匠の数々。
部屋の入口上部に彫られた透かし彫り。
梅と鶯?


こちらは竹の透かし彫り。


現在は展示室となっている部屋だったが、当時は部屋毎に違う鳥と植物の透かし彫りが入口に入れられていたようだ。





こちらは真ん中は銅板を細工した照明に両脇は木の透かし彫りの竹。


材木商であっただけあり、様々な銘木や奇木が自由自在に手に入ったのだろうか?
3人の棟梁に競わせたということから、細工がどんどん細かく、奇抜にエスカレートしていったのだろうか?
とにかくあちこちが見どころいっぱい。




四方竹が使われた窓の桟。



帆掛け舟が描かれた障子


照明もかわいらしい。


竹の細工がされた照明カバー


階段の手摺も様々な木材を使用した見せ場になっている。






部屋の入口には切り株を輪切りにした踏み石風のもの。


中庭には各地から集められた大石で鶴亀が表された池庭が造られている。





一回りしたら喫茶室で休憩もできる。


そしてこの日は休止中だった日帰り入浴の総タイル貼り大浴場。


唐獅子の湯口も各部屋の彫刻などを担当した森田東光によるものだそう。


こちらは小浴場。


天井もタイル貼り。

これにて見学は終了。
3人の棟梁の競演がすばらしく見応えのある東海館だった。
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