何がって? JR北海道ですよ。
このところ、頻繁に記者会見の映像を見させられていますが、対応している鉄道事業本部長(常務)の
言葉や目線から全く真実味が感じられない。
というか、背景に“言えないもの”があって、苦しい対応の矢面に立たされている・・そんな意識が充満している
感じですね。 官僚的というか、お客不在の意識、子供じみた論理・・。
19日に脱線事故を起こし、異常の緊急報告書を国交省に提出し、97か所にわたって レール幅が基準より
広がっていたことを明らかにした。
これ以外にはありません・・といったその口から、今度は社内チェックで、さらに170か所に幅広が見つかり
計267か所に問題があったと説明した。
“一度言ったことを覆すことは、信頼を失うことになるが・・”などと前置きしたその姿には、問題の本質が
完全に見失われてしまっている。 既に安全輸送の信頼が失われているとうのに。
これが、安全輸送を基本とする大会社の役員なんだ。
記者会見する頭上に、社是が書かれた額が空しく映っていました。
平成23年5月の石勝線の事故で多くのけが人を出した。また6月には列車脱線火災事故を起こし、
その後も事故が多発したことにより、国交省から指示を受け、23年9月に“安全報告書”が提出されています。
その冒頭にあるJR北海道の安全にかかわる基本が掲げられているので、部分をそのまま転載します。
<安全報告書部分> (転写しました。)
延々と24ページにわたって報告書は綴られていました。
今回の問題は、事故が多発し、調査した結果が レール幅が基準を上回って広い箇所が多数出て来た・・
こともそうですが、そのことが記録(指摘)されていながら長期間放置されていたということですね。
なぜ、このようなことになっていたのか?
何と空しいことか・・。 どこかおかしい。 こんなことがあっていいのだろうか。
民営化後の経営問題を補う措置が、次第に経営体質や自らの業務意識を干からびたものに変えていったのかもしれない。
経営者は自ら責任を取り、一刻も早くこの体質を改めてほしい。