蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

キヌア  (bon)

2014-03-11 | 日々雑感、散策、旅行

 3年前のちょうどこの日、私は外出先で震災に遭遇しました。
帰宅できず最寄りの小学校で寒い一夜を過ごしました。
東北では、多くの人が亡くなり、今なお26万人を超える人々が避難されたままだという。
物理的な復興だけでも、もっと早くならないか・・。

 

  さて、首題に戻り、先日(7日)のNHK“あさイチ”で、スーパーフード・キヌアとして紹介されていましたので、
もう少し調べてみたくなりここにアップしてみました。
 

 キヌア(Quínua)はヒユ科アカザ亜科アカザ属の植物で、南米アンデス山脈の高地において数千年前より
食用に栽培されている擬似穀物とありました。モロコシ、キビ、アワ、ヒエなどと同様の雑穀に分類されるそうです。

           キヌア植物の姿   (ネット画像より)                            
                             
 

  インカ文明の頃、キヌアはトウモロコシと同様に貴重な作物であり、“穀物の母” と称され神聖な作物と

見なされてましたが、スペインのインカ帝国征服後、インカ文明を払拭し現地人を同化させる為に、
キヌアの栽培を禁止したといわれています。 このため中南米原産のトウモロコシ、ジャガイモ、インゲン豆などは、
世界に広まり、全世界の主要作物となりましたが、キヌアは広まらなかった・・とありました。

  しかし、キヌアは、表1、表2に示すように、 白米や小麦などの穀物とくらべ、たんぱく質(2倍)、
ミネラル(5~6倍)、脂質(4倍)、食物繊維(6倍)と豊富で、特にたんぱく質はすべての必須アミノ酸を含み、
またビタミンB2も小麦の4倍含まれている。

 表1、成分表               表2ミネラル  (共にNPOアルコイリスHPより)  
  
 


 栄養価の高さなどからキヌアは離乳食や老人食に適しており、医療現場でも病院・介護食として使われています。
また米や小麦はイネ科ですが、キヌアはアカザ科なので、イネ科植物によるアレルギーの回転食にも
なり得るのです。さらに、食物繊維が豊富なので便秘にも効果があり、腸からのコレステロール吸収が抑制され、
高脂血症や高血圧の予防にもなるといいます。鉄分、カルシウムも多く、骨粗鬆症の予防も期待されてます。

 栄養価の高さとバランスのよさから、NASAが21世紀の理想的な宇宙食の素材の一つとして評価し、
宇宙食に指定したそうです。近年ヨーロッパや日本などで健康食品として注目されてきているのだそうです。

 このように良いことづくめのキヌアですが、食感とか食べやすさとかはどうなのか?
テレビで見た感じは、トウモロコシのように粒々で(図1)その食感はプチプチしているそうです。

      図1
        (ネット画像より)
 

 日本では、白米に混ぜて炊いて食べるのがブームになったことがあったそうですが、キヌアを混ぜて炊いた
ごはんは 若干粘り気が強く、 “薬臭い” 香りがする事があるので、炊き込み御飯にするのが一般的だそうです。

 野菜サラダにコーンのように混ぜてもよく、小麦粉とあわせてクッキーやパウンドケーキやパンの生地にして
焼いて食べる事もできる。 
醗酵させて、ビールに似た飲料やチチャのようなアルコール飲料を作ることもあるという。
また、キヌアを用いて味噌や醤油を製造しているメーカーもあるそうだ。

昨2013年は、国際連合が “国際キヌア年” と定めたそうです。

 キヌアと近縁のアマランサスは、かって二戸(岩手県)に調査に伺った時、栄養豊富な雑穀として紹介された
ことがありましたが、キヌアは始めて知りました。

機会があったら一度食してみたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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