ショカッサイと読みます。
漢字の “諸葛” は、もちろんあの三国志の諸葛孔明(亮)にちなんだものです。
諸葛菜は、アブラナ科オオアラセイトウ属の多年草です。
オオアラセイトウ、ムラサキハナナ(紫花菜)とも良ばれています。
中国が原産で日本には江戸時代に渡来したそうです。 今では鉄道沿いや川の土手などに野生化して
群生している様子がよく見られます。
ショカッサイ(ネットより) 群生(ネットより)
この葉が、大根の葉に似ているところから、よく ハナダイコン(花大根)と呼ばれることがありますが、
これは別種です。 ハナダイコンは同科ハナダイコン属の植物です。
ところで、なぜいきなりこの花が出て来たかといいますと、昨日の “ランチの会” では、新宿でランチを
済ませて、西武新宿線、東伏見駅近くの “武蔵関公園” (練馬区北町)のこの ショカッサイを見ることと
していたのですが、時期が少し早かったせいか影も形もなかったのでした。
そのことをわざわざ言いたくて、ここにご披露した次第です。 すみません・・。
武蔵関公園(HPより) カワセミ(が住んでいるという。)(HPより)
本来ならば、このメタセコイアの前あたりに諸葛菜が群生しているそうです。
(これもHPより)
人影まばらな寒々とした公園を後にして、ちょうど1駅新宿寄りに戻った武蔵関駅の近くの本立寺の
“ボケ” なら、もう咲いているだろうと足を延ばしました。
コンパクトながら、手入れの行き届いた日蓮宗のこのお寺には、さすが紅白梅が咲いていましたが、
肝心のボケは、まだ蕾が硬く、まだまだ開花には時間がかかりそうな感じでした。
本日の失敗は、かって購入して参考にしていた、東京花の四季めぐり というガイドブックに従って行動した
結果でした。共に、おすすめ期間は3上~4下あたりでした。
このガイドブック、以前には、武蔵境近辺の公園の “ムサシノキスゲ” のときも、群生どころかわずか
1輪でしたし、8月の暑い夏の築地本願寺の “芙蓉” も、1輪のさびしい姿でしたから花の時期とかが
ずれてしまっているのかもしれないと思ったりしています。
花には見放された感じではありましたが、武蔵関駅で長時間お茶して、話題に花が咲き満足して
お開きとなりました。
ところで、冒頭に、三国志の諸葛孔明ゆかりの名前・・とありましたが、その伝説の一つが、ネット
(サンゴクシブログ)に面白く出ていましたので、ここに引用させていただきました。
“『諸葛菜の由来』 諸葛亮が10万の大軍を率いて南征したときには、日に何万斤という野菜が必要だったが前線では野菜が少なく後方から補給するにもあまりにも遠いので、将兵は野菜不足に悩まされそのうち顔は青白く戦意も挫けがちになってきた。諸葛亮も「困ったことになったぞ」と気が気ではなかったが、ある日のこと武都山で土地の者が茎が太く葉が大きく根が大根のような野生の菜っ葉を食っているのを見かけた。「それはなんですか」と丁寧に尋ねると「これは蔓セイ(←草冠に青)(カブラの漢名)という物で、生で食べることができるし、煮て食べてもよい。残ったら干して塩漬けにして後で食べることもできる。簡単に育てることができるし、1株で何斤(1斤は約223.73グラム)にもなる」とのこと。「これだ」と思った諸葛亮は、兵士たちに命じて陣営のまわりに蔓青を植えさせた。すると、案の定、苗はぐんぐん育ち、山のように収穫することができた。調理してみれば、味はよし調理も簡単ときた。彼は武都から漢中に引き上げるときに株を持ち帰って植えたうえ、成都にも使者を送って栽培させた。これ以来、蔓セイは野生から人工で栽培される野菜となり「諸葛菜」と呼ばれるようになった。”
ちょっと長めでしたが、面白い伝説ですね。
ボビー・ソロの歌から