ニュースでご存知の方も多いと思います。軟式高校野球の話です。
8/25から始まった、第59回全国高校軟式野球選手権大会の準決勝で、中京(岐阜)と崇徳(広島)が、
延長50回でようやく3-0で中京が勝ったのでした。
4日間に渡って繰り広げられた “世紀の死闘” は、選手たちの健康を守る点からそのルールを見直すとされて
いますが、まさに、今回の場合、49回まで0-0の緊張を強いられた中での試合は、体力的には勿論ですが、
精神的にも察して余りあるものがあります。
延長50回までで、投手は700球を超える投球を続けたそうです。そして、同日の決勝戦でも途中登板して、
1回戦から数えると、なんと1047球を投げたのだとか・・。
監督は、延長戦が続く中、失点すればそれでサヨナラ負けとなるから、なかなか投手交代が難しかったと話していた
そうです。
延長50回で決着の瞬間 (yahooニュースより)
高校軟式野球では、サスペンディッド(継続試合)方式を採用しているため、試合が決着つかない時は、
15回ごとに中断し、翌日その続きから試合を継続(再試合ではなく)することとなり、今回の場合3日間、
延長45回でも0-0で決着がつかず、4日目(8/31)の延長50回でようやく決着がついたのでした。
“再試合” は、9回が義務付けられますが、“継続試合” ですと、1回で決着することもあり試合運行上利便性が高い
面もあるとのことですが、今回のようなこともあるため、全面ルール見直しが行われるとか・・。
軟式野球の場合は、ボールが空洞で、硬式よりもやわらかいため、打球の伸びが落ちるのと、バンドがしにくい
など・・点が入りにくい要素があるそうです。 それにしても50回というのは前代未聞ですね。
華やかな、甲子園野球やユース五輪などと違って、地味な、テレビなどには映らない数多くのスポーツに、
このような死力を尽くす若者たちが大勢いることに改めて、この国の健全さと未来への希望を感じさせてくれるのでした。 ありがとう。
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