蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

アオバハゴロモ  (bon)

2014-09-12 | 花鳥風月

薄緑色をした羽をもつ、1センチほどの美しい昆虫です。

漢字で書けば、“青羽羽衣”、学名を “芸者”(Geisha distinctissima)というその昆虫は、夏の終わり頃羽化する、
セミに近い仲間ですが、セミのような無骨な連中とはちがい、優雅で、淡く輝く色っぽささえ感じさせるのです。

             アオバハゴロモ2葉 (ネットより拝借しました。)
   

  

 成虫は宿主植物の細い茎に止まっていて、往々にして複数個体(何匹も)が集まったりしています。
ゆっくりと歩き、驚くと跳躍し、そのまま飛び去る。
 そのくだりを、小野友愛氏(埼玉県生態系保護協会)は、次のように表現されています。
アオバハゴロモの色っぽさは、色形に留まらない。小枝に羽衣をたてて、五つ、六つ並ぶハゴロモたちに、
気が付いてそっと近づいてみると、音もなく、ゆっくり横に移動し、羽衣を半分隠してそっと止まる。また、近づくと、
また半周回って、とまる。 その動きと言ったら、まるで芸者衆がお座敷に出かける前に、鏡の前で着物の裾を
片手につまみながら、そそと立つ姿のようだ。』(2014.9.11 読売新聞 “動物日記”)

 

 アオバハゴロモは愛知県などでは、通称 “ハト” とも呼ばれています。成虫の形が何となく鳩を思わせる
ためでしょうか。

 しかし、このアオバハゴロモは、木の汁を吸うため、普通は大きな被害はないようですが大量に発生すると
木が衰えるため、害虫とされています。 とくに茶農家や無農薬レモンの栽培では注意されているという。
正しくは、カメムシ目ヨコバイ亜目アオバハゴロモ科に属する昆虫で、セミも同じカメムシ目です。

大げさに言えば、日本の美を彷彿とさせる魅力があるようですね。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

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