今日は、暖かくなりそうです。
先の、コンピューター囲碁「アルファ碁」は、4勝1敗で終わりました。
これといった定義があるわけではなく、また、このような語を集めた資料的なものがあるとも思えなく、
全くの“自己流的おもしろ”言葉で、私だけが面白がっているのかも知れません。
前置きに言い訳が先行していますが、どんな言葉が面白いと思っているか、恥ずかしながら順に並べて
みました。 コメントなどありましたらお待ちしています。
・里心(さとごころ)
他家や他郷に出ている者が、実家や郷里を恋しく思う心。とあります。故郷(こきょう、ふるさと)を
懐かしく思うだけではなく、そこに戻りたい、今いるところで頑張っているけれども、気が張ってストレスも
たまる。 あの自由で気ままにふるまえた故郷を恋しく思うのですね。
里は、生まれたところのことで、里心がつくのは、その環境が違っていて、何らかのストレスを感じた時に
起こるのでしょうか。
・走り書き
急いで続けざまに文字を書くこと。また,そうして書いたもの。 辞書にはこのように出ています。
ささっと、走るように急いで文字を書くことですが、その状況を良く言い当てていると思うのです。
走るというのが面白いです。 こんなことに関心している場合ではない?!
速記というのがありますが、こちらは、話し言葉を、そのまま早く写し取る、“早や書き”で、それには、
流儀あるいは法則などがあるようです。
また、メモと走り書きの違いを気にする人もいるようですが、これは似ているようでも、表現している
次元が異なっていて、メモは、メモリアル=備忘録で、個人的な書きとめ、伝言するための簡単な記述で
あって、走り書きは、書いている(書かれた)状態を言っているのですね。
メモを走り書きする・・なんてのもあります。
・上の空(うわのそら)
デジタル大辞泉には、
1 他の事に心が奪われて、そのことに注意が向かない(集中していない)こと。また、そのさま。
心が浮ついて落ち着かないさま。「上の空で人の話を聞く」
2 天空。空中。そら。
3 あてにならないこと。根拠がなく不確かなこと。また、そのさま。
とありますが、“空の上”がなぜ、このような意味、つまり「他のことに心が奪われて・・」を意味するのか、
うまい表現といえばそうですが、どうしてこのような言い方が出来たのでしょうか?
自分勝手な解釈ですが、地上に立って真上を見ると、そこには空があります。しかし、空とは、その中に
入れば、これといった存在物を確認することはできません、つまり“何もない”のですね。 この空の更に上
ですから、もうこれは何もない・・心が空(くう=から)である。心ここにあらず・・ですね。
仏教で言う「空(くう」」は、有るとか無いとかでいう、“無い”ではなく、そのような次元ではなく、
もともとすべては空(くう)、つまり無(む)だというのですから、難しいですね。
・空耳(そらみみ)
もう一つ、空に、空耳がありました。
実際にはない声や物音を聞いた様に思うこと・・ですね。 物理的な耳ではなく、聞こえるという視点から、
それが空(くう)であるところから、声、音は無かったというのですね。 しかし、この意味は、実際には、
声や音が無いにもかかわらず、あたかもあった(ある)と感じる・・むしろ“有る”事の方を表現している
のですね。⇒幻聴 ネットには、視覚の場合は、空目という とありました。
・合わせ鏡
面白い言葉 に、最初に気が付いたのがこの言葉なんです。 2枚の鏡を合わせて、うしろ姿を見る・・
なんとも粋な表現を考え出したものだと、改めて感心したのでした。 この状況を端的に表現する方法は
なかなか見当たりませんが、昔の人は良く言い表したものですね。それでウイキペディアを検索してみますと、
以下の3つのことがまことしやかに解説されていました。
―有限性
合わせ鏡の像は「無限に続いている」と評されることがあるが、実際には、有限個の像しか見ることは
できない。その理由は・・として述べられています。
◇1枚目の像が、2枚目以降の像を隠してしまう。これを避けるために、鏡や像の位置関係をずらすと、
有限回の反射で像は鏡からはみ出てしまう。
◇反射率100%の鏡は存在しない。
◇像は光の行程の逆二乗に反比例して小さくなるため、有限回の反射で見える限界より小さくなる。
◇真空中以外では、光は吸収・散乱される。
◇光速度は有限なので、無限の像を生むには無限の時間が必要である。
-光時計
合わせ鏡は、特殊相対性理論の思考実験に使われる。合わせ鏡の間を反射する光を利用して時間を計測する
光時計を使って、速度による時間の遅れを説明できる。
-都市伝説
合わせ鏡を作り呪文を唱えると悪魔が現れる、過去・未来が見えるといった都市伝説がある。
合わせ鏡
(ネット画像より拝借しました。)
・後ろ前
後ろと前で、何の変哲もありませんが、これは、どうやら衣服に関して使われる以外、あまり例がない
ようです。ネットによれば、
1 洋服などの後ろと前とが逆になること。「帽子を後ろ前にかぶる」「後ろ前に着る」
2 着物を縫い直すときに、前身頃と後ろ身頃を取り替えて縫うこと。
とありますが、シャツなど、後ろと前を反対に着てしまった時などに使われています。
・左前(ひだりまえ)
こちらは、デジタル大辞林では、
1 相手から見て、左の衽(おくみ)を上に出して和服を着ること。普通の着方と反対で、死者の装束に
用いる。ただし、女性の洋服類は左前に仕立てる。
2 運が傾くこと。経済的に苦しくなること。左向き。「家業が―になる」
とありました。ここで言う前とは、“手前”の前であるらしい。つまり自分から見て、前にあるということで、
洋服の場合、男は、右の襟が“手前”になり、女物は、その反対に左が“手前”になっているのですね。
和服(着物)の場合は、男女とも、千年以上も前から右前ということなんですね。利き手が、右利きの人が
多いので、右前の方が活動しやすい・・などとの理屈もあるようですが、まあ、そのようになっているのだ!と
思いましょう。洋服の場合はどう理屈をつけるか?もありますから・・。
2の意味が面白いのですね。“このところ、うちの会社は左前”など、苦しい時の表現にありますね。
語源としては、和服(日本において)は男女とも右前ですが、死者に着せる時、区別して“左前”に
着せるのだそうです。それで、縁起が悪い、経済的によくないことに当てはめているのですね。
・左うちわ
左が、よくないこと・・でもないようです。左うちわ、左扇などは、ゆとりがあり、特に経済的にあるいは
勝敗に余裕が有る様をこのように言っています。 一般に、右利きの人が多いので、右手で一所懸命に
仕事をこなしているときに、ゆうゆうと左手にうちわなどをもって、風を送っているさまをこのように
表現しているのですね。
まだまだ、・有明けの月 ・狸寝入り ・油断・・・など、次々と、このような言葉が出てきて止まりま
せんが、この辺にして、後は自分だけで楽しんでいることにします。
ここまでお付き合いくださいましてありがとうございました。