航空券などでお馴染みの早割・・早めに予約購入すると割引が得られる(割安)そんなサービスですね。
先日のNHKの番組「あさイチ」で、葬式(葬儀)の早割をやっていました。
しっかりと見ていた訳ではなかったので、具体的にどのように番組が進行されていたかはわからない
のですが、なるほど・・だれでもいつかはお世話になるのだから、早めに予約しておくのも良いのかも・・。
早ければ、それだけ割引率も高く“お得”なんだそうです。
で、例によって、ネット調べをしてみましたら、ありました。
「小さなお葬式」との見出しで、㈱ユニクエスト・オンライン(本社:大阪市北区)は、2014年3月に
プレス発表していました。この会社は、インターネットで業界初の定額・低料金のお葬式「小さなお葬式」を
運営しており、業界初の「早割(はやわり)」チケットを販売したとのことです。
その後、1年間で 5,000件 の販売実績があったことから、昨年4月からインターネットだけでなく、
コンビニでの購入も可能にしたとありました。
小さなお葬式HPから
HPでは、早割の仕組みが紹介されていました。
チケット購入時(申し込み時)に500円を支払う。 30日~3年の有効期限で、3年が過ぎると権利は無効と
なる(500円は掛け捨て)。 継続するには、500円が必要。チケット購入時から30日以内は免責なので
早割効果はありません。
で、小さな家族葬プラン(493,000円)の場合、31日~1年未満は15,000円割引、2年目30,000円、
3年目50,000円割引と、早い方がお得・・とうたっています。 また、葬儀場所は、全国3000か所のホールが
提携されていて、すべての都道府県で葬式が可能とされていました。
えらい時代になってきました。 普通は、その時になって初めて行動するものと決まっていました。
お葬式をする時、葬儀社などとの交渉にバタバタして、それでなくても、いろいろとパニクッていて
一度にあれこれと決意することが迫られる・・そんな経験をお持ちの方も多いのではないかと思います。
事前に登録して、あれこれと決めておく・・確かに合理的であります。どんな形式にするかなど、
場所も決まってしまいますから精神的にも楽ですね。
ネットには、この早割りチケットを購入している多くは、親の葬儀に当てているとありました。
もちろん自身の葬儀も当然あります。
運営会社の方は、チケット購入時に500円の掛け捨ては 特に意味があるわけではないように思いますが、
とにかく葬儀の予約が事前にとれること、この“早割”が営業キャッチフレーズとなり、葬儀が他社に
取られない保証が得られる。こうすることによって、葬儀社と有利な(料金で)契約が出来、差額が
利益に見込まれる。 私の知るところでは、病院などと何社かの葬儀社が取引関係として存在し、
その時の医師?などによって、当該葬儀社が推薦されるようです。また、町内会などで葬儀場を持つ場合
などでは、葬儀社はその町内で決められるようです。 しかし、多くの出稼ぎサラリーマン諸氏にとっては、
地元との繋がりが希薄であるため、この“早割”は、意外と便利なのかもしれません。
お葬式といえば、その昔、伊丹十三監督の映画「お葬式」や 割と最近の「おくりびと」が思い出され
ますが、厳粛な葬儀というより、その裏側の相続問題や、血縁関係者間のどろどろした面を捉えたもので
ありましたが、この早割りは、ビジネスとして登場しているのですね。
いずれするのだから、それが事前に、あらかた思う通りの形式にセットできて おまけに割引になると
いうのだから・・まさに新しいビジネスなんですね。