東北三大祭りの一つ“ねぶた祭り”はあまりにも有名ですね。陰暦の七夕行事で、弘前市、
青森市で行われます。 弘前は「弘前ねぷた」といい8/1~7、青森は「青森ねぶた」と言って
8/2~7にそれぞれ盛大に開催されます。 文末に、u-tubeから、それぞれの映像を引用して
おきましたので雰囲気を感じてみてください。
ねぶた祭りの起源は、 奈良時代(710年~794年)に中国から渡来した「七夕祭」と、古来から
津軽にあった習俗と精霊送り、人形、虫送り等の行事が一体化して、紙と竹、ローソクが普及
されると灯籠となり、それが変化して人形、扇ねぶたになったと考えられているとありますが、
別の説には、平安時代の初期の征夷大将軍坂上田村麻呂が蝦夷征伐のとき、敵をおびき寄せる
作戦に使ったというのと、文禄二年(1593年)津軽藩祖が、京都に在留中盆行事に大灯篭を
作って市街を歩かせたというのもあります。しかし、民族学的には「ねむけ」を払う行事として
考えられているという。 「ねぶた(ねぷた・ねふた)」は、東北地方を始め、信越地方の
「ネンブリ流し」、関東地方の「ネブチ流し・ネボケ流し・ネムッタ流し」等の民族語彙分布と
方言学から「ねむりながし」の眠りが「ねぶた」に転訛したものと考えられているのだそうです。
「ねぶた」というのは、切子灯篭の大きなもののことで、木と竹で枠を作り、紙を張ったものを
いうそうです。 青森では「ねぶた」、弘前では「ねぷた」と書くようですが、発音はどちらも
“ねぷた”と言っているそうです。 そして、このねぶたには、金魚ねぶた、扇灯篭、組ねぶた
などの種類があるのだそうです。
青森ねぶた 弘前ねぷた
(青森ねぶた、弘前ねぷた 各公式HPより)
2年前の2014年に秋田~青森を旅行した折には、弘前がちょうど7月28日でしたので、ねぶたは
まだ開催されていませんでしたが、弘前市の「津軽藩ねぷた村」に立ち寄ったとき、そこの
「弘前ねぷたの館」での実演や、太鼓をたたいたりの体験ができました。また、その館では、
津軽三味線の実演コーナーがあり、何とか師匠と共演された津軽三味線の迫力には圧倒され、
今もなおその時の音色が思い出されてきます。
津軽藩ねぷた村
(津軽藩ねぷた村HPより)
今年の弘前ねぷた
青森ねぶた(2015年)
津軽三味線