蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

板につく  (bon)

2016-08-29 | 日々雑感、散策、旅行

             トリプル台風の一つ、南大東島のはるか南まで逆走した迷走台風10号が、
            勢力を強めて、関東、北日本の上陸を伺っていると予報されています。
            これまで、激しい豪雨に見舞われている地域に、一層の被害が出ないことを
            祈るばかりです。

 

 先日、テレビの中のセリフに“・・板についてきたねぇ~”というのがありました。その言葉が
妙に頭に残って、なぜ“板”なのか? 
それで、ネット確認してみました。以前には“大根役者”はなぜ大根なのか?もありましたね。

 ネットには、「Weblio辞書」というのがあって、いろいろと解説されていました。
『“板に付く”とは、①経験を積んだ結果,俳優の芸が舞台にうまく調和する。②態度や物腰などが、
その職業や地位などにふさわしくなる。それらしくなる。 「客との応対もようやく-・いてきた」
③服装などが,ぴったりしてよく似合う。 「和服姿がー・いている」』・・これも、大根役者の
ように舞台とか役者とかに関係した言葉なんですね。

 しかし、このような言葉は、役者に限ったことではなく“馬が合う”、“どこの馬の骨”など、
なぜ馬なのか? これも疑問です。 
馬が合う”は、「日本俗語辞書」には、『馬が合うとは、気が合うことやしっくりいくこと。 
もともと乗馬で使われた言葉である。騎手と馬が合わない場合、振り落とされることがあり、
逆に騎手と馬の息が合うと騎手の実力以上の力を馬が発揮するとも言われている。ここから馬と
息があうことを馬が合うといった。後にこれが人と人との関係にも使われるようになり、人と気が
合い、しっくりいくことや意気投合することを意味するようになる。また、人以外にも車や楽器など
クセのある物に対しても使われる。』 こちらは乗馬からきた言葉、  では、“どこの馬の骨
は? Yahoo知恵袋には、『馬の骨とは、素性(すじよう)の解らない者をあざけっていう言葉。 
馬の骨の語源は、中国で役に立たないものの代表として言われていた言葉「一に鶏助(けいろく)、
二に馬骨」である。「鶏助」とはニワトリの肋骨のことで、小さ過ぎて役に立たない。
 逆に
「馬骨」は、役に立たないうえに大き過ぎ処分にも困る。 このことより、誰にも必要とされず
役に立たない者を意味するようになった。 さらに、その意味が「大人ではあるが成長過程や職業が
わからない」といった意味でも使われ、「骨」という漢字には「人柄(ひとがら)」という意味も
あるため、「馬の骨」は現在のような意味に変化したものと思われる。 古くは、「馬」の他に
身近にいた動物として「」もいたため、「牛の骨」という言葉もあった。』なるほどいろいろ
ありますね。

                     (ネット画像より)


 さらに、ネットを繰ってゆくと、“あべこべ”、“ちぐはぐ”、“むちゃくちゃ”などの言葉も
ありました。それぞれの意味は、今更見る必要もありませんが、どういうところから、このような
言葉が生まれてきたのか・・また、興味がわいてきました。

 語源由来辞典には、『あべこべは、江戸時代頃から用いられるようになった語。彼辺此辺
(あべこべ)とか彼方此方(あべこべ)で、これらは「あちらべこちらべ」の略とされ、いづれも、
彼(あ)と此(こ)に通じている。あちこち、あれこれなどと対で用いられることが多い。』
もちろん、その意味は、「物事の順序や位置、関係がひっくり返っていること。反対。逆。」ですね。 
ちぐはぐ”についても同辞典に次のように出ていました。『ちぐはぐとは、物事が食い違い、
調和がとれないこと。対になるべき物が揃っていないこと。“ちぐ”は、“鎮具”で金づち、
“はぐ”は、“破具”で釘抜を意味していた。金づちと くぎ抜きを交互に使っていたのでは、
一向に仕事が進まず、何をしているのかわからないとの説や、棟梁の下につく者が、金づちが
必要な時に釘抜を渡し、釘抜が必要な時に金づちを渡す様から生まれたとする説もある。 さらに、
“ちぐ”は、一揃えを意味する“一具”(いちぐ)で、“はぐ”は“はぐれる”の意味ではないか。』
と記されています。

 また、“むちゃくちゃ”はどうか? 語源由来辞典では、『無茶は、仏教語で“無為”を表す
“無作”(むさ)から、無造作の意味で用いられた“むさと”の“無さ”が転じたものと考えられて
いる。無茶苦茶の、“苦茶”は、語調を整えつつ“無茶”を強めるための語である。 同様に
“むさ”から生じ語調を合わせた言葉に“むさくさ”や“むしゃくしゃ”がある。』と解説さて
いました。普段何気なく使っている言葉には、それぞれ深い意味があるのに驚きます。

 “しどろもどろ”という言葉も、語調を合わせ意味を強めた例のようで、同辞典に『しどろもどろ
とは、口調や話の内容がひどく乱れたさま。 “しどろ”は、秩序がなく乱れている意味の
“しどけない”の“しど”に接尾語“ろ”が付いた語。で、“もどろ”は“まぎれる”、“まどう”
の動詞“もどろく”の“もど”で、しどろに語呂を合わせて意味を強めたものである。』

 こんな風に、見て行くと、まだまだ出てきます。
“うろちょろ”、“おっちょこちょい”や“あうん(阿吽)”、“辻褄(つじつま)”、“ぎこち
ない”など切りなく続きそうですのでこのあたりで“お茶を濁し”て終わりにします。

 

 

 静かなメロディーを・・どうぞ。(西村由紀江オリジナルから)

 

 

 

 

コメント
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