蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

子ども食堂  (bon)

2018-04-17 | 日々雑感、散策、旅行

 『子ども食堂』 ご存知でしたか?

 このところ急増しているそうです。 ウイキペディアなどを調べてみますと、2010年頃
からこのような動きがあり、2012年に、大田区に「気まぐれ八百屋だんだん こども食堂」
が出来、子どもが一人でも安心して、無料または低額の食堂が利用できる場所が生まれ、
続いて豊島区でも、地域ぐるみの子供たちへの支援の目的から、子ども食堂はじめプレイ
パーク、学習支援、児童館、交流会などを行うところが出来る場所が開かれ(WAKWAKネッ
トワーク)たのです。 

 その後、徐々に拡大の方向にある中、2014年4月に「NHKあさイチ」で取り上げられ、
新聞、テレビなどで報道され急拡大し、2016年には300程度と見られていたのが、今や
(2018.4)全国に2286か所に急増したそうです。

 都道府県別では、ばらつきがありますが、東京335、大阪219、神奈川169、沖縄127、
北海道113・・と都市部に集中しているようです。
  2015年から「こども食堂サミット」が毎年開催されており、内閣官房長官賞「あしたの
まち・くらしづくり活動賞」を受賞したとあります。

       (ネット画像より)

  内容は、食堂を開催しているところはまちまちのようですが、週5日開催しているとこ
ろも多いそうで、時間帯は大体が、平日夜のようですが、登校前の朝食の時間帯や、給
のない週末の昼食時、長期休暇期間を中心として取り組む食堂などもあるという。

 参加費(料金)は、子どもについては「お手伝い」などの条件付きを含めて無料として
いるところが半数以上であり、有料の場合も50~ 500円、や100~300円のところが多い
ようです。 保護者など大人については子どもより割高に設定されている場合が多いそう
ですが、子ども・大人共に完全無料の店もあるなど様々です。

       高知市の例
       (ネット画像より)

 どのように運営されているかといえば、殆どがボランティアであるようです。 地域の
主婦たちのほか、調理学校の学生、家政学を学ぶ学生が調理を手伝ったり、大学生が子ど
もたちの遊び相手をしているなど 多くの関連で支えられているようですが、その中心は、
子育てが一段落した50歳代から60歳代の主婦たちが担っているとあります。

 運営費用は、主に寄付によっているようですが、公的補助や民間企業の助成金などでも
賄われており、中には持ち出しのところもあるようです。 インターネットや、クラウド
ファンディングなどで資金を募っている食堂もあるそうです。 また、食堂に通う子ども
たちが募金箱を作って、コミュニティセンターや地域の医院に置いたり、運営者がオリジ
ナルの文房具などを販売して運営の足しにしたり、高齢者たちによるバザーの収益金が
寄付されるケースもあるなど、やはり資金的には大変なようです。

 さらに、運営資金の他、食中毒などの安全・衛生管理、や子供のけがに対する保険など
の課題があるとともに、地域の子供たちとの繋がりにも解決すべき事項が多いとありまし
た。 子供たちとの繋がりとは、初期には貧困対策の意味合いが強いところでは、“貧困
でないと利用できない” 反対に “貧困だと思われたくない” などから利用者が少な
いところもあったそうです。
 子どもを孤食から救い、地域の子供たち同志のコミュニケーションが計られ、さらには
大人たちも含むコミュニティへと発展して行くとの目標に向かってのソフト面での課題も
多いとか。

     

 「子どもの貧困」(当ブログ2017.11.29)を救済・支援するとの立場は勿論ありますが、
そればかりではなく、孤食で寂しく過ごしている子供たちを何とかしたいとの思いから
始まった民間運動がここまで拡大してきており、継続性の不安がよぎりますが、何とも
心温まる活動だと思います。
 しかし、ボランティア中心で、資金、人手不足から担当する人たちへの負担増加や内容
の質の低下など 懸念事項が多いのも事実であるでしょう。

 ネットなどには、本当に 子どもの貧困対策なのか? 子供じゃなく大人向け?など批判
的な意見も散見されましたが、そのような否定的な発想ではなく、何とか継続発展して行
く手立てを差し伸べて行きたいものです。

 

 

 

 

 

 

コメント
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