昨日(11/30)夕方から、年3回ほどの集まり(MACの会)に出席して来ました。
この会は、H社のOBの方が発足されて既に20年ほど続いている会で、職業、会社、年齢、
性別が任意の“呼びかけメンバー”の集まりで、軽食とアルコールを交えて、自己紹介
(近況報告)とメンバーによるテーマ講話があり、毎回夕方6時から10時近くまで活発な
意見が飛び交うユニークな会です。
会の雰囲気(会場:日本勤労者山岳連盟にて)
昨日のテーマ講話は、「道の駅」創設メンバーの一人であるO氏が、現役時代に取り組
んだ“ゴミの問題”について、想い出話を交えながら、時代の激変に追随できていない
ゴミ問題の悩みが話されました。
昭和40年代に普及した“缶モノ”(飲料用等)が観光地や道路脇に捨てられ、ゴミの山
と化すなどの問題が指摘されていた折、発足後間もない ㈱野村総合研究所が中心になり、
社会問題のトータルソリューションを目指して、主要製缶会社2社、鉄鋼4社による「空き缶
対策協議会」が発足し、缶の回収、リサイクルのシステム化を実現することとなったのです。
缶詰の量だけだとリサイクルは困難であったが、急増する飲料缶を回収することでリサイ
クルのめどが立ったのだそうです。
現在大きな問題となっているいわゆる「プラスチックゴミ」についても、何とか空き缶
の事例のようには行かないのでしょうか? プラスチックの製造は、製缶や鉄鋼会社の
ような大企業でなくても製造でき、多くの中小規模の会社が、適用分野の拡大をはかり
急激にその生産量が拡大されてきたのです。 飲料用のほか、各種の器、食品パックなど
身の回りに多くの製品があります。
プラスチックは、分解しないので、投棄され、川から海へと流れ、海洋を浮遊するうち、
紫外線や物理的劣化により破損したり、海岸に打ち上げられ細かく砕かれ再度海洋へ・・を
繰り返して「マイクロプラスチック」となるのですね。
これが分解しないため、どんどんと蓄積し、海洋を浮遊中に、小魚が食べ、その小魚を
さらに大きな魚が食べる・・連鎖が起こっているのです。 しかし、このプラスチックの
ゴミ問題は、その解決の糸口すら見つかっていない現状であると指摘されています。
ストローを紙製などにする、レジ袋を有料にして減らす など一部、対処療法的な対策?
が叫ばれていますが、かっての“空き缶対策協議会”のような、運動はできないのでしょ
うか? 製造会社(団体)を含め、これらの製品を大量に使用する例えば食品会社、場合
によっては流通会社などを総ぐるめにした“協議会”のような 対策組織は出来ないので
しょうか?
このあたりの、意見は活発に飛び交い、会はひときわ賑やかになってしまいました。
帰宅後、手元の会報に掲載されていた“マイクロプラスチックごみ”の記事にも以下の
ような指摘がなされていました。
プラスチックチックごみは、『 幾世紀も地球上に残り、環境を汚染し続ける人類の負
の遺産であり、海中にまだ残っている“国際条約で昔に禁止された危険な化学物質”を、
この小さなプラスチックはスポンジのように吸い込み、海洋生物は汚染されたプラスチッ
ク粒子を食べ、化学物質は食物網に取り込まれていくのです。』
プラスチック素材そのものは、無害なのかもしれませんが、製造段階で加えられた有害な
化学物質を含んだり、上述のような現象からこれを食べる海洋生物がますます増えてゆく
連鎖はどこかで止めなければならないでしょう。
ごみ処理の4原則『4R』
・REFUSE (リフューズ) やめる
・REDUCE (リデュース) 減らす
・REUSE (リユース) 再使用
・RECYCLE (リサイクル) 再利用
飯田橋界隈(17:30頃)