昨日、5月1日から『令和時代』がスタートしました。 一昨日から、テレビなどは、
殆どの時間、天皇退位、新天皇の即位を中心とした関連報道番組で埋められていました。
4月30日深夜から5月1日午前0時に亘る、新時代の変わる瞬間を祝うイベントが全国
各地で開かれて 大勢の若者たちで賑わっている様子が紹介されたりして、“あぁ、
日本中が新時代を歓迎しているんだ!”などと改めて、思い入った次第でした。
婚姻届を提出するため、役所は深夜早朝から業務を開始していたり、令和の初日早朝
に合同結婚式を挙げる複数のカップルなども報道されたり、「令和」ゆかりの地、福岡・
大宰府からの中継も行われたり・・平成・令和一色の感じでした。
各地のイベント例
202年ぶりの退位ということですが、政府は今回の退位に関する一連の形式・儀式には
かなり工夫が凝らされていたそうです。
それは主に、憲法第1章 天皇の第2条、『皇位は、世襲のものであつて、国会の議決
した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。』 また、第4条、『天皇は、
この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。』との
部分であり、退位が天皇の意志で行われたり、譲位ではないことのために、皇室典範
特例法(政府が定めた)による退位であることとされ、先の『高齢による体力的な観点
からの退位』に関するビデオメッセージは、天皇の意志ではなく、『お気持ち』であり、
政府は、そのお気持ちを慮った手続きをとったこととしているのです。
神器についても、天皇から直接皇太子に引き継ぐのではなく、一旦、定位置に戻し、
新天皇は、それを改めて定位置から受ける形をとることによって、譲位ニュアンスになら
ない配慮があったとのことだそうです。
光格天皇の場合とはこの点が大きく異なるとあり、その背景にはいろいろな検討が行わ
れたと推測されるのでした。 そのため、退位、即位が、2日にわたり、同じ宮殿
「松の間」での儀式が行われることとなったのでした。
憲法違反の問題を回避し、種々の事案が混乱なく行われるとの検討による一連の日程
など、ひとまず無事平穏の中で滞りなく執り行われたことは、関係者一同ホッとされてい
たことでしょう。
報道を眺めながら、日本の古来からの伝統儀式の一端を垣間見ることが出来、改めて
その歴史に触れたような気がしました。
なお、「令和」は「Beautiful Harmony(美しい調和)」との英訳で統一する方針を定め、
各国在外公館に説明したとありました。
誰かが考えたそうです。 令和(1) に(2) れいわ(018)=西暦(2019)