関越道では1000台以上の車が立ち往生しています。新型コロナの感染拡大も
ますます広がる方向で、身の引き締る年末を迎えています。
このような寒々しい中で、またまた夜空の話で恐縮です。
先日のふたご座流星群の“流れ星”はご覧になりましたでしょうか? 真冬の深
夜ですからとても無理ですね。 私は、ちょこっとベランダにも出ましたが、
室内でパソコンの前で「ライブ映像」で楽しみました。
で、今回の天体のお話は、お月さま、木星、土星 が、一つところに集まって
いるということなんです。
一昨日の夕方 6時ころ、南西の空低い(15度)ところに、この3つが視野角7度
くらいの中に集まって肉眼でも見ることができました。 国立天文台によれば、
「木星と土星は約20年ごとに接近するが、それぞれの軌道には固有の傾きがあり、
地球から見たとき、木星と土星が軌道の交点近くで接近するのは約400年ぶりと
珍しい。」とありました。
月と木星、土星が接近(12月17日18時ころ、南西)
(土星が見にくいですが、矢印の4㎜先あたりにあります。)
このところ、はやぶさ2、ふたご座流星群とお空に関する話題が続いています
が、寒空にあまりふさわしくないと思いつつ・・しかし、新型コロナの感染拡大、
医療崩壊の始まり? 鳥インフルによる大量殺処分など暗い事案ばかりの中で、
同じ暗い中でも光るものを見つけてほんのしばしでも浪漫の湯につかってみて
は・・なんて思いましたので・・。
一昨日のお月さまは、月齢が 3歳くらいの細い月で、これからだんだんと歳を
重ねて上弦の月、そして満月へと進むのです。月は地球を回っていますし、木星
も土星も(地球もそうですが)太陽の周りをまわっていて、それらが地球から見
て丁度接近しているように見えるのですね。
これは、空をスクリーンとしているからですが、実際には3次元空間で、地球
から木星までは 7.5億㎞離れていて、土星は15億㎞といいますから木星の倍くら
い遠いところにあるのです。ちなみに月は38万㎞で近いですね、太陽までは1.5
億㎞です。ついでに、冬の空で一番明るいおおいぬ座のシリウスまではなんと80
兆㎞(8.7光年)もあるんだそうです。
当ブログの今年3月18日「月、火、木、土が接近」には、月と3惑星が接近して
いたとありますから。超接近でなければ惑星の接近は割と起こっているというこ
とですね。3月24日の明け方には火水木土が東の空に並んでいたそうです。この
時は新月で、月はなかった。
今回の木星と土星は、12月22日に最接近するそうですが、この時は地平線下に
隠れてしまうとあり、したがって21日の日暮れ直後に観る木土が最接近となるの
だそうです。
風邪をひかないようにご注意を!
21日頃の状況です。 (国立天文台HPより)