蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

不思議な日本語(8)  (bon)

2020-12-29 | 日々雑感、散策、旅行

 年の暮れにふさわしいタイトルではありませんがお付き合いいただければ幸いです。

 もうこれで、ネタが尽きたかと思っていましたが結構あるものですね。気が付い
た時に、メモっておいてそれを集めて記事にしています。 
で、今回も5つ選びました。

・てっきり
 “てっきり来ると思っていたのに~ どうして来ないんだよ~” 「てっきり」
は、確かだと思っていた予想が外れてしまったことを意味しますね。これは副詞で、
「てっきり」をつけない時よりも予想への信頼が高かった意味合いを出すことがで
きるとあります。

  語源ははっきりしないそうですが、yahoo知恵袋に次のようなもっともらしい説
がありました。

 『江戸時代に「的矢(まとや)」というゲームがありました。丸い的(まと)に
矢を当てると賞品がもらえるというもので、その丸い的の内側と外側の境界を「き
り」といいました。 ここで「きり」とは、「限(きり)」という意味で、この内
側までを的に当たっているという意味です。「てっきり」とは、ここから由来して
いて、「的限り(てっきり)」=「的中している範囲内」という意味で 「予想が
的中している、と思っていた」という感じです。 そこから、「てっきり~と思っ
ていたが」=「たしかに~と思っていたが」 と使用されています。 』

 “てっきり遊んでいると思っていたのに、仕事していたの?” 普段から遊び好
きの人なんですね!

         (ネット画像より)

・とてつもない

 大きい→とても大きい→すごく大きい→とてつもなく大きい みたいな感じで、
大きさが計り知れないほど の意味でしょうか。 

 漢字で書けば、「途轍」で難しいですね。途=道、轍=わだち が合体した言葉
で「みちすじ」「すじみち」つまり道理、常識という意味になりますが、「途轍」
だけではほとんど用いられずに、この「途轍もない」という句で、道理に合わない、
考えもつかない、とんでもないという意味で使われるとあります。 さらに、
見当がつけられないほど甚だしい様をいうなどもあります。

 類語としては、底知れない、伺い知れない、途方もない、想像もつかない など
が挙げられています。


・ほろ苦い 
 ちょっと苦みがある。なんとなく苦い。 ほろ苦いとは、わずかに苦味を感じ
る、という感
覚を表す言葉ですね。「ほろ」は「ほのかに見える」「ほの暗い」の
ように、かすかに、わずかに、と
いう意味の「仄(ほの)」が転じたものではない
かとありました。「ほろ苦い」は、苦味のある料理や飲
み物を表現するのに使う他、
うまくいかなかった初恋などをいうのにも用いられています。「ほろ
苦い初恋の思
い出」。 

 また、「ほろ酔い」というのもあります。 名詞や形容詞に付いて、少し、なん
となく、などの意味ですね。 年末などには、時々“ぐでんぐでん”に酔
っぱらっ
ている人を見かけますが、さすがに今年はこのような人はいないかも?

         (ネット画像より

・粉をかける

 「粉をかける」という言い方があるのですね。私は知りませんでしたが多分古い
言葉かもしれませんが、「自分に気を持たせようとして(女性に)気軽に声をかける」
という意味なのだそうです。
  昔の言葉で「粉をかける」の粉は、媚薬(惚れ薬)のことを指し、この粉を異
性に振りかけて自分に気を持たせたり、口説いたりしようとすることを表現したと
ありました。 今でも使われているのでしょうかね?

 ついでに、「水を向ける」というのがあります。もともとは、 霊前に水を手向
ける。 特に、巫女(みこ)が霊魂を呼ぶ口寄せをする時に水をさし向ける、との意
味から、転じて、相手がある事を話しはじめるようにうまく仕向けること、関心を
そちらに向けるようにもちかけることを言いますね。

 また逆に「水を差す」は、仲のいい者どうしや、うまく進行している事などに、
脇から邪魔をすることでしたね。

       (ネット画像より)

・鍋焼きうどん

 突然ですが、「鍋焼きうどん」は、どうして、鍋焼きなんでしょうか?  
うどんには、うどん玉、具材、つゆを別々に加熱したものをどんぶりに入れて混ぜ
合わせる調理法と、うどんを具材と一緒に鍋に入れて調理する「煮込みうどん」が
ありますが、鍋焼きうどんは、この煮込みうどんの一種なんですね。
 単に「鍋焼き」とも呼ばれ、江戸時代の終わり頃に大阪で誕生したそうです。

 昔は鍋を囲炉裏に吊るして直火にかけて、料理を煮焚きしていることを「焼(た)き」
とも、「焼(や)き」とも呼んでいたのだそうです。 鍋を焼いて、それを器代わ
りにしたうどんのことですね。

 煮込みうどんには、代表的なのが、名古屋の味噌煮込みうどん、山梨県のほうとう
などがあります。 味噌煮込みうどんは八丁味噌を使うことが多いので、少しお汁
が辛めなので。生卵を落とすと少しまろやかになります・・など余計なことですね。
 ほうとうは、味噌汁と一緒に打ち粉のついた生めんを入れて煮込んだもので、
ボチャなどが入っています。

 熱々の鍋のまま出される「鍋焼きうどん」は、寒い冬などにはいいですね。
 しかし、最近はとんと食べなくなってしまったのはどうしてでしょう?

        (ネット画像より)

 

 

山河 小椋佳

 

 

 

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