蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

映画の日  (bon)

2020-12-01 | 日々雑感、散策、旅行

       今年も、最後の1枚のカレンダーになってしまいました。 穏やかに明けた
         年頭には、オリンピックの年 などと期待を込めていたようでしたが、春を
         待つ暇もなく新型コロナに席巻されたまま まるで違った生活パターンに
         なってしまいました。 一日も早く安定した明るい日になってほしいです。

 

    今日12月1日は、“映画の日”だそうです。    
  日本で初めて映画が上映された日については、いろいろの説があるそうです
が、1896年(明治29年)11月25日~30日まで神戸の港クラブで “キネトスコー
プ” が公開されたのが最初という説が一般的だそです。“映画の日”は、その
60年後の1956年(昭和31年)に映画界の総意によって制定されたとありました。

   しかし、厳密にいえば、「映画」は、スクリーンに映像が投影される形式の
ものをいうとありますから、神戸で公開されたキネトスコープは、一人ずつ覗き
込ん観るタイプのものだったので、本当はもう1年後(明治30年)に 大阪難波
の“南地演舞場”にスクリーンを張り、入場料を取って映画興行が行われたのが
日本では最初だということになるのですね。
 この頃の映画は、もちろん映像だけで、列車が駅に到着するシーンだけの作品
だったそうですが、迫ってくる機関車に当時の観客は驚いて総立ちだったそうです。

 2013.12.1の当ブログ記事にアップしていますが、映画は、1895年12月にフラ
ンス人 リュミエール兄弟がパリのオペラ座そばの建物の地下サロンで、スクリ
ーンを張り、約100席の椅子を並べて映写機を設置し、1分弱の“シネマトグラフ”
と呼ばれる映画を数本、有料で初めて観客に見せた。 これが映画の誕生なん
ですね。 キーワードは、“映写機” と “有料” だそうです。 

 冒頭の、キネトスコープは、エジソンの開発で、コインを入れて箱型ののぞき
穴から動く写真が見られるというもので、映画の誕生とはみなされていないのだ
そうです。

 日本上陸は、1897年ですから、フランスの最初からわずか2年足らずで導入さ
れたということになります。

        キネトスコープ
         (ネット画像より)

 映画の歴史をウイキペディアよりかいつまんで以下に引用しました。
『19世紀後半に写真技術が発展すると、それを利用して動く写真の開発が始まり、
1893年にエジソンがのぞき込んで楽しむキネトスコープを発明するなどいくつか
の映画の原型が考案されていた折、1895年にフランスのリュミエール兄弟がスク
リーンに動く写真を投影して公開し、これが現代にまでつながる映画の起源とさ
れている。 世界中で反響を呼び、開発の翌年には各国で上映されるようになり、
映画館が相次いで各地に設立された。20世紀に入るとストーリーを持つ映画作品
が盛んに作られるようになった。1920年の「トーキー」の登場、それに続いて
「総天然色」映画の登場があります。 さらに、戦後になって「特殊撮影」「ア
ニメーション」「コンピュータ・グラフィックス(CG)」など次々と新しい技術
が導入され発展を続けてきた。』

 私が現役時代に、出張でアメリカの関連会社を訪問した折、「アポロ11号」の
撮影に使用した、模型や特撮の仕掛けなどたくさん見せてくれましたが、当時は、
実写のほうがCGに勝るとの評価でした。サンフランシスコにある “ピクサー
(Pixar)”という映画(アニメ)制作会社では、ちょうどその時“トイ・スト
ーリー”の発表直前でしたが、こちらはすべて、デジタル(CG)で、当時の先端
を行っていたのでした。

       ピクサーでのCG
         (ネット画像より)

 今から6年前の会報(2014年)記事に、山田洋次監督の『フイルムよさらば』
という寄稿文があり、当ブログにも引用させていただいていますが、監督によれ
ば、今日的には、映画撮影にはフィルムの代わりにデジタルカメが使われており、
映画館の9割はフイルムで上映していない・・との一抹の寂しさを感じる中に、
映画は 人の心に感動を呼び覚ましうる芸術であることが立証されたなどの歴史
を懐かしく振り返られる思いが語られています。 往時のハリウッドの映画産業
は鉄鋼や自動車と並んでアメリカの基幹産業となっていたのですね。

 その後、技術革新によって、映画表現技術も飛躍的に進歩し、デジタル化によ
って、それまでは描けなかった、過去の動物や空想的な物体などもデジタル化で
可能となって来たが、果たしてこのことが観客にどれほどの感動を与えうること
ができるのだろうか と。

 しかし、日本での映画興行収益のベスト10には、8つがデジタル作品なんですね。 
 <参考>歴代映画興行収入ランキング(興行通信社調べ) 1.『千と千尋の神隠し』(308
億円) 2.『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(275.1億円) 3.『タイタニック』(262億円)
4.『アナと雪の女王』(255億円) 5.『君の名は。』(250.3億円) 6.『ハリーポッター
と賢者の石』(203億円) 7.『ハウルの動く城』(196億円) 8.『もののけ姫』(193億円)
9.『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(173.5億円) 10.
『ハリーポッターと秘密の部屋』(173億円) 
 *『鬼滅の刃』は、公開45日のデータ。

             バジルです。(マグカップに植えてみました、)
               

 

 

私は、こちらの「君の名は」の方が馴染めます・・

君の名は ♪織井茂子

 

 

 

コメント
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