いやぁ、すごいですね!
6年前の2014年12月3日に種子島宇宙センターから打ち上げられた「はやぶさ2」
は。6年間で約52億㎞の旅を続け、昨日午後2時半にカプセルを切り離して投下し、
計画通りオーストラリア南部の砂漠ウーメラに帰還させたのです。
(以下の写真等は、すべてJAXAプロジェクトから拝借しました、)
カプセル探査のためのアンテナ
こんなことが実現できるのですね! テレビなど報道は盛んに褒めちぎってい
ますが、確かにすごいことを計画的に実施でき、そして、そのミッションたる
や、地球に水の存在や生命の起源を探ろうという壮大な内容で、今後日本に帰っ
てきて、カプセルの中身を、まるで玉手箱を開けるように、期待と興奮に包まれ
て研究されることになるのです。
文末の、youtubeの映像に簡単に紹介されていますが、種子島から打ち上げられ
たはやぶさ2は、約3年半をかけて目指す小惑星「りゅうぐう」に到着し、2度にわ
たるタッチダウンを繰り返して、内部の岩石(かけら)の採集に成功したのです。
小惑星「りゅうぐう」は、電波の速さでも20分もかかる(月までは、1.3秒、太
陽までは8.37分)遠い距離にあって、直径が900mほどの小さな丸型の惑星とあり
ますが、こんなところに3年以上もかけて、探査機「はやぶさ2」を飛ばして、難
しい仕事をさせて、その成果を地球に持ち帰り、自分「はやぶさ2」は、そのまま
次の仕事(小惑星探索)の旅へと向かっているという。なんかかっこいい~!
りゅうぐうの位置関係
「りゅうぐう」は、C型小惑星といって、今から46億年前に太陽系が生まれた頃の
原始的な物質で、有機物(炭素を含む科学化合物)や水を多く含む天体と考えら
れており、炭素と水は、人類を含む地球上の生物の最も基本的な要素であること
から、地球生命の原材料と見做すことができるため、その分析に大きな期待が寄
せられているのです。
JAXAのHPには、①科学的意義 ②技術的意義 ③探査としての意義 が述べら
れていますが、いずれも壮大な内容で未知の扉がまた一つ開かれようと大きな期
待が持たれているのです。
昨日の、深夜にわたるカプセルの着地までのライブ映像は、youtubeで、相模原
宇宙センター、現地オーストラリア等と結ばれた多元中継の形で、分かりやすい
資料映像を交えた説明に加えて関係者の状況など臨場感溢れるものでした。 放
送局そのもののライブ中継でした。
今回のミッションそのものの意義、重要さはもちろんですが、身近なyoutubeに
よるライブ映像、そしてはるかな探査機制御技術などなど、すばらしい感動モノ
でした。
新型コロナの感染拡大が、ここにきて急上昇を見せているなか、久々に痛快な
出来事にしばし現実の窮状を忘れてしまいました。
今回の、オーストラリア南部に着地させる技術だけを見ても、日本からブラジ
ルにいる人が持つ針の穴に糸を通すくらいの精度なんだといっていたようでした。
2019.2.23の当ブログ記事「はやぶさ2」に、具体的なミッション、意義等について
下記(↓)URLにアップしていましたので、この部分は割愛しました。
https://blog.goo.ne.jp/romantics2010/s/%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%B6%E3%81%95%EF%BC%92
「はやぶさ2」投下のカプセル回収 オーストラリアの砂漠で発見