一昨日(3/23)は、「世界気象デー」でした。1950年3月23日に世界気象機関が
設立されたことを記念して制定されたのです。 世界気象デーについては、当ブロ
グ 2018.3.24に記事アップしていますし、後ほど触れたいと思います。
最近、異常気象というか、温暖化の進行による気温上昇や激しい気温変動のほか
豪雨など大きな被害と共に生体系への影響もあるなど関心が高まっています。一方、
観測技術、観測範囲などの進展により気象情報がより迅速・正確に、より細密に把
握されるようになってきています。 テレビやラジオでも、『今夜は、お天気が崩
れる可能性がありますから折り畳みの傘などを・・』など、親切なお天気予報もお
馴染みとなっています。
(ネット画像より)
少し前に比べますと、これらテレビ、ラジオの気象情報を担当する男性あるいは
女性の気象予報士は、このところとみに人気者となっているようです。 特に女性
キャスター(予報士)は今やタレントを凌ぐ人気者のようです。
例えば、NHKテレビでは、早朝の山神明理さん、桧山靖洋さんや夕方の市村沙弥香
さん、夜の斉田季実治さん、土日祝日早朝の南利幸さんなどもデータを紹介したり
大変面白く観ています。もう、かなり前の半井小絵さんなどは草分け的存在だった
かも。
この気象予報士は、「知識及び技能についての試験に合格した者であって、気象
庁長官による登録を受けた者をいう」とあり、国家資格の一つなんですね。
1993年(平成5年)の気象業務法改正によって、気象庁以外の者に対しても予報
業務が認められることになったことから、この制度が創設されたのです。 そして
翌年に第1回の試験が実施され、年2回の試験が行われているようです。 合格率は
4~6%で平均約5%だそうです。
気象予報士試験の合格率
(ネット画像より)
気象庁HPには、今年3月末の気象予報士として登録されている人は 10,840人で、
多い順に東京2,048、神奈川1,196、千葉931、埼玉690、大阪589人の順で全県に広
がっています。
気象予報士が活躍するのは以下の5つが代表的だそうです。
1、気象会社 民間の気象会社には、数多くの気象予報士が配属されている場合が
多く、さまざまな天気の分析データをもとに、精密な気象予報業務を行います 。
たとえば、他の会社と提携し商品開発を行う、飲料販売への情報連携を行うなど。
2,放送局・新聞社 お天気キャスターとして、あるいは気象情報の台本作成など
の業務を行う。 お天気キャスターの場合は、一般的に芸能タレント事務所などに
所属して放送局に派遣される例が多い。一般的には大いに目立つ存在ですが、全体
の10%くらいといわれています。
3,一般企業 農産物にかかわりの深い企業では、天候、気度など気象情報と密接
に関係しているため気象予報士の存在は不可避なんですね。 また、流通、水産、
林業さらにはレジャー産業なども気象用奉祀が求められている。
4,気象庁・地方自治体 気象情報そのものを扱う職場で、公務員資格も必要となる。
また、自衛隊での気象担当として活躍できる。
5,航空業界 航空管制官は、飛行機を離着陸させる上で、気象予報士の資格が重
要視され、また、飛行機の運行管理の役割をする「ディスパッチャー」も気象予報
士の資格が重要となっている。
最後に、世界気象デーというのは、当ブログ記事の冒頭に「1950年3月23日に世界
気象機関が設立されたことを記念して制定」とありますが、これに溯ること77年前、
1873年に政府間組織として国際気象機関が創設されそれが、1947年に世界気象機関
条約が採択され、50年に発効し今日に至っています。
すなわち、気象は、大きな現象であり、それを捉えるには大規模な気象観測網と
時刻や項目、手法、単位などを統一した組織的な観測を必要とし、各国の国内気象
観測網の観測基準や観測時刻などの標準化を図り、より広域の観測結果を得るため
に国際協力が必要となったのです。
さらに今日では、IPCC(国連による気候変動に関する政府間パネル)やCOP26
(地球温暖化の国際条約、パリ協定の国連会議で、新型コロナのため延期されてい
ますが)など気候変動に対して深刻な議論に発展しています。
【LIVE】 最新地震・気象情報 ウェザーニュースLiVE 2021年3月25日(木)