蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

システム障害  (bon)

2021-03-03 | 日々雑感、散策、旅行

    今日は3月3日、桃の節句で、華やかなお雛様が飾られているところも多いと思います。
    あの、物議をかもした五輪組織委の理事定数を35人から45人に増加し、新理事に12名の
    女性が選任され、現在の理事を合わせて19名となり、女性比率42%とし、指針の40%を
    クリアしたそうです。

 

 みずほ銀行のATMなどの故障が、28日から3月1日の復旧まで丸1日以上かかったト
ラブルです。 ほぼ全国的なトラブルで、ATM全体の約8割に及ぶ4000台以上が故障
したそうです。 カードや通帳が取り込まれてしまう故障もあり、多くの人たちが
営業所などに待機させられたそうです。

 みずほ銀行頭取は、『お客様への速やかな対応が取れず、長時間お待たせするこ
とになり深くお詫び申しあげる』と陳謝されていますが、普段便利に、社会基盤の
一つとして位置づくシステムにトラブルがあると、それこそ社会的な混乱を引き起
こすので、十分な注意と管理が必要でしょう。

          銀行ATM
        (ネット画像より)

 みずほ銀行のこのようなトラブルは過去に2度起きていて、金融庁から業務改善命
令が出たりしましたが、一昨年には、基幹システムを数千億円かけて次世代システ
ムに刷新したのでしたが、今回また大きな障害が起きました。 
 原因は、定期預金データの移行作業が処理能力を上回る「想定の甘さ」だと報じ
られています。頭取は『みずほ固有の要因がないか、もう一度点検する必要がある。』
と述べられています。 実際、みずほ銀行は、システム構築に及び、①安全なシス
テムを構築する ②管理を徹底する ③緊急時の対応を整える を柱としていたそ
うですが、頭取は『システムの構築は出来たが、運用上の問題がまだ残っている』
とのべています。

 銀行に限らず、デジタル社会において、システム上のトラブルは致命的な問題を
引き起こしかねない危険を含んでいるのですね。特に、B2Bシステムのように扱い者
が特定されるシステムならまだしも、B2C(一般大衆が利用する)システムではなお
さらでしょう。

 それにしても、みずほ銀行のトラブルが目立ちますね。もともと、2002年に第一
勧業、富士、日本興業の3行が合併した時のシステムが難しかったのかもしれません
が、今回は次世代システムとして開発された新システムでの障害ですから、特に引
きずっているようには思われませんが、頭取が述べられているように「運用上の問
題」だったのかもしれません。

 定期預金データ移行時の処理能力が不足していた‥とされていて、通常の定期預
金の更新に加えて、一定期間取引のない口座の処理(70万件)も行われて、作業用に
使用するメモリー容量が不足するという単純な不具合‥が障害の元だったとされて
いました。 取引のない口座の処理を月末に行う必要はない、とされていますが、
これまではどのように処理されていたのか? これまでは全体のデータ量が少なかっ
たのか? なぜ今回が問題に? など疑問が残ります。

 難しいシステムの中身などは、およそ想像もできませんが、これらのシステムは、
銀行業務に精通した人たちの下で開発され、運用されているわけですから、新聞報
道での原因説明では納得しにくいですね。

          

 内容は違いますが、私もかつて、一般大衆の人たちが利用する大規模システムの
開発に従事した経験がありますが、どのような使われ方があるか、それこそあらゆ
る可能性を検討してシステムの安全性を検証するのですが、それでもなお、不確定
というか未知の使われ方などによって、システムの想定しえない状況に遭遇した場
合に、どのようにして被害を極小にして、サービスの継続を図るか・・という、最
後の手段? などを検討したものでした。
 運用においても、想定外の事態がもし発生した場合に、どのように対処するか? 
当然、パニック状態でしょうから、単純で被害最小に食い止める方法をとり、あく
までサービスを継続するという姿勢であったように記憶しています。

 処理能力不足というのは、例えていえば、「バケツで水を汲みだすところを、ひ
しゃくで懸命に汲みだしている」ようなもので、とても追いつかなくなり他の処理
に影響を与える というもので、むしろ動的な観点からの検証となるでしょう。

 門外漢が勝手に論調するのは避けなければいけませんが、大変多くの人が迷惑さ
れたのでした。

      新交通ゆりかもめ
       (ネット画像より)

 余談ながら、だいぶ前のことでしたが、新橋~豊洲間を走る「新交通ゆりかもめ」
に乗ろうとお台場あたり?の駅の自動券売機にカードを入れましたら、切符はもち
ろんカードも出てこなかった経験をしたことがありました。 この駅は無人駅で、
電話ができるハンドセットがありましたので、それで状況を話しましたら、係員が
いるのは、たしか青海駅だとかで、そちらに行くまでしばらく待っていてほしい・・
そんなことで仕方なく待っていて、ようやくカードが戻ってきたのでした。
 無人で合理化され、便利なようですが一旦ことが起きると、予定がくるってしま
うことにつながるのですね。 PCやネット動作と同じように、何か問題が起きると
「リセット」みたいなボタンがあって、やり直せるようになっているとまだ良いの
かもしれません。

 

 

みずほ「障害の原因はシステムへの想定以上の負荷」 一時8割のATM停止

 

 

 

コメント
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