いやぁ、凄いことでした。
アメリカン・オールスターゲーム とその前日のホームラン競争にはテレビにく
ぎ付け状態で観戦し大いに楽しみました。
ホームラン競争には日本人で初めて出場という大谷翔平は、選手8人の中で今シ
ーズンこの時期までに33本のホームランを打ってシードトップでした。コロラド、
デンバーの球場は観客5万を超える超満員で、マスク姿はなく、ここだけはコロナ
には無関係とばかりに自由に明るい表情で皆さん大喜びの様子が伝わってきました。
ここデンバーは「mile high city」といわれ、標高1600mの高知にあり、かって
訪れたことがあり、とても奇麗な街を想い出していました。
デンバー クアーズ・フィールド球場 後ろはるかにロッキー山脈が。
(ネット画像より)
大谷は、この大観衆のホームラン競争でもメインスターとして堂々の紹介を受け
ても、それを意識することなく愛くるしいいつもの笑顔で応えていました。 トー
ナメント最後の組み合わせで出場した大谷は、シード8位の選手との対戦でしたから、
おそらく観客の皆さん(私なども含めて)大谷が断然優位と思っていました。
しかし、最長飛距離、最高スピードのホームランを出しながら、惜しくも1回戦
敗退に終わりました。 大谷のこんな姿を見るのは初めて、彼本人も初めての経験
だったようですが、くたくたに疲れた表情はテレビ画面を通してもはっきりとわか
りました。 あの大谷がこれほど疲れるとは・・。それでもその仕草の一々が自然で、
むしろかわいい少年の印象で、本人の言葉にも、『楽しかったです。初めての良い
経験になりました。』 とあっさり、勝敗へのこだわりもなく悪びれたところなど
まったくなく、爽やかな若者そのものが写っていました。
ホームラン競争での大谷
(ネット画像より)
ホームラン競争は、はじめの3分間でのホームランの数を競いますが、その中で
145㎞を超えるホームランがあると、さらに1分が付加されトータルのホームラン数
で争われます。大谷の相手はそれほどの数を打つことができず22本で終わったのです。
これなら楽勝? と思っていましたら、大谷は、球が上がらずホームランにならない
ばかりかすごく疲れている様子で苦戦。 途中、タイムをとり、高校先輩の菊池
(雄星)から飲み物をもらい気を取り直してようやく相手の数ぎりぎりの22本に追
いつく。大谷はふらふらで芝に座り込むなど、こんな大谷は見たことがありません。
延長戦1分で相手は6本打って計28本。大谷の番になり、観衆はみんな心配し
ている中ようやく6本打ち、両者28本の再度の延長。全観客が注目する中での誰も
予想していない2度の延長は、このビッグイベントを最大限に盛り上げ、他のどの
様な演出も及ばない素晴らしいエンタテイナー振りが自然に発揮されていました。
3度目の対決は、3スイング勝負で、相手は3本のホームランを打ち完璧でした。
大谷は最初の1打がホームランとはならず、ここで敗退したのでした。 本人は
『だいぶ疲れました。楽しかったです。良い経験になりました。』
大方の観客の期待を裏切った形でしたが、おそらく誰も不満を抱くことはなく、
さわやかで楽しかったショーに満足したことでしょう。
1夜開けた昨日(7/14日本時間)オールスターゲームは、NHK総合で8時から中継
放送をする異例と思える扱いでした。同一人物が投手、打者を行う『二刀流』は、
1933年に始まったオールスターゲーム史上初のことで、おまけに先発投手、1番DHで、
新しい歴史を作るとともに、大谷は話題の中心人物でした。
先発マウンドにて
(ネット画像より)
プレイボール。バッターボックスに立つのは1番DH 大谷。 大歓声の中セカンド
ゴロにおわる。 1回裏、マウンドにいるのは大谷。 球速は160㎞を超える速球を
投げ、3者凡退。1回無失点でマウンドを降りますが、特別ルールに変更されたため、
打者は再び大谷にまわる。 球場、観戦者は大喜びの渦の中でした。 粋な処置に
より、大谷は第2打席にも立ちましたが、ともにヒットとはならず終りました。
チームは勝利し、勝利投手になっていました。
野球選手なら誰もがあこがれとする大リーグ、その中でオールスターに選ばれる、
投打の二刀流で出場、しかも先発ピッチャーとして・・、これほどの偉業は誰もな
しえないのではないか。
本当にすごいことなんですね。 2日間、さわやかで華やかなテレビ観戦を楽し
ませていただきました。
イギリス・ロンドンのサッカー欧州選手権でも、6万人を超える観客の熱狂的な
試合が繰り広げられましたが、これら両国でのコロナ意識は全く別世界の事である
かのようでした。
【海外の反応】大谷翔平選手がノーラン・アレナド選手相手に投球中に見せた様子に
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