2か月振りの園芸友の会オンライン例会は、下記の通り開催しました。
このところ台風を思わせるような強い風が吹いて関東の桜もほぼ終り、いよ
いよ初夏を迎える時期となりました。
参加メンバーは関東を中心として、北は札幌から南は福岡、そして大阪堺と
広域にわたり通信によるオンラインならではの例会でした。
参加メンバー(関東×5、札幌、福岡、堺各1)
サイバーサロン(13)
連絡事項の後、今回は、先(2/8~14)に開催された「世界らん展‘23もよう」
と「私の農業(その2)」の2つの発表がありました。
「世界らん展‘23もよう」は、毎年東京後楽園で開催されるらん展に参加
されている北海道蘭友会の会長から、自撮影のらんの数々の写真とともに詳
しい解説をいただきました。
今回も昨年に続いて、後楽園の東京ドームシティプリズムホールで開催と
なり、コロナの影響で海外からの出展はなかったそうでした。
今年の日本大賞に選ばれたパフィオペディラムの丸く大きなリップ、花弁
の色やバランスの取れた完成度の高さが、大勢の審査員の中から選ばれた理由
であるなどの解説があり、写真を見るだけでは素人目には理解しずらい部分
が紹介され、なるほど・・と頷けるのでした。
数百の応募作品を41のカテゴリーに分けそれぞれトップとなった41作品から
18作品が選ばれ、その中から日本大賞の他、優秀賞 優良賞 奨励賞などが
決定されるのだそうです。
日本大賞
優秀賞 優良賞
例会では、これら18の受賞作品について、自撮影された写真をもとに作品
ごとの受賞理由、品種の特徴や育成技術などの専門的な説明のほか、育成者
の工夫、苦労の数々が解説され、説明を受けるほどに実際に鑑賞する以上に
理解が深まるのでした。(奨励賞15作品の内から4点をピックアップしました)
受賞作品の育成者は、プロの方ばかりでなく素人の方もおられ、これまで
にも受賞されている方々の顔ぶれが見られたようでした。
出展された らんの品種は世界各地が産地であり、その種の環境条件などを
考慮した育成がなされ、何よりも展示会の日程で最良の姿が発揮できるよう
に苦心が払われているそうです。多くの花を一斉に咲かせる工夫も大変なよ
うです。受賞作品は、珍しい種が多くありましたが、中にはファレノプシス
(胡蝶蘭)やシンビジュウム、カトレア、春蘭など私たちがよく知る種もあ
りました。
2件目の「私の農業(その2)」は、前回の稲作(お米作り)から、いわ
ゆる二毛作の「裏作」を中心とした野菜の栽培状況の紹介がありました。
えんどう豆、じゃがいも、いちご、にんにく、たまねぎ などの作付けから
除草、収穫などすべて本人が手づから行われている工夫やご苦労などがご披
露されました。
最も気を配らなくてはならないことは、これら裏作での作物が収穫を終えた
後に水を張って田植えの準備に取り掛かる二毛作のタイミングだとありました。
大阪では5月20日にはすべての収穫が終わっている必要があり、6月10前後には
田植えが始まるのです。
じゃがいもなどの例では、5月の初めでの芋は、まだピンポン玉ほどの大き
さにしか育っていないけれども、その10日あるいは2週間の間にぐっと成長
(大きく)なる性質があり、大きくなった時に収穫をし、それが次の田植えに
間に合うようにするタイミングをとるのですね。植え付けが早すぎて、芽が
出た時に霜に合うとかえって遅くなるので、そのタイミングが難しく、ちょっ
とスリルがあるようです。
じゃがいもの今の様子
幼稚園児のジャガイモの収穫(昨年)
えんどう豆は連作ができず、4年間隔が望ましいようで、自作では、植え付
ける区画を年ごとに順々に変えて連作を避けているとのことでした。 ナスも
連作に向かない種ですが「接ぎ木苗」とすれば、根はナスではありませんから
大丈夫ですが苗の値段は高い。
下の写真はえんどう豆の様子ですが、畝間が広く取ってあるのは、トラク
ターを利用して除草するためです。広い畑の草引き作業は、大変な労働です
のでいかに省力化するかという工夫がなされていました。
除草(トラクターを活用して)
いちごは、800株ほど植えられているそうで、収穫のタイミングで甘さが
ぐっと違ってきますが、完熟いちごは水に弱く、いちご狩りのタイミングに
雨が来るとか・・などの心配がついてくるのだそうです。
いちご(現在の状況)
また、この時期には、カラスなどの鳥害を防ぐために、畑全面にネットを
張る対策がとられていました。このいちごも近隣の幼稚園児の収穫の楽しみ
とされているそうです。
いちごの収穫時期のネットと収獲する園児たち(昨年)
このほか、たまねぎは、今頃収穫する早生品種(新たまねぎ、葉たまねぎで
葉も食べられる)と、普通の中生、晩生たまねぎも栽培されていて、こちら
はずっと後の収穫で、乾燥させて保存する種なんですね。ニンニクも栽培さ
れていましたが、普通見るのとは違った玉ねぎ型(数片に分かれない1玉型)
のものもありました。
にんにく
こちらの発表も、何年にもわたって自家農業を営む方法、ノウハウが随所に
見られさらりと発表される中にご苦労が滲み出ているようでした。
迫力ある2つの発表に、質問などが飛び交い密度の濃い充実した例会となり
ました。
その他では、次回の屋外例会の候補などの意見交換をして幹事で選定する
こととなりました。時期は、梅雨に差し掛かりますが6月頃開催と予定しました。
14時前から始まった例会は、未体験分野の発表に身をうずめた2時間半にわ
たる楽しい時間となり、心を残しながらお開きとなりました。
発表の方々にはご苦労様でした。みなさまありがとうございました。
Cherry pink and apple blossom white