これまでのいろんな言葉は、すでに200語を超えてしまいました。 以前に取り
上げた言葉が、再び登場していないか‥などを気にしながらの記事となっています。
そろそろ整理して、同じものが再出しないように管理が必要になってきました。
ま、大したことではありませんが一応基本として・・。
これまでの言葉を整理するため、文具店で懐かしい「英単語カード」を購入
してきました。
(一つ100枚あります。)
それでは例によって、思いつくまま順不同で・・
・たじろぐ いきなりちょっとマイナーな言葉が出てきましたが、その意味は
goo辞書によれば 1、相手の勢いに圧倒されて、ひるむ。しりごみする。「捨て
身の攻勢に―・ぐ」 2、 ひけをとる。劣る。「文 (ふみ) の道は、少し―・
くとも」〈宇津保・俊蔭〉 とありますが、ネットには、さらに「我慢できない
ほどの苦痛・恐怖などでひるむこと(後ずさりすること)、動揺すること」といった
意味もあるとあります。
使われ方としては、例えば、「余りに強い口調であれこれと要求されるので、
面食らってたじろいでしまいました」や「彼はどんなに強大な敵に対しても、たじ
ろぐことのない勇気と行動力を持っています」などでスッキリします。
また、上述の辞書2 にある意味「ひけを取る・劣っている」というのは、現代
ではこの意味で用いられることはほとんどないようです。
大体意味は分かりましたが、「たじろぐ」がなぜそのような意味になるのか?
は、見つけられませんでした。
しかし、室町時代以前から使われていたとされる古語に「たじろく(たぢろく)」
があり、これが ひるんだり尻込みしたりすることを意味する擬態語の「たじたじ」
が派生したということから、どうも「たじ」ということがそれを意味しているの
かもしれないと。
「たじろく」の意味が、「ある水準から後退する・衰えてダメになる」→「困難
に直面して動揺する・ひるむ」→「衰えてよろめく・傾く・少し動く」などになり、
「たじろぐ」は「たじろく」から変化した言葉のようです。
(ネット画像より)
・蛇足 「だそく」とは、よけいなもの、なくても良い無駄なもの の意味です
が、どうして「蛇の足」なんでしょうか? 蛇には足がないのに、わざわざ足と
いっているから?
ウイキペディアにこの言葉の由来が出ていました。要約しますと、昔、中国戦国
時代(紀元前2~3世紀頃の話)に、楚という国の勇猛な昭陽将軍は、すでに魏を
征服し、いよいよ斉に侵攻しようとしていた折、斉の君主が、外交の策士「縦横家」
陳軫に『何とか侵攻を止めるよう説得できないか』と命じたので、陳軫が昭陽将軍
との会談の際に用い成功に導いた喩え話なんですね。
それでどのような話であったか? すなわち、ここで『蛇足』の話を持ち出し
たのです。
『楚の国で先祖を祭る行事を催し、召使いたちに酒を与えた。召使いたちは「幾人
も飲むには足りないが、一人で飲むには充分ある。地面に最初に蛇の絵を描いた者
が酒を飲む事にしよう」と提案した。ある一人が最初に完成し、その者は酒を引き
寄せて飲もうとして左手に杯を持ち、「私にはまだ足を袈き足す余裕がある」と
言って右手でその蛇の絵に足を描き出したが、それを描き終わらないうちにもう
一人が蛇を描き上げ、杯を奪い取って、「もともと蛇に足はない。そなたに足を
描けるわけがない。」(蛇に足を描いたら、それはもう蛇の絵ではなくなり、描
き足した男の勝利は無効になる)と言って酒を飲んでしまった。おかげで蛇に足を
付けた男はついに酒を飲み損なってしまった。』
(ネット画像より)
陳軫はこの喩え話をして、『昭陽将軍は魏への侵攻を成功させた時点で、楚での
序列第一位、最高の位まで出世することが見込まれるが、たとえ斉への侵攻に成功
していたとしてもそれ以上は出世しようが無いのに、失敗に終わった場合の、失脚
の危険を犯す必要があるのか』ということを蛇足の話を用いて説得したのです。
ちょっと長すぎましたが、この由来から、「蛇足」は、わざわざ余計な事まで
してしまう意味の熟語となったのですね。 また、物事がうまく行っている時に、
調子に乗ってやたらに手を出すべきではないという教訓にもなっているとありました。
ハイ!
・まぶす きなこなどをまぶす、のまぶすです。漢字では【塗す】です。
なぜこのように言うのか? については明確なことは分からなかったのですが、何と
なく「塗る」イメージに近いですね。
「塗る」というのは、液体または塗料などを物になすりつける、のに対して「まぶ
す」は粉末を物の全面に振りかけたり擦り付けることを言います。粉などを全体に
付着させる。一面に塗り付ける‥の意ですね。
食材には、粉をまぶすことがあります。肉や魚には小麦粉や片栗粉などの粉を
まぶすことがあります。一見して意味のないように思える調理工程ですが、料理
の仕上がりには大きな違いが現れるとあります。和食の世界では「下衣をつける」
ともいわれている重要な工程だそうです。
肉や魚の他、野菜にもまぶすことがあります。 粉(小麦粉や片栗粉など)を
まぶすことにより「うま味や水分などを閉じ込めることができる」「焼き色がつき
やすくなる(メイラード反応が起こりやすくなる)」「味をなじませやすくなる」
「衣をつけやすくなる」などのメリットが得られるためなんです。
ところで、「塗塗れ」ってなんと読むのでしょうか? → ネットに 塗塗れ
(どろまみれ)と読むとありました。 「塗」という字には「塗(どろ=泥)」と
いう読み方と、「塗れる(まみれる)」という読み方があるとありました。
ひょっとして、「まぶす」は「まみれる」に近いのかもしれないと・・。
おいしい食べ物に「ひつまぶし」があります。細かく刻んだうなぎの蒲焼をお
櫃のご飯にまぶすことからこのような表現になったそうですが、たまに食べさせて
くれるお店がありますね。
(ネット画像より)
・工面 goo辞書にその意味は、1、いろいろ手段・方法を考えて手はずを整え
ること。特に、なんとか工夫して金銭を用意すること。算段。「旅費を―する」
2 、金回り。ふところぐあい。「―のいい馴染に逢って、ふもとの山寺に詣でて
鹿の鳴声を聞いた処」〈鏡花・眉かくしの霊〉 3、相談。談合。「扨母の心も
休めたく、此の亭主に―し」〈浄・天の網島〉 とありますが普通は、1の意味
で使われています。
すでに江戸時代には「工面」という言葉が、「必要な金を、やりくりしてそろ
えること」 という意味で使われていたそうです。
しかし、どうして、「工面」がお金を何とか調達する‥というような意味になっ
たのでしょうか? 不思議ですね。
ネットにも、あまり明確な根拠らしきものは見当たらなかったのですが、ある
記事(fc.com)に、『「工」は「たくみ、物を作る」という意味の漢字。字源は「工具、
または鍛治に使う金属の台」を表す図です。工具を使って物を作ること全般を意味
します。「面」は「おもて、つら、むかう」という意味の漢字。字源は「人の顔」を表し
た図です。その意味から、「表」や「向いているところ」などを表す意味になりました。
二つを合わせると、「物作りに向きあう」という意味になります。さて、頑張って
作るか!という感じの言葉です。』
やはり頑張って作る‥のはお金だったのですね。
(ネット画像より)
・キボンヌ 言葉の響きから、なんとなくフランス語由来? みたいな感じも
しますが、これが全く違って、「希望する」という動詞の語幹に「ンヌ」という
語尾をつけた全くの造語なんですね。 キボンヌとは「希望する」という意味の
ネットスラングで、2000年代にネットで流行した言葉だそうです。
この言葉の元になったのは、1996年のアトランタオリンピック、2000年のシド
ニーオリンピックという2つの大会に100メートルハードルの日本代表として、出場
した「金沢イボンヌ」(旧姓: Yvonne Kanazawa Scott)という陸上選手です。
特にシドニー大会では、日本女子短距離の部門で36年ぶりの準決勝進出を果た
したのです。そのような流れを受けて、ネット言葉に「希望する」ことをイボンヌ
選手をもじって「キボンヌ」と書き込んだ人がいたのが始まりだそうです。
しかし、この言葉は10年くらい続いていたそうですが、今ではあまり使われて
いないそうです。
当時、「くわしいことを教えてください」というところを「詳細キボンヌ」と
書いたそうですが、語感の面白い表現ですね。
「画像キボンヌ wktk」は、ワクワクして画像を送っていただくのをお待ちして
います・・なんですね。
名古屋の金山というところには、泡と日本酒、洋食という酒場があるそうです。
名古屋金山にあるというお店「キボンヌ」
(ネット画像より)
Parlez-moi d'amour (Les grandes chansons françaises) (Remastered 2021)