最近本棚から古い本を引っ張り出して読んでいる。
昨日は司馬遼太郎の短編作品「庄兵衛稲荷」を読んだ。
主人公は幕末に大坂に住んでいた「猿霞庄兵衛」である。
主人公は仙人のように気儘に悠々自適な生活をおくり人々から「気儘人」と呼ばれていた。
「気儘人」とは遊んでいるくせに何となく金があり、その上人生の機微に通じ、遊芸一般の心得があり、しかも好色の道に長けていることが気儘人の必須条件と言っている。但し、ある程度の金が無ければ唯の乞食だとも言っているが・・・。
主人公は高取藩屋敷の買い物方(物品調達商)を務めていた兄の分銅攝津庄左衛門から高取藩(奈良)への売掛金700両の回収依頼を受け大和高取城へ乗り込んだ折り、天誅組がかっての藩主が家康公から拝領した骨董品の大砲等を持ち出そうとしており、藩から請われて軍師として参戦し、200名の藩士で1000名の天誅組を撃退したという話しが残されている。
さて、わが浪漫倶楽部に気儘人がいるだろうかとメンバーを見渡すと、気儘人の必須条件を全て満たしている人は唯一人kさんだけで、kさんに「気儘人」の称号を授与致したいなと一人で悦に入っている。
わたくしなどはただの暇人ですからね。
今の気儘人は自分に不利になったり頭にきた時などに、他人や政治の所為にするヤカラですね。
これも戦後教育のおかげでしょうか。
由紀さおりの夜明けのスキャットをどうぞ。
由紀さおりに続いて欧陽菲菲、あべ静江、吉永さゆり、フォレスタ、Peggy Leeへと延々と
懐かしい歌声が登場します。右下角隅の大画面をクリックすると大画面になり、その大画面の右下をクリックするとこのブログに戻ります。音楽聞きながら他のページで仕事するなら別ページを開き、そこでまたblogページを開いて、コメント書いたり、新規投稿作業などするといいですよ。またもお節介・・・・
竜馬がゆく、翔ぶがごとく、坂の上の雲は、立て続けに一気に読みましたね。 韃靼疾風録も面白かったですね。 北斗の人 も良かった。nobさんの、この気儘人はお目にかかったことがないので、またの機会に手にしてみます。
由紀さおり、欧米でもてもてだったそうで、このブログでもmakがいち早く取り上げていましたね。
勝手気ままに、自由に生きているばかりか、まだ欲望も旺盛で、薬の助けを借りてでも、飲み食いさらにはあっちの方だし貪欲だし、やはり欲望があってこそ、それを自由にみたせる、満たしているという点で称号に値すると思います。枯れ果ててしまっては、自由勝手「気儘」にできるといっても・・・
今朝は、寝間の中で勝手気儘に生きるとはどういうことかあれこれと考えました。世界大富豪のBill Gatesも経済人を離れてからも、世界の貧困の人たちを助けるためのボランティア活動にうちこんだり、中国と原発の共同開発に取り組んだり自由勝手な気儘に生きているに思えますが、こんな人も「気儘人」と言えるのでしょうかね。
由紀さおりの動画が抜けていたので、ついでにその頃のポップを加え入れておきました。
ところで、司馬遼太郎はnobの大先輩でもあるが、小生の会社時代の大先輩も司馬遼太郎と大学時代の同期でしたが、小生がノモハン事件の賠償案件のプロジェクトに携わり3年ほど蒙古(モンゴール)ウランバートルに通ったときに、司馬遼太郎が大阪外大の蒙古語科であるとの話をよく聞いたものであるのを、思い出しました。
ところで、あれこれとお節介に写真や動画を張り付けましたが、庄兵衛稲荷は短編集の3編にあることも、調べて知りました。この本新品で1800円、中古で660円でアマゾンで売ってました。品あふれるエッセイに下種なこと言ってすまない。