昨日の日曜日の朝、NHKテレビ “サキどり” で表題の話題を報じていました。
なんでも、2025年にはアメリカでのドローンの経済効果は8兆円を超えると見込まれ “空の産業革命” とも呼ばれる
未来型の産業ネタとなり得るものと期待されています。
ドローンとは、ラジコン・ヘリコプターのような小さな無人飛行物です。
ドローン(drone)とは、もともと単音で変化の無い長い音を指す音楽用語で、民族音楽などでよく使われています。
また、この音が雄蜂の羽音に似ているところから、雄蜂を指すこともあるようですが、ここでいうラジコン・ヘリコプターが
動作する時の音が、ブーンというこの音に似ているところから、このヘリコプターを “ドローン” と呼んでいるようです。
ドローンは、もともと軍用の偵察機などに使われているようですが、最近ではそれ以外の産業分野でも活躍の幅が
広がっており、農業や配送などにも応用される他、様々な分野での利用が見込まれているのです。
ドローンは無人なので、人が行けない場所に向かわせて、映像を取ってこれるので、報道や映画,監視などさまざまな
分野で広く活躍が期待されています
ドローン例
(ネット画像より)
ドローンとは、どんなものか? ネットにいろいろな記事が出ていましたので、それらの中からかいつまんでまとめて
みました。(ウイキペディア、コベルコシステムHPなどを参考にしました。)
ドローンの大きさは、実物の航空機サイズから、小さいものは手のひらサイズまでその目的と利用方法により
さまざまなものがあります。 形状は、一般的な飛行機やヘリコプターと同様のものもありますが、動作制御のしやすさや
安定性の観点から、ヘリコプターの一種で、複数の回転翼のある マルチコプタータイプ が主流となっているようです。
ドローンの動作は、コンピュータソフトにより制御されており、操縦は主に、専用のコントローラのほか、スマートフォン、
タブレット端末などが利用されます。さらにGPSを利用して飛行ルートを指定することで自動飛行が可能なものや、
事前にターゲットを指定することで自動追尾できるものもあるようです。
ラジコンとドローンとの違いは、以下の通りです。
・プログラムすることにより一定の範囲内で自動飛行が可能
・飛行させることが目的ではなく、飛行させて何らかの役割(撮影、配送など)をさせることができる
活用例は以下のものがあります。
撮影 人の手で撮影することが困難な場所などに、カメラを搭載したドローンにより撮影することができる。
上空からの撮影や、危険地帯の撮影、さらにはスノーボードやサーフィンといったスポーツの撮影など
報道、映画などに利用されています。
監視 上の撮影機能を活用して、監視機能を実現しています。危険な場所や効率アップのために利用しています。
災害現場、ダム監視など・・。 かって、東期会でハイキングに行った秩父の “浦山ダム” のコンクリートの調査に、
ドローンを使った実験が千葉大学などで行われているようです。
農業支援 農業分野では、種や農薬の散布作業や、日射、温湿度、CO2などの情報を取得可能なセンサーを
取り付けたドローンによる生育状況の定期的な監視が行われています。
宅配 鉄道やトラックなどを利用した貨物輸送に加えて、ある一定の地域内の個別宅配作業を規定時間内に行う
ということが検討されています。
通信インフラ 世界中のあらゆる場所(通信環境が整っていない場所等)でインターネットの利用を可能とするための
取り組みの一つとして検討されています。旅客機が飛行する高度よりもさらに上空にインターネット接続環境を
提供するドローンを飛ばし、地上からドローンを介してインターネットを利用するという構想だそうです。
しかし、実現に向けた大きな課題もあります。
ドローン利用への壁 ドローンを一般利用するにあたって一番の障壁となるのは、法規制です。
すでにドローンの利用に関しての制度化を進めている国や地域もありますが、利用そのものがグレーゾーンとなっている
ところがほとんどです。
また、数多くのドローンが空を飛ぶことを想定すると、一般道における信号機などの制御を行う “交通管制システム” や、
航空機を円滑に飛行させるための “航空管制システム” のような管制システムの整備も必要となります。
これら以外にもプライバシーの問題や、故障時の危険性や責任の問題など、課題は山積しています。
技術的には、バッテリーの強化による飛行時間の延長があります。