最初にお詫びをしなければいけません(別にどこかに書いたわけではありませんが)。正直言って、スペインに勝つとは思っていませんでした。日本代表の皆さん、信じて応援していたサポーターの皆さん、ごめんなさい。
しかも、開始時間が午前4時ということで、仕事もあるし、観戦するつもりもありませんでした。しかし、歳のせいか、3時50分くらいに目が覚めてしまったため、折角だからとテレビをつけてスペイン戦を観戦することにしました。日本も序盤で一度見せ場を作りましたが、開始10分くらいでスペインにヘディングで先制点を決められてしまいました。この瞬間にテレビを消して、もう一度寝ることにしました。初めから勝つとは信じていなかったものの、ひょっとしたらとは思っていたかすかな希望が消え去ったからです。まさか、スペインがドイツと同じ轍を踏むはずがないと。
うとうとしたものの、熟睡出来ずに6時前にまた目が覚めてしまいました。まだやっているかとテレビをつけると、何と2対1で日本が勝っているではありませんか!自分の目を疑う思いでした。しかし、後半40分でスペインにガンガン押し込まれているところでした。何とか45分まで日本は耐えきりましたが、アディショナルタイムはドイツ戦に続き7分もあります。。。もしや、試合開始直後と試合終了前の10分だけ観戦して、スペインのゴールシーンだけ見て終わるのではないかとの予感がよぎります。別の試合会場では、ドイツ対コスタリカをやっており、4対2でドイツがリードし、日本は引き分けでは得失点差でグループリーグ敗退となってしまいます。しかし、今回はコスタリカ戦と違い、しっかりと守り切り、死の組と言われたグループEを何と1位突破しました。選手、スタッフ、サポーターは狂喜乱舞といった感じでした。
その後のテレビ番組は、スペイン戦一色でしたが、監督、選手のインタビューや解説者やゲストの喜びの声ばかりで、私が見逃した日本のシュートシーンは中々映してくれません(そりゃそうですよね、皆さん観てたんだから)。で、暫くして分かったのは、ドイツ戦同様、後半から堂安、三苫を投入すると、開始直後から日本が前線からプレスをかけると、堂安の左足の強烈なミドルシュートをキーパーが弾くもそのままネットに突き刺さり同点とすると、その数分後には再び堂安からゴール前に流し込んだパスを三苫が粘ってゴール前に折り返すと、走り込んできた田中碧が泥臭く太ももあたりで、ゴールに押し込み逆転!と思いきや、直後に笛が吹かれ、三苫が蹴る前にゴールラインを割っていたとの判定です。しかし、VARの判定となり、長い確認の結果、ゴールラインを割ってはおらず、ゴールが認められました。
当然のこの後、スペインは怒涛の攻撃で、結果的に日本のボール支配率は、17.7%とW杯の勝利チームとしては、史上最低だったそうです。それでも、強豪スペインを撃破したのはすごいですね。
この結果、ドイツは前回に続き、グループリーグ敗退となりました。そうしたこともあってか、三苫のセンタリングのVAR判定を批難する声も結構ネット記事にあがっていました。しかし、今のVARはVTRの判定だけでなく、ボールにICチップが内蔵されていて、正確な位置情報などを計測し、それと併せて判定しているのだそうです。結果、爪先くらいでもオフサイドを取られ、厳しすぎる、サッカーが面白くないなどという声も出ていた今大会ですが、今回はVARに救われました。それに、この判定を批難する声もありましたが、それ以上に日本を称賛する声の方が多く、スペイン監督もVARに異議は唱えていませんでした。敵ながらあっぱれです。
こうして歓喜の嵐の日本ですが、一方で、コスタリカ戦の反省も十分にしておかなければならないでしょう。コスタリカ戦に勝つか、悪くとも引き分けていれば、ここまで追い込まれることもなかったのですから。ネットで随分ひどい個人攻撃も行われたようで、そういうことはあってはいけないことですが、しかし、反省は絶対に必要です。点を取ることに関しては、アジア大会などでもそうですが、引いて守った相手に対しては中々難しいことはありますが、守備は嘘をつきません(野球も同じです)。しかし、失点シーンは解説の内田さんが言っていましたが、確かに「緩んで」いました。そして、日本がよくやられるパターンでもあります。これから臨む決勝リーグや、今後の日本チームの戦いにおいては、こうした課題を克服し、真の強豪国の仲間入りを出来るようにがんばってほしいですね。
ラグビーに続き、サッカーも頑張れ!日本! そして春には、ワールドベースボールクラッシックWBCです。大谷翔平ジャパンも頑張れ!日本!