八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

ジャパンラグビー リーグワン プレーオフトーナメント決勝!

2024年05月26日 18時54分26秒 | スポーツ

昨年は優勝を逃しましたが、今シーズンもリーグ戦1位となった王者埼玉パナソニックワイルドナイツに対し、東芝ブレイブルーパス東京が挑む決勝が行われました。東芝ブレイブルーパスは、東芝府中時代からの強豪ですが、トップリーグ時代の2010-2011年シーズン以来、優勝から遠ざかっています。

 

東芝ブレイブルーパスには、躍進した日本ラグビーを支えてきたリーチ・マイケルがおり、一方、埼玉ワイルドナイツには同じく日本代表を支えてきて今日が最終戦となる堀江翔太がいます。しかし、気分としては、常勝軍団の埼玉ワイルドナイツよりも、東芝ブレイブルーパスに肩入れしたくなります。その他にも、両チームには、坂手淳史、ベン・ガンター、松田力也、ディラン・ライリー、山沢拓也(以上埼玉)、ワーナー・ディアンズ、ジョネ・ナイカブラ(以上東京)などの日本代表が先発メンバーに名を連ねたほか、マリカ・コロインベテ、ダミアン・デアレンデ、リッチー・モウンガなど世界的プレイヤーも先発した超豪華な試合で、観客は54,000名を超えました!

 

試合は、松田のPG2つで埼玉が6-0とリードするも、前半27分ナイカブラがタックルされながらもゴールラインにグランディングするトライ、モウンガの難しいゴールも決まり、6-7と逆転。さらに35分には、モウンガがPGを決め、6-10とリードを広げる。そして、前半終了間際に、再びナイカブラがビックゲインでゴールラインに迫ると、100m10秒台の世界的ウイングのコロインベテがナイカブラを引きずり倒し、トライならず。しかし、このプレーに対して、テレビジョン・マッチ・オフィシャル(TMO)の判断が下されました。結果、コロインベテがナイカブラのユニフォームの襟のあたりを両手でつかんで引きずり倒したプレーが危険なプレーと判定され、コロインベテはイエローカードで10分のシンビンとなりました。

 

前半はそのまま終了し、後半5分には対面のコロインベテがシンビンで退場となっていたミスマッチをナイカブラがついて2つめのトライを決め、モウンガのゴールも決まり、6-17とリードを広げました。しかし、時間はまだまだあり、リードされても横綱相撲を展開する埼玉相手に油断はできません。すると、後半23分にベン・ガンターが相手ゴールライン手前で相手ボールをジャッカルすると、自分でそのまま持ち込んでトライ、松田のゴールも決まり、13-17と追い上げ。さらに、後半28分連続プレーでつなぐ埼玉は最後にSHの小山がボールを受けてゴールラインに飛び込みトライを決め逆転、松田のゴールも決まり、20-17としました。

 

残り時間は、10分。さすが王者埼玉がこのまま突き放すのかと思われました。しかし、後半34分タッチライン沿いをゲインした選手(FBの松永選手でしたか)がタッチを割る前にボールを戻し、その後桑山に代わって入っていたWTB森がトライを決め、逆転!と思われましたが、ここでまた、TMOの判断。タッチラインを割っていなかったかと、その後のプレーでスローフォワード(ボールを前に投げること)がなかったの確認でしたが、いずれも問題なしの判定でトライが認められました。レフリーの音声とともに、堀江選手の「うそっ!」という声も入っていました。残り時間も少なくなってきた中、思わず口をついて出たのでしょうね。

 

しかし、埼玉も当然諦めません。後半から出場の堀江選手は、これまで同様インパクトプレーヤーとして、ボールをもって果敢に突っ込んでいきます。何度かの連続攻撃のあと、再び堀江選手にボールが渡りましたが、ここに東芝選手が激しくタックルに行き、倒れる寸前、堀江選手がパスを出します。しかし、ボールは前に投げられたように見え、思わず「スローフォワードだろ!」と声を出していました。しかし、プレーは続行され、コロインベテ選手に渡ったあと、今度は右サイドに展開、FB山沢から後半交代で入った快足WTB長田がクロスでスイッチし、東芝ディフェンスを切り裂き、見事なトライを決めました。やはり、東芝は勝てないのか、と思ったら、またまたTMOが入りました。私が思わず声を出した、堀江選手のパスについてでした。TMOの結果は、やはりスローフォワードの判定で、トライはキャンセルされました。

 

80分を告げるホーンがなり、東芝ボールのスクラムです。東芝がボールを出して、外に蹴り出せば、勝ちが決まります。しかし、そうは簡単に勝たせてはくれません。今日は東芝がずっとスクラムで押して、何度も埼玉の反則を誘っていましたが、ここでゲームを切らすわけにはいかない埼玉がプレッシャーをかけると、たまらずスクラムを落とした東芝がコラプシング(わざとスクラムを崩すこと)の反則を取られてしまいました。埼玉は、タッチに蹴り出し、ラインアウトから逆転トライを狙います。東芝ゴールライン手前であり、東芝大ピンチです。

 

そして、ラインアウトからのボールが乱れたラックに飛び込んだ、今日の攻撃の殊勲者ナイカブラが今度は何とジャッカルを決めて、埼玉のペナルティが取られました。これで、勝負ありでした。モウンガ選手がタッチに蹴り出し、ノーサイドとなりました。

 

本当に好ゲームでした。そして、東芝は湯原コーチが4年前に36歳の若さで急死したそうですが、選手は優勝の報告をするまでお墓参りはできないと話していたそうです。これでしっかり墓前で優勝の報告ができますね。おめでとうございました!

 

 

 

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