八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

底辺拡大!

2017年04月05日 22時55分24秒 | 指導・育成のうんちく

初戦は敗戦だったようですが、つい先日まで単独チームでの出場が難しいと思われていた散ドラが、部員14人で新シーズンを迎えられたことは、奇跡のようですね!とはいえ、新入団生の大半が新5年生ということで、これはこれで、なかなか大変かもしれません。

 

身近で見たことはありませんが、本当にすごい選手は、1年生で始めようが、6年生で始めようが、モノになると思います。しかし、普通の選手だったら、始めるのは2年生の終わり頃から4年生初めくらいが一番ちょうどいいのではないかと思います。それより早いと、教えてもなかなか言ったことが伝わりませんし、それより遅いと、言ったことは伝わっても身体がそれについて行かなかったりするからです。

 

しかし、そういう希望は、誰もが野球をするのが当たり前だった時代の発想ですね。サッカーをはじめとして、数多くのスポーツと競合する現在では、そんな贅沢なことは言っていられません。スポーツをしていなかった子が、5年生や6年生になって、ちょっと楽しそうだから野球でもやってみようかというのも、これからの新しい形かもしれません。

 

昔のように誰でも野球をやる時代ではなくなっても、大谷翔平選手のようなスーパースターは現れてきます。そういう意味では、始める時期は遅くて、甲子園に出るような選手にはならなくても、「俺も小中学校では野球をやっていたんだよ」と言って、大人になっても野球ファンであり続けたり、子どもと野球をするようになったりする人を増やすのが、本当の底辺拡大と言えるのではないかと思います。

 

ここ数年の散ドラは、本当に高学年での新入団選手によって何とかチームの命運を保っているような状態ですが、真の意味で底辺拡大の貢献するチームと言えるのではないかと思います。そんなチームが、勝ち得た勝利はまた格別ですね。そんな勝利を目指して、今年もガンバレ、散田ドラゴンズ!

 

 

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今日の練習(さすが中学生&YDK)。

2016年02月27日 13時29分59秒 | 指導・育成のうんちく

昨夜は会社の送別会で遅くなり、今朝は寝坊をしてしまいましたが、いつも通り、8時半に練習スタートです。シンペイ、ケンタロウがお休みで、ガクが子ども会行事のため、最初と最後だけ「体験生」っぽい私服での参加、ルリが中抜け、監督が10時あがりでした。

 

トスバッティングまでやった後は、明日の交友さんとの練習試合に備え、上級生対下級生の紅白戦を行いました。上級生チームは、中学生2人もまざり、ミサキとOBマサキが投げ、下級生チームは、ケンタが右左で投げ、途中からルリ・ケン父が投げました。

 

 

結果は上記の通り、13対12で上級生チームの勝ちでした。

 

試合の見所は、一年前とは比べものにならないOBの成長した姿でした。中学に入り、左に転向したタイヘイは、左でも右と同じ引っ張り専門でしたが、あわやさく越えかというライトオーバー、アウトになりましたが強烈なライトゴロ、体育倉庫越えを放ちました。マサキも左中間真っ二つ、強烈なレフト前と、当たっていました。さすが中学生というところを見せてくれました。

 

もう一点の見所は、やれば出来る子、YDKです!サードを守ったシオンが軽快な動きで三塁ゴロを処理すれば、セカンドのセイヤも負けじと二塁ゴロを処理。ショートのサヤハルもゴロとフライを処理しました。心配カルテット(誰のことだ?)の面々も、やれば出来るというところを見せてくれました。打つ方でも、セイヤ、サヤハルがヒット性の当りを打ちました。是非、この調子で成長してほしいですね!

 

私は今月をもって退団させて頂きますが、今日はOBがたっぷり、部員がちょっぴり成長した姿を見られて、とても嬉しかったです。これからも、ますます野球を好きになり、頑張ってほしいですね。そして、ちょっと先の話になりますが、いつかお父さんになって、子どもと一緒に野球をやてくれるといいのですが。

 

気が早いと言われそうですが、倅が入団した時の6年生は娘の同級生たちで、順調なら大学卒業の歳です。数年したら結婚して、子どもが生まれてもおかしくない歳です。十年ひと昔といいますが、本当にそれを実感します。

 

 

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マイナス思考は良くないか?

2016年02月24日 23時51分07秒 | 指導・育成のうんちく

普通は、マイナス思考は良くない、プラス思考の方が良いと言われますし、私たちも何となくそうだよなと思ったりしています。しかし、そんなに簡単なことではないのではないかと思ったりもします。

 

マイナス思考と言えば、ネガティブなイメージになりますが、心配性と言えば、慎重とか堅実などプラスのイメージも出てきます。一方、プラス思考はポジティブなイメージですが、楽観的と言えば、無思慮とか適当などマイナスのイメージも出てきます。物事は見る角度によって、大いに変わってくるのではないかと思います。

 

何でこんなことを考えたのかと言うと、今回の人事異動でふと思うところがあったからです。

 

私はこれまで28年間のサラリーマン生活の中で、大きく分ければ、営業現場9年、人事6年、立川での企画部門4年、本社での企画部門8年、出向1年と、社内ではそれほど異動は多くないですが、やはり異動する時は、新しい職場でやっていけるだろうかと不安になったりします。

 

それは、誰でも同じだろうと思いますが、たぶん私は普通のひと以上にマイナス思考、心配性な面が強いのではないかと思います。しかし、28年間を振り返ってみると、自惚れるわけではありませんが、それなりに何とかやってきたように思います。

 

そして、それは、心配性も悪くはないということではないかと思うのです。大丈夫だろうかと心配になって不安になるだけだと良くないでしょうが、心配になるので、いろいろ準備をしたり、勉強したりするのはプラスの作用ではないかと思うのです。1年前出向が決まった時も、真っ先にしたのは、その業界を知るべく本を買ったことでした。こうしたことが、心配性であるがゆえの効果ではないかと思います。

 

一方、プラス思考というか、楽天的すぎて、「俺はどこでだって大丈夫だ」なんて思っている人は、環境変化に適応できず、潰れてしまうなんてことも多々あります。

 

こう考えると、マイナス思考、心配症もまんざら悪くないと思います。ただし、自分の経験で考えると、ずっとマイナス思考、心配症でも良くなく、どこかの段階では、「人間出来ることしか出来ないんんだ」と割り切ったり、吹っ切ったりして、プラス思考、楽天的に考えることが必要になるのだと思います。

 

私自身はまさに、根は心配性で、信条は「人間出来ることしか出来ない」なのです。今回は、相当に心配が勝る状況なのですが、サラリーマンも30年近くやってくると、そろそろ腹が据わってきて、心配はもちろんあるものの、何とかなるだろうというプラス思考もだいぶ出てきています。それでも、進化論的に、しっかり生き延びるためにも、心配性の部分をしっかりもちながら、着実の環境に適応して新天地でがんばりたいと思います。

 

 

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仁志敏久著『プロ野球見えないファインプレー論』

2016年02月18日 21時37分33秒 | 指導・育成のうんちく

ジャイアンツ・ベイスターズで活躍し、現在は侍ジャパンのコーチを務める仁志さんの著作です。

 

仁志さんは、やんちゃそうな顔つきと攻撃的なバッティングで、何となく大雑把な印象がありますが、本を読んでみると、意外に平易で分かり易い文章で、頭の良さを感じます。

 

仁志さんは、一流選手ではありましたが、超一流というわけではなかったため、落合博満さんのような超一流選手の言葉のような、「うーん、そうかあ」というような驚きはないですが、とても分かり易く、納得できることが多いですね。

 

曰く、「自分の技術に疑問を持たなければ成長は止まる」、「自分で考えてプレーする重要性」、など一般的な野球論から、野球の底辺拡大や少年野球のあり方などについても言及していて、共感することが多い著作でした。

 

 

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身体感覚!

2015年11月02日 22時06分02秒 | 指導・育成のうんちく

今、「脳」に関する本を読んでいます(『脳はこんなに悩ましい』新潮文庫)。脳学者池谷裕二と中村うさぎの対談形式で、かなり過激な表現もあるので、小中学生にはお勧めできませんが、内容的にはまともな科学的知見に基づくものです。その中で、脳は身体の形状を正確に把握しているわけではなく、筋肉や皮膚の感覚や視覚から得られた情報をモニターすることで、身体の輪郭を作り出しているという話がありました。

 

ですから、インプットされる情報によって、身体感覚は容易に変わりうるということです。例えば、車を運転している時には、車全体に身体空間が拡張されているので、車が運転できるということです。車幅感覚と言いますが、車を買い替えたり、人の車に乗ると、最初は戸惑いますが、慣れてくると、車をあたかも自分の身体のように感じるようになり、狭い場所でも通れるか通れないか分かるようになりますよね。

 

スキーやスケート、テニスや卓球、サーフィン、剣道、フェンシングなど、道具を使うスポーツも同じでしょうね。自分の身体からこれらの道具まで自分の身体を拡張した身体感覚を持って、道具と一体化することで、これらのスポーツが成り立つということです。

 

ここまで言えば、もう分かりますよね。野球も当然そうだということです。グラブは、自分の手が拡張したものですし、バットも自分の手の延長線上に捉えられるくらい一体化すれば、野球も上達するというものです。

 

しかし、いつまで経っても車の運転に慣れずに、横をこすってしまう人がいるように、なかなか道具と一体化できない人がいるのも事実です。もともと持っている能力によるということももちろんありますが、あとはどれだけ慣れるかということでしょうね。慣れるには、どれだけ時間を費やすかということでしょうね。

 

散ドラ諸君を見ていると、グローブも全然自分の身体の一部になっていなければ、バットと身体もまったく別物という部員が大勢います。何とかグラブやバットと友達になるくらい、仲良くなってほしいものですね。

 

 

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何が違うのだろう?

2015年09月21日 21時10分27秒 | 指導・育成のうんちく

先日の連盟秋季大会初戦の待ち時間で、前の試合を見ていました。一方は、エンジ色のユニフォーム強豪南大沢オークスとすぐ分かりました。もちろん、全員うまいのですが、全体的に小柄ですし、それほど迫力がありません。

 

「今年の南大沢オークスは、小粒ですね」と監督に言うと、監督は「Bチームじゃないですか」との返事。背番号が若かったので、勝手にAチームと思っていましたが、調べてみると確かにBチームでした。そして、そのBチームは、散ドラが4回コールド負けした高尾オリオンズに勝利しました。Bチームとしては、とても完成度の高いチームで、さすがと思わざるを得ませんでした。たぶん、5年生でもレベルの高い子は、Aチームに入っているでしょうから、それ以外の選手でもこれだけの実力なのです。

 

毎年練習試合をさせて頂いている交友さんも、マサキ・タイヘイの代は、新6年生が1人しかいないと聞いて、互角に戦えるかと思ったら、その一人が素晴らしかったことに加え、新5年生以下も小柄ながら、皆すばらしい動きで、こてんぱんにやられました。

 

同じ学年なのに、一体、何が違うんでしょうね。

 

もちろん、能力もあります。どんなに頑張っても、能力は同じではないということは事実です。しかし、本当にトップレベルの一握りの選手はともかく、その他の選手たちにそんな能力の差があるはずがありません。

 

大事なのは、やっぱり「やるか」、「やらぬか」なのではないでしょうか。言い方を換えれば、「やる気があるか」、「やる気がないか」ということです。

 

中学、高校、大学、プロと、上のレベルに上がれば上がるほど、対応しなければならない、「やるべきこと」のレベルがあがってきます。しかし、学童レベルでは、やるべきことはそれほど難しいことではありません。それを「やるか」、「やらぬか」。その差が違いとなるのでしょう。そして、やるか、やらぬか、の違いは、どこにあるのか。

 

まず一番大事な前提条件は「野球が好きでたまらない(うまくなりたい)」ということでしょうし、その上で「競争がある(がんばらないと試合に出られない)」ということがあり、最後はやっぱり「勝ちたい(強い相手に負けたくない)」ということが大事なのではないでしょうか。

 

その点、散ドラは、野球が好きでたまらない子が入ってくるというより、何とか入ってもらってから好きになってもらおうというほど選手集めに苦労していますし、入ってからも競争というよりは、上級生になれば試合に出ざるを得ないような人数構成ですし、正直なとことここ数年は勝つこと自体がきわめて難しくなっています。これでは、「やる気」を出すのは、なかなか難しいですよね。

 

指導陣の一員として、勝てない言い訳をしているようですが、これが現実です。しかし、その中でも、何とか「野球を好きになってもらい」、少ない中でも「誰かに負けたくないとがんばり」、「試合に勝ちたい」と思うようなチームにしていきたいですね。いや、しかし、なかなか難しいですよね。

 

何かいい方法ありませんかね

 

 

 

 

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やったー感!

2015年09月15日 23時00分00秒 | 指導・育成のうんちく

こんな言葉は当然ないのですが、他に思いつきません。

 

昨日高校野球のことを書きましたが、誰もが甲子園に出られるわけではありませんし、別にそうなる必要もないと思います。出られるにこしたことはないですが、出られないからと言って、それぞれの選手がやっていることの価値が減じるわけではありません。

 

何も野球に限った話ではなく、そもそも何かのスポーツに魅せられ、やり続けるのは、甲子園に出ようとか、インターハイで優勝しようということがきっかけではないですよね。やり続けた結果、負けたくないとか、目標としてより高いものが出てきますが、始めたり、夢中になるきっかけは「やったー感」なのだと思います(先日も書いた「やる気スイッチ!」とも言えるかと)。

 

つまり、自分なりの「つぼ」にはまったというか、「出来た感」とか、「ドキドキ、ワクワク感」とか、何か「やったー」という瞬間があったから、何かに夢中になってしまうのだと思います。

 

そんな場面を経験させられればと思いますが、手助けはできますが、結局、やるのは選手自身なので、選手自身の奮起に期待をするしかありません。

 

その意味で、この前の練習試合は、結構「やったー感」があったのではないかと思います。公式戦でなかなか結果が出ていなかった、コウタやキラが結果を出したのは、自信になったと思います。リノアやシオンも、ご両親がいる間にその活躍を見せられたのかどうかは分かりませんが、それぞれ「やったー感」のプレーがありました。これが昨日より今日、今日より明日と、つながっていくといいですね。相手チームにレンタルしたサヤハルも、良い当たりを2本放ちました。彼は既にバッティングでは、「やったー感」を十分に感じていると思いますが、この日の2本もセンターゴロとけん制アウトでふいにしています。この「やったー感」を本物にするためには、別な能力アップの糧(かて)にしてほしいものです。

 

入団して日が浅いセイヤも、新入団のコウキも、自分なりの「やったー感」を感じつつあるようにも思います。

 

それぞれが、それぞれの「やったー感」を大事にして、昨日よりも今日、今日よりも明日とレベルアップしてほしいと思います。今週末には連盟の大会で、強豪みなみ野ファイターズAチームとの試合があります。この前の練習後に言いましたが、相手がどうこうではなく、どんな相手でも自分たちのベストを出すという気持ちでやってほしいと思います。それが「やったー感」の延長線上なのだと思います。

 

がんばれ、散田ドラゴンズ!!

 

 

 

 

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やる気スイッチ!

2015年09月07日 23時11分13秒 | 指導・育成のうんちく

「やれば~出来る子~YDK♪」

 

「やる気スイッチ 君のはどこにあるんだろ~♪」

 

前向きなメロディーに乗せていますが、要するに(やれば出来るのに)やらない、(やれば出来るのに)やる気が起きないということです。

 

どちらも学習塾のコマーシャルソングですが、故なきことではないのでしょう。つまり、強いられる受験勉強が好きになれないということです。

 

で、やれば出来る子になる、やる気スイッチはどこにあるのか。それは、やはり「好きになる瞬間」なのではないかと思います。そして、それが一番難しいんですけどね。

 

受験勉強とはちょっと違いますが、野球でもあるんですよね。同じようなことが。もちろん、みんな好きだから入団するんでしょうけど、そのテンションというか、ボルテージというか、好きの大きさは個人差があります。

 

一言えば十響くような好きで好きでたまらない子もいれば、友達から誘われて面白そうで入った子もいれば、勢いで何となく入ってしまった子もいたりして、千差万別です。そんな感じですから、人それぞれ、「好き!」と感じることも違いますね。温度が低い子ほど、やる気スイッチが入るのはなかなか難しいですね

 

そんな子たちでも、「好きになる瞬間」に出会えたら、きっと何かが変わるのでしょうね。昨日の練習では、まだ経験浅い部員たちのナイスプレーが続発しました!これって、周囲もそうですが、本人たちが一番「やった~」と感じていると思うんですよね。これが是非とも、やる気スイッチになってくれるといいですね。

 

かくいう私も、野球をやっていて感じるやる気スイッチが忘れられずに、いまだにコーチを続けているのかもしれません。打つことはあまりありませんが、トスバッティング、フリーバッティングなどで守る機会は今も多いですが、その時のギリギリの打球をキャッチした時の快感はなかなか他では味わえないものです。

 

そんな快感を一つでも多く感じて、野球を好きになってくれる子が増えてくれると嬉しいですね。今年、横中に入ったOB2人は、5年生からの入団で学年でも2人しかいませんでしたが(ガクやサヤハルよりキャリアは下です)、見事、野球にはまってくれて今があります。きっとやる気スイッチが体中にあったのでしょうね。

 

これはコーチ冥利に尽きますが、現実はこのようにうまくいかないものです。道は険しいですが、できるだけ、それぞれが「好き!」と感じられる瞬間を作れるようにがんばっていきたいですね。

 

しかし、それ以前に、散ドラ(学童野球)に興味を持ってもらうことにも努めないといけませんね。子どもだと思っていた下級生も、今や4年生です。3年生、2年生の求人活動をしないといけません。やる気スイッチのもう一つの要素として、下からの突き上げというのもありますからね。

 

野球の底辺拡大については、to be cotinued です。

 

 

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新しい野球の見方!

2015年09月03日 22時40分45秒 | 指導・育成のうんちく

アメリカではもはや「常識」と言ってもいいのでしょうが、日本ではまだまだ「未知」の領域と言っていいのではないでしょうか。以前紹介した本城雅人著『球界消滅』文春文庫もセイバーメトリクスを一つのモチーフとしています。

 

セイバーメトリクスとは

セイバーメトリクスとは、数値を統計的に分析して客観的に野球を研究しようすることで、アメリカでは既にチームづくりに活用されているとのことです。元々は、警備員をしていたビル・ジェームズという「野球統計おたく」の人が始めたものだそうですが、今でも日々進化して、統計的にいろんなことが分かってきているそうです。

 

一例としては、「得点を増やすには打率よりも、出塁率や長打率の方が重要」という統計的な事実があります。これは、私たちもある程度、皮膚感覚で感じていることですよね。極端な例では、打率3割で出塁率3割5分の打者より、打率2割5分でも四球が多く出塁率4割の打者の方がチャンスを作る機会は多いですし、同じく単打のみの3割打者よりも、半分が本塁打の2割5分の打者の方が得点の機会は多いということです。

 

これは素人でも分かる「いろはのい」ですが、その他にもさまざまな要素が統計の対象となり、いろんな分析がされているようです。人気商売という要素もありますから、統計だけで判断するのはどうかとも思いますが、某球団のように資金力にまかせて有力選手をかき集めるのではなく、戦略的にチームを構築する有力な手法になるものですね。日本ハムなどは、結構、この手法を活用してチームづくりをしているようですね。

 

トラッキングとは

トラッキングとは「追跡」という意味で、球場内の3ヶ所にカメラを設置し、投手の投球や打者の打球、野手の動きなどすべてをデータ化して解析するシステムが開発され、メジャーリーグ30球団すべての球場に設置され、さまざまなデータが取集、解析されているそうです

 

もっとも興味深いのは、投手の球筋というか、投球の質が分かるということです。

 

よくキレのある球とか、重い球とか言ったりしますが、現実のボールにキレがあるわけでもなく、重さに違いがあるわけではありません。ただし、それを明確に説明する言葉はありませんでした。それを説明する武器となるのが、このトラッキングのシステムです。セイバーメトリクスは、どちらかというと、球団GMなどチームの戦略を考え、実行することに役立つのに対し、トラッキングの方は、現場の指導者・選手に役立つシステムですね。

 

このシステムがすごいのは、球速や球種だけではなく、回転数や軌道など投球の変化量が分かることです。よく「伸びのあるボール」とか、「ホップするボール」などと言いますが、いくら揚力が働いても、人間が投げるボールが上にホップすることはあり得ません。それがなぜホップして見えるかと言えば、普通の投手が投げれば重力の影響を受けて落ちるはずのボールが、ボールの回転数が多いことから、あまり落ちずに向かってくるため「上に上がって見える」ということのようです。

 

また、通常ストレートと言っているボールは、実際には本当の真っ直ぐではなく、データ上は大半が横方向に変化(つまりシュート)をしているそうです。

 

こうしたボールの回転数に基づく上下の変化量や、投げる腕の角度に基づく左右の変化量などにより、投手のスタイルを分類していますが、これまでの感覚的な「キレ」や「伸び」、「重い球」や「軽い球」などと違って、とても説得力があり、腑に落ちるものです。

 

日本でも遠からず普及し、浸透していくと思いますし、とても良いことだと思います。

 

一方で、この書籍でも問題提起され、結論は出していませんが、このシステムは、ストライク・ボールも客観的に判定できてしまうということがあり、では審判は必要ないのではないかという問題が出てきくるということがあります。

 

もちろん、アウト・セーフの判定は、カメラではできないので、審判がいなくなることはないのですが、ストライク・ボールは、カメラに任せて、アウト・セーフだけ判定するというのも変な気がします。もちろん、学童野球にそんなカメラが設置されることはあるはずがないので、従来通りではあるのですが、私たちはプロや高校野球の審判を手本にしていくわけですから、そのやり方が変わると大きな影響がでますね。

 

セイバーメトリクスもトラッキングも、野球界にとっても、とても有益なことだと思いますので、積極的に導入していくべきだと思います。一方で、審判の問題などは慎重に検討し、うまく調和させていくと良いのではないかと思います。

 

 

 

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個性かパフォーマンスか。アメリカか日本か。

2015年08月31日 22時47分25秒 | 指導・育成のうんちく

野球のU-18W杯が行われていますが、「清宮効果」か、かつてないほどの注目がされています(今までもあったようですが、こんなに注目されたことはなかったと思います)。注目されている清宮だけではなく、甲子園に出場していないチームからも選抜した日本チームは、初戦でブラジルを破り、2戦目で早くもライバル米国と対戦し、佐藤世那(仙台育英)が完封、3戦目でもオーストラリアを撃破するなど、快調に勝ち進んでいます。

 

そんな中、旧知の米国人スカウトと話した記者の記事を目にしました。そのスカウト氏曰く「日本の高校生のレベルの高さは目を見張るものがある。特に守備の技術は素晴らしい。しかし、打撃は皆驚くほど似通っていて、個性がない」というものです。要するに、これ以上伸びシロが感じられないということです。

 

記事では加えて、こうしたレベルの高い高校生を育て切れていないNPBの怠慢についても触れていますが、ここでは、高校生のレベルの高さと個性のなさについて考えてみたいと思います。

 

アメリカと日本において、指導方法に大きな違いがあることはよく知られています(「小さくまとめない…」)。どちらかというと、アメリカのやり方にシンパシーに感じてはいるのですが、かといって、日本のやり方はまったくダメかというと、そうも言えない点もあると思えます

 

具体的にどういうことかというと、例えば、野茂やイチローなど自分なりのやり方で実績を出している選手にとやかく言うのはどうかと思いますが、体力的に劣る日本人が標準的なプレースタイルをするのはある程度仕方がないことだと思うんですよね。

 

U-18W杯の米国代表や豪州代表は、とても同じ18歳以下とは思えない体格をしています。ああいった体格の選手たちなら、パワーにまかせていかにインパクトの瞬間強く叩くか、いかに速く投げるかを考えればいいと思います。つまり、ある程度選手の自主性に任せていても良いように思います

 

一方、体力的に劣る日本人の場合は、もっとも理にかなった身体の使い方をしなければ、そのパワーに太刀打ちができないのも事実のような気がします。高校生にもかかわらず、日本のプロよりもむきむきな選手がブンブン振り回すのに対して、日本人が同じようにしても勝てるはずがありません。それは打者だけではなく、メジャーで通用すると言われる投手でも同じだと思います。固いと言われるメジャーのマウンドは対応が難しく、松坂のように上半身だけで投げる突っ立ったフォームに変わり、ケガに悩まされるケースもままあります。上半身が強い米国人やカリブ諸国の選手だからこそ、下半身を使わない力任せのフォームで投げられるのであって、日本人投手の下半身を使った美しいフォームもそうせざるを得ない物理的事情があると思います。

 

とはいえ、それぞれ、そのバランスがあるのだろうと思います。アメリカ人だから、フォームなどまったくお構いなしに振り回したり、投げたりしてもいいわけでもなく、日本人だから、誰もが同じフォームをしなければいけないわけではなく。両方ともそれぞれの良さがあり、それが良さからマイナスに転じてしまうような一点があるのでしょう。そして、それは人それぞれ異なり、その頃合いを分かっているのが名コーチなのでしょうね。

 

いやはや、難しいですね。

 

 

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小さくまとめない…

2015年08月11日 23時36分18秒 | 指導・育成のうんちく

コーチなんて言うとおこがましいですが、一応、子どもたちを教える側にいると、ついつい色々と教えたくなってしまうものです。そして、それは大体、出来ていないことに目がいきがちです。

 

「角を矯めて牛を殺す」という言葉があります。牛の曲がった角を真っ直ぐに伸ばそうとあれこれすると、牛自体が弱って死んでしまうという、小さな欠点を直すことで、かえって全体をダメにしてしまうという意味です。

 

まさに、指導をする時の心得というか、反面教師と言える言葉ではないかと思います。日本では、私たち学童野球に限らず、中学、高校、プロ野球のコーチでも教え魔と言われ人が多いように思いますが、メジャーでは、基本的には教えず、選手がアドバイスを求めてきたら意見をいうことが多いと聞いたことがあります。コーチとは、Coach(馬車)が語源で、人を目的地まで運ぶことからスポーツなどの指導者に転じたと言われています。教え込むのではなく、寄り添い導いて行くというイメージなのですよね。

 

この考え方の基本は、「自分で考えさせる」「自分の好きなやり方でやらせる」「長所を伸ばす」ということになるのではないかと思います。日本は往々にして、この反対のことをやっているような気がします。もちろん、それが全て悪いとは思ません。未熟な子どもたちに対しては、まず基本通りに教えることが必要になります。

 

しかし、ある時点まできたら、欠点を直すことに力を注ぐよりも、自分たちえ考えさせ、自分で好きなようにさせ、長所を伸ばすことに注力した方が良いかもしれませんね。ただ、そのある時点というのがなかなかクセ者です。ついつい「まだまだ…」となって、お小言が多くなってしまうように思います。

 

しかし、野球選手として必要最低限が出来るようになったら、バランス良く仕上げるのは中学校に任せて、小学校のうちはある程度伸び伸び思いきりやらせるように心がけたいですね。日頃の反省をこめての自戒です。

 

先日の紅白試合の時には、イマイチなプレーで大人から冷やかされていた中学生OBですが、散ドラにいた時とは見違えるような体力、スピード、声で、私は感心しました。散ドラ部員でも、中学生になれば、これだけ立派になるのです。中でも、中1のマサキ、タイヘイは、野球を始めて3年経っていないのですからね。

 

監督がよく言っていますが、中学生になって伸びる選手を作るチームでも良いのかもしれませんね

 

 

 

 

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主将!

2015年08月09日 18時47分24秒 | 指導・育成のうんちく

第97回全国高等学校野球選手権大会3日目の昨日は、第1試合で早実が快勝したほかは、第2試合以降3試合連続で延長戦となる好試合でした。中でも、第2試合の明徳義塾対敦賀気比は、1回戦屈指の好カードと目されていた試合です。

 

敦賀気比は春のセンバツの優勝チームにしてこの夏の予選決勝も大逆転でものにしたチームです。対する明徳義塾も誰もが知る強豪にして、これは知らなかったのですが、これまで出場した16大会で1回戦負けがないとのことです。

 

この明徳義塾のジンクスを打ち破り、春の覇者敦賀気比が勝利しましたが、決勝打を放ったのが、主将の篠原選手です。今朝の朝日新聞によると、この篠原選手への選手の信頼感が絶大なのだそうです。8回の勝ち越し機に凡退していたにもかかわらず、10回には誰もが「篠原まで回せ」と言っていたそうです。

 

この信頼感がどこから来るのか「主将」という名前からではないことは当然です。昔、「キャプテン」というマンガがありましたが、この篠原選手はコーチによると「何をするにも一番」なのだそうです。「グランドに出てくるのも、準備をするのも、後片付けも」だそうです。1番を打ち、昨日の試合も6打数3安打ですから野球の実力があるのはもちろんですが、それ以外にも、何をするにも一番で、そして自分にも人にも厳しいという姿勢が、この絶大な信頼感となっているのでしょうね。

 

これだけの信頼感を得るには生半可なことでは出来ませんし、主将を担うというのは大変なことですが、それで成長することもたくさんあります。主将として一番大切なことは、チームをまとめ、鼓舞し、導くことであり、そのために一番大事な要素は、野球の実力だけではなく、やはりチームメイトの信頼感を勝ち得る主将の言動なのだろうと思います。そして、それは日頃の努力を惜しまぬ姿勢で勝ち得ることが出来る、つまり、誰でも「やればできる」ことなのだろうと思います。

 

誰でも出来るけど、とても難しいこと。これが出来る人が主将にふさわしい人なのでしょう。

 

がんばれ、主将!そして、将来の主将!

 

 

 

 

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挑戦!

2015年07月31日 23時24分26秒 | 指導・育成のうんちく

本田圭佑がテレビコマーシャルで言っていました。

 

「相手があるから戦う価値がある。上がいるから挑戦したくなる」

 

コマーシャルの台詞ですが、本人の信条ともそれほどズレはないでしょうし、だからこそ本人もオファーを受けているのだと思います。

 

日本代表やセリエAのサッカー選手としての評価はどうか分かりませんが、常に現状に満足せず、高いレベルで勝負しようという、彼のチャレンジ精神は非常に評価すべき点だと思います。満足したら成長がないというのは自明のことであり、経済的にどれだけ成功しても、常に自分の実力よりも上のレベルで挑戦する彼の姿勢は素晴らしいと思います(日本代表であるべきかどうかは別の話ですが)。

 

翻って、散ドラを見た時にどうかということですよね。

 

また少しずつ人が増えて、何とか14人まで来ましたが、誰かしら休みとなる現状では、ほとんどの部員が試合に出るような状況です。何となく現状に満足して、常に「上を目指そう」、「相手と戦おう」というチャレンジ精神がにじみ出てこないことが、散ドラの現在の成績とも関係しているような気がします。

 

もちろん、実力もないのですが、いわゆる「勝つ気」があまりにも乏しいような気がします。親子大会になると、俄然ライバル意識が目覚めるのですが、本当はそれを小学生相手に出してほしいんですよね。

 

何のために野球をするのかと言えば、相手チームに勝利するためであって、親子大会で勝つためじゃないですからね。散ドラらしいと言えば、らしいのですが、もっともっと、アグレッシブになってほしいですね。セリエAとは言いませんが、中学校での都大会、高校でのベスト16くらいを目指していきたいです。

 

歳を重ねると、だんだん現実が分かってくるものですが、小学校くらはでは「夢はプロ野球選手」くらいは言ってほしいですし、そのように上を目指さないと、やる価値がありません。もっともっと頑張らないといけませんね。

 

2年ぶりの勝利は嬉しかったですが、それで満足せず、もっともっと貪欲に勝ちにこだわりたいですね。それは、監督・コーチの問題ではなく、選手たち自身が、もっともっと「勝ちたい」という気持ちを前面に出すことが必要になります。自分たちが戦う相手は、お父さんたちではなく、同世代の野球選手だということを思い出しましょう!ユニフォームを脱げば、同じクラスメートと変わらないのですからね。

 

ということで、明日明後日は練習ですから、しっかり気合を入れていきましょう!がんばれ、散田ドラゴンズ!!

 

 

 

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好きこそものの上手なれ!

2015年07月27日 21時31分52秒 | 指導・育成のうんちく

先日の土曜日、中散田の夏祭りの初日は散ドラの暑気払いを行いました。以前は、夏祭りの会場で子どもたちを見守るとの名目で飲んで、祭が終わると場所を移して飲んでということを土日連日で繰り返していましたが、今では、中散田公園の宴会は禁止され、また、良識的な人が増えたので、土日連日ではなく、土曜日だけとなりました。

 

それでも、母の皆さんは、どうせ親父たちが飲んだくれているのだろうと思っていると思います。確かに飲んだくれてはいるのですが、話している内容は、散ドラのことばかりです。

 

もちろん、勝った負けたも大事なのですが、散ドラの場合、そんな目先のこと(?)だけ話し合ったりはしません(負けたり負けたりばかりだからではありません)。

 

大事なのは、やはり子どもたちがいかに野球を好きになるか、ということですね。結局、いつも結論はここに行き着くように思います(決して酔っ払いが同じことを繰り返すということではありません)。野球に限らず、本当に好きなことは、周りがうるさく言わなくても、勝手に伸びていくのは、誰しも経験していることですよね。

 

それは、今も昔も同じですが、チームづくりとして難しいのは、各チームとも人数が少なくなっていることです。企業なども同じ状況ですが、人が多い時は、やる気のある人、ない人が、それなりにいても、全体の人数が多かったので何とかなっていたものが、現在のように人口が減ってくると、数少ない人の中で、やる気のある人の割合を以前より上げていかなければならないのは自明のことです。同じことが学童野球でも起きているということです。

 

やる気スイッチが付いていればいいのですが、全員のスイッチを入れるのは、実際はなかなか難しいですね。野球の技術を教える以前に、心理学とか、もっと別な知識・スキルが必要になりますね。

 

 

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7月ですし、お祭りですかね…

2015年07月01日 23時22分55秒 | 指導・育成のうんちく

今年の梅雨は、梅雨らしい梅雨ですね。ずっと傘マークが並んでいます。また、はずれてほしいところですが、梅雨明けが長引きそうなんて話も出ています。

 

ということで、今日から7月になったというのに、全然夏の気配が感じられませんね。普通なら梅雨と言ってもギラギラと陽射しが照りつける日もあって、まさに野球の季節だっていう時期ですが、今年は曇りが多く、そんな感じじゃありません。

 

そんな中、今週末のスケジュールが流れてきましたが、日曜日は、お休みが6人もいます。ひょっとしたら、夏祭りですかね。でも、中散田の夏祭りが25日・26日ですから、通常は本町はその前週の18日・19日ですよね。

 

事情は分かりませんが、マンツーマンの密度の濃い練習になるかもしれません。梅雨らしい梅雨で、湿度が高そうですから、熱中症に気を付けながら練習したいですね!

 

 

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