八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

誰よりも記憶に残る選手、浅田真央選手現役引退!

2017年04月10日 23時42分16秒 | スポーツ

オリンピックでのメダルは、銀メダル1つだけですが、それ以上に多くの感動と記憶を残した浅田真央選手が、自身のブログで引退を表明しました。ソチ五輪シーズンで引退してもおかしくはなかったですが、やはり納得するまでやりたかったのでしょうね。世界フィギュア界が浅田選手依存というような状態で、辞めるに辞められないのではというような観測もあったようですが、やはり本人の気持ちが一番だったのだと思います。

 

15歳の時に天真爛漫な演技でグランプリシリーズを制しながら、数十日の差で年齢制限にかかりトリノ五輪への出場はかなわず、同じ日本の荒川静香選手が金メダルを獲得しました。表現力という点では、その後の浅田選手とは比べようもありませんが、ジャンプを何の苦も無くクルクルと飛んでいたことを考えれば、この時に出場していれば、恐らく金メダルを獲得していたでしょう。

 

その後、バンクーバーでは、ショートではトリプルアクセルよりも、キム・ヨナのボンドガールに軍配があがり、逆転を狙うフリーでもエッジが氷にひっかかるアクシデントで「涙の」銀メダルに終わりました。

 

そして、ソチでは、ショートでまさかの16位に沈み、フリーでは史上まれにみる感動的な演技をしましたが、16位スタートの悲しさで、点が伸びずフリー3位、総合6位に終わりました。しかし、誰が何と言おうと、このフリーの演技は間違いなく、一番の演技でした。

 

オリンピックとは順位を競う場であり、それが現世的利益に直結するからこそ、ドーピングなども後を絶たないわけですが、時に、そうした順位などを超越して記憶に残る選手がいます。そうした選手が、メダリストよりも偉いというつもりはありませんが、私はそうした選手と出会えたことを幸せに思います。

 

数々の感動をくれた浅田真央選手に感謝です。次のステージでの活躍を期待しましょう!

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伸び代(しろ)、もしくは可能性。

2017年04月06日 23時29分15秒 | プロ野球・高校野球

先月プロ野球関係者と会う機会があったのですが、残念ながらインフルエンザになってしまったため、出席できませんでした。以下は、その時に出席した人から聞いた話です。

 

高校野球界きってのスターである早稲田実業の清宮幸太郎選手の話題になったので、「清宮選手は、やはりドラフトの目玉ですか?」と聞いたところ、プロ野球関係者からは「どうですかね。指名されないこともあるかもしれませんね」との答が返ってきたそうです。

 

高校1年生の時からのマスコミの騒ぎ方を考えると、ちょっとビックリですが、その理由は、高卒ルーキーで一塁しか守れないようでは、プロ入り後の選択肢が少なすぎて、大成する確率が低いからだそうです。

 

投手であれば、投手がダメでも足が速くて野手の可能性があるとか、野手でも、足が速い、肩が強いなどの強みがあって複数のポジションを守れるとか、いわゆる伸び代、可能性がないと、指名するのは難しいということのようです。

 

そう言われれば、現在プロで活躍している選手たちも、足が速かったり、肩が強かったりという特徴がある選手が多いですね。鈍足に見える選手でも、思った以上に足が速いのがプロ選手です。投手でも、大谷選手は現実に二刀流をやってみせてその可能性の大きさを証明していますし、桑田真澄や、斎藤雅樹など、過去の高卒の名投手も、投手でダメなら遊撃手でなどと言われるほどの潜在能力がありました。

 

過去のスラッガーでは、清原和博や松井秀喜は、守備の選択肢は狭かったですが、それを上回る打撃のすごさがありました。清宮選手も本塁打数では両選手を凌駕しそうですが、この二人に比べると内容的には、疑問符がついているということなのでしょうね。私自身も素人ながら、先日の東京大会の決勝で日大三高の左腕投手から5三振を喫した時には、大きな穴があるのではないかと心配になったものです。

 

現実には、清宮選手の抜群の知名度を買って指名する球団があるかもしれませんし、きちんと育成方針を考えて指名する球団があるかもしれませんので、どうなるか分かりません。しかし、いずれにせよ、毎年ドラフトで指名されなかった選手の落胆した様子が報道されるのを見ると、マスコミもしっかりと選手を評価し、いたずらに選手たちを持ち上げその気にさせるようなことをしないでほしいと思います。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

底辺拡大!

2017年04月05日 22時55分24秒 | 指導・育成のうんちく

初戦は敗戦だったようですが、つい先日まで単独チームでの出場が難しいと思われていた散ドラが、部員14人で新シーズンを迎えられたことは、奇跡のようですね!とはいえ、新入団生の大半が新5年生ということで、これはこれで、なかなか大変かもしれません。

 

身近で見たことはありませんが、本当にすごい選手は、1年生で始めようが、6年生で始めようが、モノになると思います。しかし、普通の選手だったら、始めるのは2年生の終わり頃から4年生初めくらいが一番ちょうどいいのではないかと思います。それより早いと、教えてもなかなか言ったことが伝わりませんし、それより遅いと、言ったことは伝わっても身体がそれについて行かなかったりするからです。

 

しかし、そういう希望は、誰もが野球をするのが当たり前だった時代の発想ですね。サッカーをはじめとして、数多くのスポーツと競合する現在では、そんな贅沢なことは言っていられません。スポーツをしていなかった子が、5年生や6年生になって、ちょっと楽しそうだから野球でもやってみようかというのも、これからの新しい形かもしれません。

 

昔のように誰でも野球をやる時代ではなくなっても、大谷翔平選手のようなスーパースターは現れてきます。そういう意味では、始める時期は遅くて、甲子園に出るような選手にはならなくても、「俺も小中学校では野球をやっていたんだよ」と言って、大人になっても野球ファンであり続けたり、子どもと野球をするようになったりする人を増やすのが、本当の底辺拡大と言えるのではないかと思います。

 

ここ数年の散ドラは、本当に高学年での新入団選手によって何とかチームの命運を保っているような状態ですが、真の意味で底辺拡大の貢献するチームと言えるのではないかと思います。そんなチームが、勝ち得た勝利はまた格別ですね。そんな勝利を目指して、今年もガンバレ、散田ドラゴンズ!

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

箱根駅伝と甲子園!

2017年04月03日 23時44分55秒 | スポーツ

4年連続で箱根駅伝5区を走り、4年連続区間賞、うち3回は区間新を出し、「山の神」の称号をほしいままにした柏原竜二選手が27歳にして引退を表明しました。大学時代の輝きに比べ、富士通入社後は故障続きで平凡な成績しか残せずに、引退の道を選ぶことになりました。

 

学生時代の輝きが眩しすぎただけに、卒業後の実績は寂しい限りです。その対比が余りにも大きすぎて、箱根の山登りというのは、本当にあれでいいのだろうかと考えさせられます。10区間の長丁場なのに、山登りの5区だけで勝負が決してしまうこともある箱根駅伝は、劇的なドラマを演出しますし、私もそれに感動した一人ですが、本当に選手のためになっているのでしょうか。

 

柏原選手は多くの人を感動させ、本人にも大いなる可能性を開きましたが、そもそも箱根の山に登るようなロードレースは存在せず、柏原選手のトラックのタイムが図抜けたものではなかったことを考えると、箱根というレースが、一人の選手の陸上人生を狂わせてしまったのではないかという気がしないでもありません。

 

山登りの5区が箱根駅伝全体を左右するほど長くなく、柏原選手も他の選手と同じ扱いしかされない選手だったら、もっと競技人生は長かったかもしれません。

 

見る側は感動的なシーンを知らず知らずに求めているのでしょうし、それを伝えるスポーツジャーナリズムも視聴率などにつながる、そうした場面に無関心ではいられません。競技団体も経済とは無関係ではないので、選手のことよりも競技の人気を優先しがちかもしれません。しかし、長い目で見れば、選手生命を長く保つ方が、競技の人気を高めることにつながるはずであり、商業主義とは一線を画し、選手を守れるのは、競技団体だけです。人気の箱根駅伝ですが、改善の機会としてほしいと思います。

 

野球の世界では、甲子園が箱根駅伝のような存在です。先日大阪桐蔭が大阪決戦を制して幕を閉じた選抜大会でも、延長試合が相次ぎ200球近くを投げる投手が連発しました。観ている私たちは、手に汗握り、感動するわけですが、まだ体格が出来上がっていない高校生が、真剣勝負の中で200球も投げるのは感心できることではありません。

 

しかし、勝負であれば、監督も選手もそれを優先させるでしょうし、観る側もそれを求めてしまいます。それで選手生命を縮めた選手も数多くいたと思われます。

 

それを救えるのは、やはり競技団体しかないと思われます。一時的な「感動」ではなく、長い目で見て選手を大切にし、競技そのものの魅力を向上させる合理的な運営に変革してほしいと思います。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする