忙しさにかまけていた訳ではありませんが、1ヶ月更新しない間に12月も半ばとなり、今年も残すところ2週間となりました。
日本シリーズ終了後、各賞の発表がありましたが、MVPがサファテ(ソフトバンク)、丸(広島)と、優勝チームから選出されたのは順当な結果でした。新人王も、京田(中日)、源田(西武)の俊足野手の選出には異論はないでしょうが、セントラルでは、47安打の大山(阪神)が2桁勝利の濱口(DeNA)より上の2位に入ったのは、軽く物議を醸しました。
ベストナインでは、今年完全に一皮むけた菅野(巨人)と菊池(西武)が文句なく選出され、沢村賞も菅野が受賞しました。特に菊池は、今年完全に「本物」になりました。後輩・大谷翔平が入団1年目から脚光を浴びる中、少々時間はかかりましたが、肩を並べたと言えるのではないでしょうか。
そして、プロ野球界において、今年最後で最大のニュースは、やはり大谷翔平のメジャーリーグ入りでしょうね。ポスティングシステムの契約金制限の年齢が、23歳未満から25歳未満に引き上げられた結果、大谷選手は破格の安値での契約になることが決まっていましたが、大谷選手の意思は、そんなもので変わるような中途半端なものではありませんでした。どこまで夢を実現していくのか、しっかり見守っていきたいですね。
そして、大相撲では、日馬富士の貴乃岩への暴行問題が発覚し、日馬富士が引退に追い込まれましたが、問題はそれだけでは済まずに、貴乃花親方と相撲協会の対立に発展しています。今回の問題に限らず、これまで八百長問題、暴力問題など、度々問題が起きましたが、その最大の原因は、相撲協会のガバナンスの欠如でしょう。税法上の優遇措置を受ける公益法人でありながら、プロの経営者がおらず、お相撲さんあがりの親方たちで経営している体制は無理がありすぎです。しっかりしたプロ経営者により、ガバナンスを確立することが必要ですね。もう一点、我々には真相は伺い知れませんが、モンゴル人力士社会の存在も今回の問題の温床となっています。白鵬が偉大な力士であることは間違いはありませんが、果たして尊敬している双葉山に近づいているかと言えば、これに関しては大いに疑問が残ります。相撲を単なるスポーツと見れば、そんなことはどうでも良いのでしょうが、横綱に品格を求める相撲において、行事の軍配に不服の意を表するなど、白鵬の振る舞いは、とても横綱のそれではありませんでした。モンゴル人力士社会において、そうしたことも影響していたとしたら、本当に残念です。朝青龍の例を出すまでもなく、晩節を汚すと、それまでの名誉にも傷がつきます。真相は分かりませんが、そうした疑念を抱かれないようにする仕組みも必要でしょうね。
年の瀬に嫌な話題で締めくくるのも嫌なものです。平昌五輪に向けて、スピードスケートの小平選手を始め、日本選手は好調をキープしています。明るい話題で、希望をもって来年につなげていきたいものです。